トランペットの歌心

2017.08.18| アレクセイ・トカレフ

トランペットのアレクセイ・トカレフです。

 

今回初めて、せんくらに参加させていただきます。

 

私は、サンクトペテルブルグ音楽院(当時はレニングラード音楽院)のトランペット科を卒業しましたが、同学院の声楽科にも在籍していました。今は声が低くなりましたが、もともとはテノールです。

 

在学中に入団したオーケストラでの演奏活動が忙しくなり、歌からは遠のいていたのですが、この数年、ロシアの声楽曲をレパートリーにする歌手の皆さんや合唱団からの指導や、バリトン歌手としての出演依頼が入るようになりました。

 

今は、在日ロシア人音楽仲間のアンサンブルで、ボーカルも担当しています。昔取った杵柄が、はるかのち、遠い日本で、まさか役に立つなんて!人生、無駄なことなど、なにもありませんね。そう実感する今日この頃です。

 

声楽を学んでいたことは、私のトランペット演奏にも大きく影響しています。トランペットは歌う楽器。自分の歌声をトランペットにのせて、いろんな歌い方ができます。

 

ラフマニノフもチャイコフスキーも、残念ながらトランペット用の作品は残してくれませんでした。でも、チモフェイ・ドクシツェルを始め、多くのロシアの先輩奏者たちが、彼らの珠玉の音楽を、トランペット用にたくさんアレンジしてくれています。

 

トランペットに込める僕の歌を、どうぞ聞きにいらしてください!

仙台で、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。

 

「ロシア民族舞踏アンサンブル「ガルモシカ」の仲間とのステージです。バラライカのマクシム、アコーディオンのイリーナと」

 

アレクセイ・トカレフ

ヨガ

2017.08.18| 西村悟

皆様こんにちは。

昨年に引き続き今年もまた、せんくらに出演いたしますテノールの西村悟です。毎回第二の故郷(昨年のブログをみてくださーい)で歌えることがとてもうれしいです。今年はカルメン、カンツォーネ、第九と、大好きな演目ばかり!是非会場でお会いしましょう。

今日から3日間ブログを書きます、ぜひ最後まで読んでください。

 

私、今年で36歳になります。(ちなみに10月1日、まさにせんくら期間中です!)まだまだ声楽界では若手ですが、色々とからだのケアについて考えるようになりました。スポーツ選手でしたらベテランの年齢ですね。

 

彼らは毎日ストレッチをして仕事をして、最後はケアをして。。。それが当たり前ですが、声楽家はそれほど体のケアを大事にする習慣がないように思います。もちろん風邪をひかないとか、喉のケアは細心の注意ですが。。。

 

しかし我々もスポーツ選手と同じく肉体労働です。ケアは絶対に必要なのです。本番の後は体の疲れと、それ以上に極限の緊張からくる精神的な疲労がありますし、本番後は興奮して眠れないなども多々あります。そんなときある方からヨガを奨められました。

 

 

ヨガの教えとは、ただ「生きているうえで自然の事をする」ということだけなのです。野生動物は、寿命はあっても人間のような不自然な病死はありません。私たち人間は無意識に不自然な行動をしているのです。それを自然に戻し、整える、それがヨガです。それに呼吸も整うので声楽家にはうってつけです。普段よりヨガをルーティーン化することで、本番でも緊張することが無くなると、まさに一石二鳥です。

 

今後ながい歌手人生を歩むことが私の夢ですのでぜひ続けてみたいと思います。あまり無理をせず「ながら」でいいそうなので、私でも続けられるかも。お風呂上がりにテレビ見ながらヨガやって、終わった後のビール! 至福です。皆さんもぜひ試してみてください。

 

西村悟

音楽サプリだ!加藤ちゃんだ!

2017.08.17| 三宅進

ミヤケ担当最終日の今日は、音楽サプリで共演する加藤昌則さんについて書いてみたいと思いますよ。

 

彼と初めて会ってから、既に10数年経つでしょうか。今や時代の寵児の感もある売れっ子のかとちゃんですが、当時は名前も知られておらず。でもたまたま僕が引き受けてたオーケストラの仕事で彼の新作を演奏する機会があったのです。

 

そのとき、心の底のどこかで「またアタマでっかちのつまらない曲を弾かされるのか?」って思った僕がいたことを告白いたします。。

 

ところがその予想は見事に裏切られました。なんと美しい音楽!
リハーサルの後、すぐに僕は「君、いい曲書くね!」って言いに来たと、かとちゃんは主張するのですが、どうだったかな?
かとちゃんは「なかなかわかってるチェリストだな」と思ったとか。なんという上から目線!(笑)

 

それから彼が持っている銀座の王子ホールのコンサートシリーズにゲストで呼んでくれたり、僕の仙台でのリサイタルでピアノを弾いてくれたり、よい関係が続いています。

 

今だから言えますが、僕のリサイタルでは、なんと僕自身が開演時間を1時間間違えるというスゴい事件があったのです。
開演10分前に僕はまだホールに到着していなかったのですが、加藤くん一切焦らず客席に座布団敷いて落語のひとつもやろうという体だったようで(笑)

 

昨年はこの音楽サプリで、僕が持参した白衣がきつくて、急きょ代わりに着せられたのにもかかわらず、むしろ大喜びでピアノ弾いておりました。

 

今年は、この企画どんなことになりますやら。
音楽サプリのリクエストお待ちしてますよー。

 

三宅進

ミュージック・フロム・ミヤケ

2017.08.16| 三宅進

クラシックを専門に勉強してた我々プロフェッショナルの音楽家はやはり普段聴く音楽はクラシックに決まって。。。るわけないじゃないですか!(笑)

 

小学生時代はビートルズから洋楽を聴き、音楽の授業でギターが必修だった中学からはフォークも楽しくなってきました。
さだまさしさんや、あのアリスの弾き語りなんてよくやっていました。
チェロの練習に飽きると、チェロを横にしてギターみたいにしてみたり(なにやってんだか)

 

高校時代は、バンドごっこもやり、TOTOの武道館公演を聞きにいって、そこがアリーナ席で巨大なスピーカーの真ん前。翌日まで耳鳴りがしてソルフェージュの授業をお休みしたこともありました。

 

音楽大学に入っても、チック・コリアのコンサートを聴きに行って興奮して鼻血を出したり、学園祭でディスコ(古い❗)バンドをやったりというわけで、ポップスは大丈夫というか大好きです。

 

クルマの中で聴く音楽もグレン・グールドから、クイーン、荒井由美、GONTITI、ビル・エバンスまで多種多様。

 

プロになってからも、内職でいろんな音楽のレコーディングに参加しています。最近ではあのF山さんの。。。
というわけでいろんな音楽大好きですが、クラシックはやはり最高です!

 

せんくらのステージでそんなトークしたいのですが、
なにせ時間が短いですからね。。。

 

三宅進

夏がおわったらせんくらですよ!

2017.08.15| 三宅進

こんにちは、チェロの三宅 進です。

 

仙台フィルと契約して5年目になり、すっかりせんくらが年間のリズムの一部になってきました。新年度になってすこしすると、もうせんくらプロジェクトの詳細が我々にも伝わってきます。

 

それをきいてすぐにプログラムの検討にはいります。とくに今年で3年目になるチェロカルテットは、学生時代からのつきあいの長谷川陽子さんと相談して、曲目やらシーティングを決めるのでけっこう大変。なにせ主張があるので、彼女(笑)

 

ピアノの加藤昌則くんとの音楽サプリは、やりたいアイディアがどんどん出てきて、楽しいのですが、下手すると非常に暴走するので、これまたたいへん(笑)今年はお客さんにリクエストをしてもらい、そのお題?をもとに選曲するので、楽しみな反面、アイディアマン加藤くんが突飛なことを言いだしそうな予感・・・

 

今年は上記の2つに加えてフェスティバルソロイスツと仙台フィルの公演というのが三宅進2017せんくら予定です。

 

ほかの公演、面白そうなものをみにいきたいなとおもうのですが、実現むずかしいな。

 

三宅進

大作曲家と個性的なクラリネット奏者との出会い

2017.08.14| 吉田誠

せんくらブログを読んで下さっている皆様、こんにちは。

 

いよいよ僕のブログも最後日となりました。

 

クラリネットのために書かれた名曲の誕生の背景には、偉大な作曲家とその時代に活躍した優れた、そして大変個性的なクラリネット奏者との出会いがありました。

 

今日はその話を簡単に、それから今回演奏させて頂くプログラムについても簡単に説明したいと思います。

 

モーツァルトは、当時のウィーンを代表するクラリネット奏者、アントン・シュタットラーと出会い、有名なクラリネット協奏曲やクラリネット五重奏等の傑作が誕生しました。

 

シュタットラーはテオドール・ロッツというクラリネット職人とコラボレーションし、新しいクラリネットの開発に取り組みました。その中で普通のクラリネットより更に音域の広いバセット・クラリネットやバセット・ホルンという楽器を作ったのですが、この楽器とシュタットラーの特別な演奏に触発されたモーツァルトがこの名曲を生み出したのです。

 

ロッツ製のバセット・ホルン

(写真はエリック・ホープリッチ著 「The Clarinet」より)

 

有名なブラームスの晩年のクラリネット・ソナタやクラリネット五重奏、クラリネット三重奏は、リヒャルト・ミュールフェルトというクラリネット奏者のために書かれています。元ヴァイオリン奏者であり、指揮者でもあったミュールフェルトの表現力に感激したブラームスは、失いかけていた創作意欲を再び取り戻し、これらの傑作を短い期間に一気に書き上げました。

左:ミュールフェルト、右:ブラームス

 

ガラ・コンサートで演奏させて頂く、メシアンの〈世の終わりの四重奏曲〉の中のクラリネット・ソロ曲《鳥たちの深淵》も第二次世界大戦中に出会った、アンリ・アコカというクラリネット奏者との出会いにより、これまでで最もあたらしく、刺激的なクラリネット・ソロ曲が生まれました。アコカは本当に個性的な奏者だった様で、メシアンの手記には「メタリックな音を出す奏者」と書かれています。

 


アンリ・アコカ

 

ピアノとのデュオ公演のテーマは「ファンタジー」ですが、その中で演奏させて頂く、クラリネット・ソロのための〈幻想曲〉の作曲者である1973年生まれのヨルク・ヴィトマンは、世界中の音楽祭やオペラハウス、オーケストラから委嘱が舞い込む大活躍中の作曲家であり、世界的なクラリネットのソリスト、そして素晴らしい指揮者です。

 

作曲家兼指揮者だったり、作曲家兼ピアニストという方は歴史的にも多くいらっしゃいますが、作曲家兼クラリネット奏者というのは歴史的にも珍しいのではないかと思います。

 

また僕にとって、現在を生きる偉大な作曲家の、自作自演を聴ける事は、作品を最もわかり易く知る事が出来、とても貴重な機会だと思います。

ヨルク・ヴィトマン © Marco Borggreve

 

曲名にファンタジーと付けられている訳ではありませんが、とても幻想的で夢の様なクラリネット・ソナタをニーノ・ロータが残しています。ニーノ・ロータは皆様もご存知の通り、「ゴットファーザー」や「太陽がいっぱい」や僕も大好きな映画監督である、フェデリコ・フェリーニのほとんどの映画音楽を手掛けていますが、たくさんの素晴らしい純音楽を作曲しています。
特にクラリネットの作品は多く、このソナタやクラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲、木管五重奏や九重奏、そしてアレグロ・ダンツァンテというクラリネットとピアノのための小品も残しています。映画音楽でもニーノ・ロータはクラリネットを活躍させている事からもきっとクラリネットに何か特別なファンタジーを抱いていたのではないでしょうか。隠れた名作をこの機会に是非とも聴いて頂きたく思っております。

 

それでは、会場で皆様にお会い出来ることを楽しみにしております!
3日間おつきあい頂き、有難うございました!

 

吉田 誠

クラリネットとは

2017.08.13| 吉田誠

皆様こんにちは!

 

昨日に引き続き、ブログを担当させて頂きます、クラリネット奏者の吉田誠です。

 

今日は楽器について少しご紹介したいと思います。
現在、僕が演奏している楽器は、Schwenk & Seggelkeというメーカーのクラリネットです。

現代のクラリネットは世界的に大きくドイツ管とフランス管の2種類のクラリネットに分類され、キーのシステム、内径のサイズ等の違いがありますが、僕の楽器は、運指はフランス式で、音孔や内径はドイツ式という両方のいい所を取り入れた楽器です。

 

またこのメーカーは古楽器も制作しており、当時の楽器のエッセンスもこの楽器には取り入れられています。

 


© RamAir.LLC

 

当時のクラリネットは柘植の木で作られていましたが、耐久性や利便性の問題で現在は黒檀で作られたものが主流となっています。

 

また音を出す上で、とても大事なパーツがあるのですが、それがマウスピースです。弦楽器で言う弓の様な役割になるのではないでしょうか。

 

現在、この3種類のマウスピースをメインに、曲によって使い分けています。

 

3種類共に素材はエボナイトというものですが、それぞれ0.01ミリ単位でカットが違うため、吹き心地、音色、発音の速さが異なります。

 

例えば、モーツァルトやウェーバーの時代の作品では速い発音と瞬発力が求められるので、右のマウスピースを使います。

 

ガラ・コンサートで演奏させて頂くメシアンの様に、幅広いダイナミクスと多彩な音色が必要な作品では、真ん中のマウスピースを使います。

 

因みにこのマウスピースは、サクソフォンのマウスピースから着想を得て、職人さんに手作りして貰いました。

 

その他にも、楽器の穴を塞ぐ部品の素材を何にするか等、楽器のこだわりは話せばキリがないのですが、ほんの少しのことで楽器の音色や倍音の響きなどが変化するので、日々、研究が必要となります。

 

ヴァイオリンやピアノは長い年月を経て、ある意味で既に進化を遂げ、完成された楽器ですが、クラリネットはキーが1つ増えたり、新しい素材が楽器に使われる等、世界中で新しい実験が行われ、日々進化しています。

 

モーツァルトのクラリネット協奏曲やブラームスの晩年の2つのソナタ等、名作曲家が残した名曲が実は沢山ありますが、その誕生の背景には、当時の優れたクラリネット奏者と楽器職人と、そして、偉大な作曲家との出会いがありました。

 

明日は、これらの素晴らしい出会いについて書きたいと思います。

 

吉田 誠

初せんくら

2017.08.12| 吉田誠

仙台の皆様、こんにちは!

今日から3日間、せんくらブログを担当させて頂きます、クラリネット奏者の吉田誠です。

 

せんくらには今年初めて出演させて頂きます。

 

宮城ではほぼ毎年の様に演奏させて頂いており、昨年の6月には石巻の法音寺の本堂で萩原麻未さん、成田達輝さん、横坂源さんとメシアンの《時の終わりのための四重奏曲》を演奏させて頂きました。
写真はリハーサルの様子ですが、本堂の響きが素晴らしく、演奏していてとても気持ち良かった事を覚えています。

 

せんくらでは、ピアノとのデュオ公演だけでなく、ガラ・コンサートにも出演させていただきます。

 

初めて共演させて頂く方ばかりなので、今から大変楽しみにしております。
そしていつも温かく迎えて下さる仙台のお客様に、せんくらの公演会場でお目に掛かる事が楽しみでなりません!

 

オーケストラではおなじみのクラリネットですが、現在僕はソリストとして活動しています。

クラリネットでソロ?と思われるかも知れませんが、実は音域は4オクターブ以上もあり、各音域ごとに名前が付いている程、多彩な音色を持つ楽器であり、大作曲家が素晴らしいクラリネットのための作品を残しています。

 

明日はそんなクラリネットという楽器の事をご紹介したいと思います。

 

吉田 誠

感謝

2017.08.11| 原田哲男

皆さんこんにちは。

せんくらブログの担当も今日で最終日となりました。

 

原稿の提出は毎年ぎりぎりか締め切り日の夜中(締め切りに遅れているということですが)。いつもせんくら事務局の方にはご迷惑をおかけしております。

 

コンサートへ向けての練習も、十分時間をかけたつもりが締め切り(本番当日)に間に合わない状態に陥って焦ったり、逆に停滞していたものが意外にガーッとはかどってすごくうまくいったり、未だに不安定なものですが、それでも数年をかけて自分が出したいと思う音を徐々に変化させていくことが出来るのはやはり大きな喜びです。

 

仙台の皆さまとももう18年のお付き合いになります。沢山のお客様、そしてせんくら等コンサートを準備して我々を迎えてくださるスタッフの方々に感謝してせんくらの本番に臨みたいと思います。コンサート会場でお待ちしております。

 

第1回目のせんくらの時は(せんくらブログの担当は)7日間だったと思うので3日間というのはすらすらかと思っていましたが…

 

 

原田哲男

住みやすい街 仙台 福岡

2017.08.10| 原田哲男

毎日暑い日が続きます。東北・仙台の暑さと違って、私が今住んでいる福岡の暑さは「ぐぁ~ん、もわ~っ」とした感じでしょうか。日差しもずいぶんきついようです。もっとも、この暑さは住む前から何となく覚悟はしていたのですが、それより住んでみて驚いたのは、冬の空が毎日どんよりしていること。南だから冬も毎日太陽かと思っていたのが、日本海側だから冬は曇り空が多いとのこと。これは、寒いけれど割とからっと晴れている仙台とは違います。

 

しかし天気よりびっくりしたのは家庭ごみの出しかたです。朝、自宅近くの集積場所に持って行くのが普通だと思っていましたが、福岡市は夜、しかも自宅前に置いておけば夜中に回収してもらえるというものです(もちろん毎日ではありませんが)。カラスの心配も、朝ごみを出しに行く面倒もなく…この方法は素晴らしいと毎週つくづく感じます。夜中にすべての家を回るような作業をされる職員の負担は大きいと思いますが、一方で渋滞もなく、また日が昇った後の暑さの中よりは良いかもしれません。

 

せんくらのブログにごみの話もどうかと思いましたが、住みやすい街と言われる福岡のその理由の一つを紹介させていただきました。そしてもう一つの住みやすい街・仙台の魅力は何といっても爽やかな空気と街の雰囲気そのものだと思います。特に秋の仙台は最高!ですので、このブログをご覧の九州の方も夏の疲れを癒しに是非せんくらへお出かけください。

 

 

原田哲男

カテゴリー