せんくらブログをご覧の皆さま、こんにちは。
今日はチェロの原田哲男が担当させていただきます。
コロナは収まりそうかと思ったらまたぶり返したりと…なかなか収束がみえてこない近頃ですが、そのような中でも沢山の方がせんくらへ期待を寄せて頂いていることはとても励みになります。有難うございます。
昨年3月以降コンサートが極端に減ったことは私たち演奏家にとって大きな痛手となりました。
しかし、時間をかけてじっくり取り組むに値する作品が山ほど残されていることが、私たち演奏家の心を奮い立たせてくれます。
そして、コンサートへ向けて慌ただしく用意することだけが目的でなく、その作品に触れる時間がいかに弾く者の心をも慰めてくれるか、改めて気づかせてくれた1年半でした。
この期間の新しい発見、より深い音楽を、せんくらを楽しみに待ってくださる皆さまにお届けしたいと思います。
無伴奏の公演ではバッハとカサドを、フェスティバル・ソロイスツではモーツァルト、グリーグをお聴きいただきます。
コロナ禍において国外への旅行もできない今、お聴きいただく皆さまを空間を超えていろいろな所にお連れすることができたとしたら嬉しいです。
東京オリンピックを機会に、アスリートだけでなく、催しを運営する組織委員会やボランティアにも大きな注目が集まっています。
せんくらも同じように仙台市市民文化事業団とボランティアの方々の熱心かつ丁寧な準備のおかげでこれまで14回も開催されてきました。
昨年はせんくら中止、ただそれで済ますのでなく、「クラシックエール仙台」という催しに切り替えて開催するなど、
聴き手、弾き手双方の願いを何とか叶えようと常に力を尽くしてくださることは、演奏家に大きな安心と希望をもたらしていると感じます。
主催側のサポートによって演奏者が集中して気持ちよくパフォーマンスができるせんくらの舞台をどうぞお楽しみください。
公演番号:23
公演日:10月2日(土)17:00~18:00
一期一会のドリーム・アンサンブル
「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」
名曲で聴く弦楽アンサンブルの極み!
会場:日立システムズホール仙台|コンサートホール
出演者:
原田哲男 ほか
公演番号:26
公演日:10月2日(土)13:15~14:00
原田哲男が贈るバッハ、カサド、鳥の歌
無伴奏チェロの魅力
会場:日立システムズホール仙台|パフォーマンス広場
出演者:
原田哲男
昨日に引き続きチェロの原田哲男です。
せんくら2日目の10月5日はジュゼッペ・アンダローロさん、西江辰郎さんとの室内楽、3日目はロバート・リンさんとのデュオに出演させていただきます。
ドビュッシーのヴァイオリンソナタとチェロソナタ、ショパンのチェロソナタはいずれも作曲家最晩年の作品ですが、人間の衰えや弱々しさでなく、むしろ瑞々しさや情熱にあふれているのは、身体の不調とは裏腹に作曲者の頭の中が常に新しい音楽への意欲に燃えていたことの表れではないかと思います。
生涯で生み出した作品のほとんどがピアノ曲であったショパン、また大規模な管弦楽曲、オペラをも手掛けたドビュッシーがその最期の作品で弦楽器とピアノのデュオを残してくれたのは貴重なことで、今回のせんくらでこれらの曲を取り上げることが出来ることをとても嬉しく思います。
会場の皆さんとの素敵な時間を楽しみにしております。
この夏は例年にも増して暑さが厳しい各地でしたが、あとひと月もしたら秋の仙台!「せんくら」が今からとても楽しみです。
今年は3つの公演に出演します。
10月5日出演公演のひとつ「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」
弦楽合奏の名曲ヴィヴァルディの「四季」を4人のソリストが交代で弾くというとてもゴージャスな舞台です。
それはお客様のみならず、舞台上で共演する私たちにとっても、素晴らしいソリスト達の音を体験する特別な時間です。
そして、今年の合奏団チェリストのパートナーは仙台フィル首席奏者の吉岡知広さん。
時期は違いますが、ライプチヒのクリスティアン・ギガー先生に教わった同門として、隣で一緒に弾けるのは嬉しく、私たちの耳に残っている師のやわらかくて温かい音を思い出しながら、共に音を奏でる喜びをお客様にお届けしたいと思います。
10月5日の「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」をどうぞお楽しみに。