ブログ最終日となりました!
今日は、今回コラボの公演のある、仙台出身の若き津軽三味線奏者、浅野祥くんについてお話します。
最年少チャンピオンでもある祥くんとはせんくらでは2年ぶりになりますが、我々スギテツのコラボの機会は本当に多く、東北でも、7 月に秋田でのスギテツのコンサートにゲスト出演していただくことになっています。
また、2011年より共同企画で、「チャリティ音楽実験室」というイベントを毎年3月11日前後に開催していまして、最初の数年は東京での開催だったのですが、最近では全国各地に広がり、今年は長崎の離島、壱岐で演奏をさせていただきました。
津軽三味線とヴァイオリンとピアノ…ちょっと異色な感じがする方も多いと思いますが、共演のきっかけとなった作品がありました。何年か前のブログでも紹介しましたが、改めてご紹介をいたします。
クラシックが隆盛を極めた時代は、日本で言うと江戸中期~明治時代くらい。古典派~ロマン派の多くの名曲が生まれたころ、この国は鎖国政策をとっていました。もしも、お国を統一されたのが徳川家康ではなく、伊達政宗さんだったら、その子孫も含め、西洋の文化も積極的に取り入れていたのではないでしょうか?
そんな「妄想」を起点にして、西洋音階でできているクラシックの名曲を、日本の伝統的な「和音階」にアレンジをしてみました。すると、摩訶不思議な世界観が生まれ、せっかくなら、和楽器とコラボしたい!ということになりました。
そんなこんなで、箏、尺八、笙などの奏者の方をゲストに迎えたアルバムを制作することになり、津軽三味線奏者として参加をしてくれたのが浅野祥くんだったのです。
ブラームスの名曲「ハンガリー舞曲第5番」を韻旋律に置き換えた「日本舞曲第5番」、バッハの名曲が、教会からお寺に演奏会場を移したような仕上がりとなった「仏よ、人の望みの喜びよ」、ヴァイオリンと津軽三味線の超絶技巧対決、パガニーニ「ラ・津軽じょんがネラ」etc…。
昨日ご紹介をした「スギテツブラボー!」にも参加をしていただき、この時はケテルビーの「ペルシャの市場にて」をアレンジした「津軽の市場にて」という作品でコラボしました。
2年ぶりとなる浅野さんとのせんくらですが、今年も和洋折衷なステージを、是非お楽しみいただければと思います!そうそう、ヴァイオリンと津軽三味線の「ものまね対決」も聴きどころですよ!
…ということで、3日間、お付き合いどうもありがとうございました。
皆様とせんくらのステージでお会いできることを楽しみにしています!
スギテツの杉浦がお届けいたしました!
ブログ2日目になりました!
昨日に引き続き、スギテツのピアノ&編曲担当の杉浦がお届けいたします。
スギテツのレパートリーは、昨日のブログでお伝えしたように、さまざまなクラシックの名曲の「パロディ」が原点ですが、相方のヴァイオリニスト岡田鉄平くんは、さまざまな環境音を楽器で表現できる、日本一の「ものまねヴァイオリニスト」でもあり、コンサートでは必ず「擬音コーナー」が設けられています。救急車やパトカーなどが定番ですが、中でも「鉄道」の音は秀逸で、“はやぶさ”と“こまち”の併結車両の白石蔵王通過音、仙山線の踏切など、これまた地元ネタを今までもせんくらのステージでお披露目してまいりました。
そんな鉄道ネタの集大成と言えるのが、仙台の方には馴染みが薄いと思いますが、4年前に50周年を迎えた東海道新幹線のトリビュートアルバムです。JR東海さんのバックアップを得て作ったアルバム「走れ!夢の超特急楽団」が、ありがたいことに第56回輝く!日本レコード大賞の企画賞もいただいたりもしました。
今年のせんくらでもそんな小ネタ満載でお届けする予定のスギテツのステージですが、9月29日、30日に各1回、両方とも素敵なコラボレーションがございます!
29日のステージで共演する、アコーディオニスト・かとうかなこさんは、日本では数少ないクロマティック・アコーディオンの名手。普通のアコーディオンは鍵盤がついているので、ピアニストの僕でもなんとなく演奏することはできるのですが、彼女が操る楽器はなんとボタン式!まったく太刀打ちできない楽器です。
かなこさんは関西在住で、10年くらい前にスギテツの大阪公演を観にきてくださったのが出会いでして、2年前にリリースした「スギテツブラボ−!」というアルバムに参加をしていただきました。
そのジャケットに描かれたかなこさんとスギテツ
このアルバムは、今年せんくらに初登場されるマリンバ奏者のSINSKEさんや、NHK「ピタゴラスイッチ」でお馴染みの栗コーダーカルテットさんなど、各曲でちょっと異色の組み合わせを試みたアルバムで、かなこさんとはドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」をカントリータッチにアレンジした作品に参加をしていただきました。
コラボのコーナーでは、クラシック、シャンソン、タンゴなど、アコーディオン、ヴァイオリン、ピアノのトリオならではのメニューでお届けしようと思っています。かなこさんの奏でる素晴らしいアコーディオンの音色を、ぜひ楽しんでください!あ、もちろん冗談クラシックもお付き合いしていただく予定ですので、こちらも乞うご期待!
ちなみに、かなこさんのソロのステージでも、私・杉浦がピアノでお手伝いをさせていただくことになっています。
明日は、2日目のステージのパートナー、浅野祥くんについて綴ってみたいと思います。
せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは!
ヴァイオリンとピアノのデュオ、スギテツのピアノと作曲編曲担当の杉浦哲郎です。
僕達は「クラシックを遊ぶ音楽実験室」をテーマに、誰もが知っているクラシックの名曲をさまざまな音楽や環境音とマッシュアップ(=融合)させ、聴くだけでなく観て楽しいコンサート活動を全国各地でしています。
最近では、NHK Eテレの「おんがくブラボー」という小学生向けの教育番組にレギュラー出演をさせていただいていることから、学校でのコンサートのご依頼も多く、宮城でも過去に、仙台向山高等学校や名取市立みどり台中学校などで演奏させていただきました。
今年は10月に宮城広瀬高等学校にお招きいただいています。
そんなスギテツですが、初めての仙台でのコンサートは10年前で、「せんくら」に初めて参加させていただいたのが4年前。以降、毎年お招きいただいておりますので、今年で5年目になります。
以前もこのせんくらブログでも書かせていただきましたが、まだご覧いただいたことのない方のために、一体どんな音楽を奏でているのかと申しますと…そのルーツは、偉大なる作曲家ながら、冗談音楽の元祖とも言われるアマデウス・モーツァルトさんにあります!
バロック時代の曲をパロディにしていた話はとても有名ですが、その意志を勝手に受け継ぐべく… と言うよりは、お互いにお笑い好きだったことから、2人は意気投合し、このデュオを2004年に結成しました。
「アイネ・クライネ・3分クッキング」「犬のおまわりさんの運命」「剣のずいずいずっころばし」「美しき青きドナウ河のさざなみ殺人事件」etc…。
クラシックの名曲と色々な曲を混ぜ合わせた迷曲、珍曲の数々が、僕達のレパートリーです。
せんくらのステージでは毎年仙台にちなんだ作品も演奏していまして、もしもモーツァルトさんが八木山の某遊園地に遊びに行ったら、とか、過去に色々な作品をお披露目しました。
今年はどんな地元ネタにしようか、目下画策中です。
ぜひ、過去にご覧になったことのある方もそうでない方も、スギテツのステージへのご来場をお待ちしています!
さらに、ここ数年のせんくらでは素敵なコラボレーションが企画されていますが、明日はそんなコラボについて綴ってみたいと思います。