演奏家にとって、演奏会用のドレスは衣装であり、仕事着でもあります。
やはり着ていて動きやすく、演奏の邪魔にならないもので、色彩やスタイルが演奏曲のイメージに合致していて、且つ、演出したい「私」のイメージにもあったものでなければなりません。それに、年齢によっても似合うスタイルは自然に変わってきます。
25才の時に着ていたものが、45才で似合うはずもありません。
私の場合、「つるし」で買うもの、仕立ててもらうもの、この二種類の方法でドレスを選んでいます。今の若い学生に「つるし」と言っても通じないことが多いのですが、いわゆる既製服、プレタポルテです。
仕立てていただくのは、20代の時から一人の方にずっとお願いしていますが、先日、20年前に作ったコンサート・ドレスの何着かをリメイクしていただきました。ここに、20年前の写真と、現在のリメイクしたものを着た写真を両方掲載いたしますね。
やはり数の少ない、特別な生地を使って作っていただいたドレスですから、すべて解いて作り変えるとまた息を吹き返し、まるで私と一緒に成長し、生きてくれている気持ちになります。一着のドレスと形を変えながらこのような長いお付き合いができるのも、演奏家人生の喜びの一つです。
今年もせんくらに出演できること、とても楽しみにしています。
ブログ担当、第1日目はこの春にリリースしたばかりの新譜“AIR&DANCE on Violin”についてお話ししたいと思います。
嬉しいことに、先日発表された「第10回CDショップ大賞」2018前期クラシック推薦盤にも入っていますし、「レコード芸術」6月号でも特選盤に選ばれました。19世紀半ばから20世紀半ばまでの名曲集として、音楽史の流れも俯瞰しながら、ヴァイオリン(グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」1736年製)とピアノ(ホロヴィッツ愛用の1912年製ニューヨーク・スタインウェイ)の名器の音色も楽しんでいただくというユニークな内容の1枚です。
今回もSACD(スーパーオーディオCD)/CDのハイブリッド盤としてリリースしていただきました。私自身、今まで良くわかっていなかったのですが、SACDはより高音質で、通常のCDとは使っているシステムが違う。ハイブリッドは2層分の録音領域のうち、一層を通常のCD層、一層をSACDとして入れてあるため、普通のCDプレーヤーでも再生可能。
私が毎年集中講義を行っている秋田の国際教養大学には、私が10年ほど前に研究費で購入したSACDプレーヤーがあり、リリース後にそれで完成盤を聴いてみました。やはり、普通のCD層で聴くときよりも、音につやがあり、なめらかさと奥行きが加わって、ヴァイオリンの音色がより立体的に再現されます。
実は、今回の録音に関して数人の友人から、音がいつもより少し暗めでは?少し詰まった感じがあるのでは?などとの感想ももらいました。私の家にあるCDプレーヤーではそんな印象は受けませんでしたが、再生する機械によって、実は聴こえてくる音が随分変わるということを、私自身で今回ほど強く感じたことはありません。編集しているときのレコード会社スタジオのステレオ・システム、家でそれを確認するときのステレオ・システム、大学で再生した時のシステムと、それぞれで音の印象がかなり違うのです。ですから、音質を決めるときに、比較する別のCDをいつも持ち歩き、それとの相対的な音質の比較で、色々の詳細を確認していました。因みに、先の「音が暗めなのでは?」とコメントしたお一人は、その数週間後に非常に高価なステレオ・システムが備わっているスタジオで再度私のCDを聴き、「印象が違って、素晴らしく深みのある音でした」と報告してくださいました。
長くなってしまいましたが、もし機会がありましたら、是非SACDプレーヤーで、私の新譜をお聴きになってみていただけたらと思います。
今年のせんくらは、2公演、出演させていただきます。
まずは、
◾9月30日17:15〜
太白区文化センターの楽楽楽ホールにて、
「ビートルズ×クラシック!!」 (←詳細はこちらをクリック!)
1966カルテットの代名詞でありますビートルズ♪の名曲たちを目一杯お届けします。
2010年から始まったビートルズのカバーですが、アビーロードスタジオでのレコーディング、リバプール キャヴァーンクラブでのライブ、日本各地での公演、レコーディング…etc、沢山の経験により、どんどん変遷し、進化して来たと自負しています!!!
さらにさらに、
今年もポールのライブでもらった新たなパワーを音に乗せてお届けできたらいいなー!
益々パワーアップした演奏をお届けできたらと、目下準備中であります!!是非いらしてください!
そしてそして
◾10月1日11:30〜
エル・パーク仙台のギャラリーホールにて、
「世にも珍しい!1966カルテットで聴く日本昔話!」 (←詳細はこちらをクリック!)
なんだか面白いタイトルになっていますが、その名の通り、誰もが知ってるあのお話を、1966カルテットならではの音楽にのせてお楽しみいただければ、と思っております。
どのお話かは、来て観て聴いてのお楽しみ♪
その他にも、楽しいディズニーや、皆さまにお馴染のクラシックを、ダイレクトな生楽器の音色でお楽しみいただけることと思います。
それでは、会場でお逢いしましょー♡
皆さまこんにちは、1966カルテットです。
今日は、普段の私たちを少しだけご紹介させていただきますね。
女子が4人集まるとどこもそうかと思うのですが、まぁ、間違いなくにぎやかです!笑
(なにしてるのやーーーー!)
ご飯を食べに行けば、お店の中はもちろん、道中もずーっと喋り、ずーっと笑ってます。
あ、もちろん、4人が同じ比率ってわけではないと思いますが、誰が1番しゃべるか、誰が1番聞き役か、は、えっと、、ご想像にお任せするとして♪
そんな私たちは、
普段からよく集まっているんですよー!
なにしてるかって?
イチに練習、二にご飯、サンシがなくて、時々遊園地♪
!!?
そうなんです、一緒にいるのが楽しくって、時には遊園地にまで行っちゃったりしています。
ここのアシカショーはすっごく楽しかった!!
花井ちゃん参加の輪投げも最高でした♪
おりこうなアシカちゃん。
涙が止まらなかったジェットコースター!
こんな風にわいわいとやっております。
仲の良さがアンサンブルにも良い影響を与えてくれていると信じてますっ!
そんな普段の様子は、1966カルテットのブログでも更新していますので是非ご覧くださいねー♪
https://ameblo.jp/1966quartet/
公演などで全国各地にうかがう中で、楽しみの一つはやっぱりその土地の美味しいものをいただくこと!
せんくらに出させていただくようになって、仙台でのお寿司と牛タンが恒例になってきました♪最高に美味しい…!
今年はどんな美味しいものが食べれるのか、そして、そこにどんな話で盛り上がってる私たちがいるのか!?今からとっても楽しみです♪
みなさま、お久しぶりです!
1966カルテットです。
今年もせんくらに出演させていただけること、皆さまにお会いできることを、とても光栄に思い、楽しみにしています!!
私達にとって今年で6年目となるせんくら。
今となっては里帰りするような気持ちです!!
去年からまた様々な経験を積み重ねてきた1966カルテットの演奏を、どうぞお楽しみに!!
さて、私達1966カルテットは「ビートルズをクラシックで」をコンセプトに結成し、ユニット名もビートルズが来日した年にちなんでいます。
今ではビートルズを中心に様々な洋楽アーティストのカヴァーを行っています。
少し前になりますが、ビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーさんが来日していました。
私達にとって、それはそれは聴き逃せない貴重なライブ!
ということで、メンバー全員でポールのライブを聴きに伺いました!
これまでもポールが来日した際にはライブへ行っていたので、今回3回目となります!3回も日本で聴けるなんて幸せです。
これからポールに会える!とドキドキとソワソワでいっぱいな私達。
歳を重ねていることを感じさせないくらいに、どんどん溢れて出て来るパワー、次々と繰り広げられる色鮮やかな音楽、そして東京ドームいっぱいの人々の気持ちを惹きつけ、会場を一体にする魅力…!!
ポール・マッカートニーという一種の『芸術』を目の当たりにしました!!
私達もポールの音楽に包まれて幸せな気分になりながら、音楽家として様々なことを学ぶことができました!
思い切り吸収したポールのパワーを、せんくらのコンサートで大いに発揮していきたいと思っています!
みなさまぜひ、せんくらの会場で、
私達のパワーを受け止めに来ていただけたら嬉しいです(ノ▽〃)
矢野顕子さんと上原ひろみさんがあるテレビ番組で、ラーメンをテーマにピアノデュオで即興を繰り広げていた時、僕もあるラーメン屋のことを考えていました。
東京都内のある屋台ラーメン。
このお店のラーメンを初めて食べた時、僕が今まで探し求めてきたラーメン屋はここだ!と思いました。
演奏会のない週などはここに食べに行って、そのシンプルな美味しさに、いつも感動しています。
店主は、お店が繁盛することに興味は無く、好きな時間に店を開け閉めするので、通りかかって店が運良く開いていて、ラーメンが食べられる!となった時は、もう嬉しくて全身で食べます(笑)。
今度のせんくらでも、演奏会の合間に美味しいものを求めて、市内散歩をしたいなと思います。
美味しいラーメン屋をご存知でしたら、皆さま教えてください!それでは仙台でー!
ブログ担当最終日の今日は、今回出演させて頂く3公演について書いてみたいと思います。
まずは9月29日、スヴェトリン・ルセフさん、西本幸弘さん、井野邉大輔さん、原田哲男さんという素晴らしい方々との共演の室内楽公演です。ドヴォルザークのピアノ五重奏曲や愛らしい小品を演奏致します。ドヴォルザークの作品はどこか懐かしいようなあたたかいメロディーが印象的で情緒溢れる音楽です。
10月1日には2公演、出演致します。まずはピアノソロ公演です。今回はショパンとメンデルスゾーンの作品からノクターンや無言歌など、美しい歌に溢れたプログラムを組みました。
そして最後は西江辰郎さんとの公演です。ラヴェルの遺作のソナタ、ヴァイオリンソナタを代表する名曲であるフランクのソナタを演奏致します。西江さんとは今回、初共演させて頂くのでとても楽しみにしています!
3公演ともに私自身、今から楽しみにしていますので、たくさんの方々にお聴き頂きたいです!またその他にも魅力的な公演がたくさんありますので、皆様是非せんくらにお越し下さい!
会場でお会いできる事、楽しみにしています♪
ブリュッセルでの演奏会のあと、パリ音楽院に行きました。朝の5時まで友達と喋って あまり寝ていなかったのですが、すこぶる体調は良かったので、友達が受け持っているバレエのクラスの伴奏に、飛び入りで参加!
先生は、オペラ座で教えているジル・イゾアール先生です。
演奏するのは・・・というと、例えば10小節のメロディの曲を渡されたら、その場で4拍の前奏と8小節の曲に作り変え、一瞬一瞬でダンサーと、先生の望むテンポに合わせる!という内容。これはとても勉強になりました。
リャードフのピアノの小品を、ヴァイオリンとピアノの小品にその場で作り変えて、いざ生徒たちとの合わせ。
ビックリするほどうまくいきました。1番ビックリしたのは先生で、
「Cun truc de ouf quand même ! (こりゃやっぱすげえな!)」
と言って喜んでいました。
学生たちといると、気分も若くなって良い感じ。僕も数年前までは学生でしたが^_^;
うまく行く時って、何でも飛び入り参加だったり、代役だったり、あるいは追い込まれたりした時なのかも。これもまた良い経験です。
今年のせんくらでも『ウィーン奇想曲』を弾きます。
これもダンスですが、フランスのそれとは全く趣の違うダンス。
仙台フィルの皆さんとどんな演奏会になるのか、今から楽しみです!
演奏会で色々な場所に伺うと、その土地の美味しいものを頂いたり、素敵な方々に出会ったり、美しい風景に魅了されたり、楽しみがたくさんあります。
先日は岡山市に初めて伺って、演奏会後に後楽園を訪れる事が出来ました。
均整と調和のとれた夢のように美しい庭園にただただ感動しました。是非またゆっくり行ってみたい場所です。
2017年5月、ブリュッセル室内合奏団との2つの演奏会の合間に、懐かしのホームステイファミリー、ベニーさんに会ってきました。
このコンクールを20年以上も応援し、毎年5月は自宅アパートを練習スペースとして解放し、世界中からやってくるコンテスタントたちを励まし続けてきたベニーさん。
そういえば、僕が当時日本から、楽器と共にブリュッセルのベニーさんのアパートに着いた時、自宅のすぐ下にあるショコラティエ Neuhaus のミニチョコレートを、疲れたでしょうと声をかけて、3、4個ポケットに持たせて、気遣ってくれたんだよな。
うーん、あのこってりチョコレートの味が、懐かしい!
ホロスコープや四柱推命にも詳しいベニーさん。色んなアドヴァイスをくれる、暖かな光に包まれた素敵なベニーさんでした。
おわり