ニューヨークの朝はコーヒーで始まる。
私の朝はウォーキングからはじまる。
小学校の運動会徒競走5人で走り、先頭の二人がぶつかってころげてしまい堂々の三位入賞が最高。
自分は運動が苦手という潜在意識をずっと植え付けられていたのかもしれない。
学生の頃、夏のある晴れた日、バスケットボールのコーチをなさっている方が素足にスニーカーの僕のくるぶしを見て、「あっハラダ君 足速いでしょ」とおっしゃった。
まさかで、上のエピソードを申し上げたら、「それは残念、今からでも訓練すればぁ、絶対君は運動神経いいよ」とおっしゃってくださいました。
子供は誉めて育てましょう。never too late@子供
もう遠い日の話しでもちろんな~んにも始めずに日々の泡をつぶしていたわけ。
放っておくと 一日一歩も外に出ない事も珍しくない=私の場合で、
さすがにこれではまっタコイカんと歩く事を始めた。
夜のしじまが溶け出す頃の猫さんたちの集会に参加させてもらったり、
若い頃にはあんなに抵抗していた神社巡りも 結構目標として重宝したり、あまり何分とか何キロとか決め付けず、無理なくよどみの無い朝の空気を楽しんでいるのですが。
うむむ これはな・なんだ?
種明かしはまた明日。
ちなみに冒頭の曲タイトルは 起き抜けのベッドに出来た窪みに飛び乗ってきて、真ん丸まるまって寝ようとする愛猫のお話しです。
余計な想像しないでくださいね 彼女は今は静かに庭の片隅で眠っています
ニューヨークの夜はブロードウェイのミュージカルで更けていく
原田節(オンド・マルトノ)
昨日の東京でのリハーサルの後、仙台入り。
今日は、仙台国際音楽コンクールのプレ企画で、来年2月に開かれる子供たちによる「街角コンサート」のソリストのオーディション。
仙台に縁のある子どもたちという参加の縛りがあるにも拘らず、皆さん優秀。
仙台フィルも、地元の音楽家の人たちと交流を深めるためにも、この様な若くて優秀な人材がいることに思いを寄せることが大切と痛感。
これは、先日ヴェルディの「レクイエム」(仙台フィルの10月定期の曲目)の合唱リハーサルをした時にも感じたこと。
オーケストラとか合唱とかオペラとか吹奏楽とか、この厳しい社会状況の中だからこそ、ジャンルを超えて仙台の音楽界全体が手を携えて進んでいかなければならないと思う。
山下一史(指揮)
どんなに頑張ってみたところで、オレの努力なんぞはすべて裏切られる。
毎朝の目覚めは列車に乗り遅れた気分。
幸福は理性を押し殺す事に躍起さ、人は愛を歌う。いつでもどこでもお決まりの文句。後戻りは出来ない。
あれほどの溢れる愛があったとしてもそこには必ず嘘があるからな。
人のことをバカだと責めるとき、それはおのれの馬鹿さでしか人が見えないから、自分の語彙の範囲でしか他人を理解できないとしたらそれはとても悲しい。
そう マヌケとはオレのことさ
異ジャンルといわれる人たちと何かしでかそうというのは、刺激にあふれてまたとっても楽しいこと。
山下洋輔さんはやはり共演させていただく度に思いもつかぬ刺激キックで汗まみれになる。
あるいはマジックとなるとこれはもう体当たり 火花飛び散る中を駆け抜けていくしかない。
ナポレオンズさんの前にいらっしゃるのはピアニスト光永浩一郎さんです。
原田節(オンド・マルトノ)
今日は、10月1日の演奏会のコーラスリハーサル。
曲目は、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の有名な「復活祭の合唱」、「アンヴィル・コーラス」、「川の流れのように」(!)
オペラの合唱は、劇的で素敵です。
せんくらのファイナルコンサートでも、恒例の「第九」「威風堂々」のほかに、ヴェルディの「ナブッコ」から「行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って」を演奏します。
また、今年没後25年のヘンデルの「メサイア」から「ハレルヤ」もお聴きいただきます。
お楽しみに!
山下一史(指揮)
結局十年ぶりとなった新作の協奏曲である。
s’apprivoiserサプリヴォワゼというタイトルの意味についてよく尋ねられるのだが、親密になる―友達になるといったニュアンスのフランス語とはいえ、長らく<星の王子様>の訳語によって動物を飼いならすの意として知られている。
家畜を飼う=つまりキツネと王子の場面に出てくる単語だから=というすべてを上下関係で捉えて相手との関係をうまくやっていこうとする文化なのではなくここでは、違う個性の相手と同等な関係を築き上げて対等に親密になろうという意に、この曲のテーマは尽きる。
相手が自分より上か下かを瞬時に判断しなければならないことは、大変なようだが、実はとてもゆるく楽なものだ。
性別、年齢、出身地や学歴、いまさら本人がどうにもできないことだらけだから、一度立場を見極めてしまえば、ずっとそのままでいいし常に相手を正しく会うたびに再評価しなければというエネルギーは使わなくてすむからである。
しかしキツネはお互い違う個性を認め合い 敬意を持って王子と親密になりたいと王子に伝える。
キツネは敢えてその関係を築きたいと願うのだが、もちろん、そこでは二人の厳しい努力が必要とされるし、 決して追いつけるはずのないと思えるキツネと王子が対等なのだと描くのはサン=テグジュペリの極めて象徴的な哲学である。
オンド・マルトノ対オーケストラという単純な二極を描くのではなく
その理念を二者が語り部となって音楽を紡いでいく。
ちなみに、このような“意味ある”タイトルは私には珍しい。
いつもはほとんど言葉遊びや響きの美しさに重きを置いているから
指揮 手塚幸紀 ラスカ祝祭管弦楽団(木野雅之コンサートマスター)
原田節(オンド・マルトノ)
今日は、完全なオフ。
昨日感じた体のだるさの正体は、やはり風邪だった。
祝日の為、我が家のホームドクターは休診日。
ネットで検索して、近くの病院に行き診察を受ける。幸いインフルエンザは陰性、薬をもらって帰宅する。
山下一史(指揮)
ジョニーが来たなら伝えたい オンド・マルトノといえばオリヴィエ・メシアンによる数々の作品を筆頭にフランスという文化立国で大切に守られ育てられてきた20世紀生まれの楽器である。
しかし現代イギリスのアートシーンにおけるオピニオン・リーダーであり
かつ最も成功もしているロック・グループ<Radioheadレディオヘッド>のメンバーJonny Greenwoodがオンド・マルトノを彼等のロック・ミュージックに導入することで、この唯一無二の表現力を備えた楽器は、更により深い世界へその幅を拡げることになった。
『福音』はレディオヘッドの音楽への私なりの解答である。
ロックという概念はいつも私の中にあり 柱となった哲学であり、形式で音楽を捉えてはならないといつも自分を戒める指針なのである。
この清清しいジェントルマンは思わぬ拡がりをオンド・マルトノに、そして私にももたらした
多くの若者たちがジョニーを通してオンド・マルトノに興味を持ち始め
メシアンなども聴くようになってくれているのである。
楽器を弾いてみたいという希望も随分増えてきて、写真は池袋で続けている講座に通う娘さんたちがヴァレンタインにオンド・マルトノ形ケーキを焼いてきてくれたというわけ。
そしてジョニーは私のアトリエにやって来た。
原田節(オンド・マルトノ)
学園祭という人ごみの中にどっぷり浸かったせいか、少々体がだるい。
今日と明日は9月の貴重なお休み。僕たちの仕事はカレンダーと全く関係ないので、世間が5連休の9連休のといってもさっぱりピンと来ない。
今日は、今年の2月3月に20年ぶりにヨーロッパに一緒に演奏旅行した早稲田大学のオーケストラの打楽器プレイヤーたちとの、僕のスケジュールのせいで延び延びになっていた打ち上げ会。
打楽器といっても、石井真木さんの「モノプリズム」という曲で大活躍する和太鼓のメンバーで、総勢6名。この曲は、6台の締め太鼓による繊細なピアニッシモでの32分音の連打に始まり、最後は直径3メートルはあろうかという大太鼓を2人で叩き、それに中太鼓、締め太鼓、もちろんオーケストラも絡み壮大なクライマックスを形作る。
一人一人がソリストであり、また緊密なアンサンブルも要求される、体力的にはもちろん、何といっても精神的に過酷な作品で、しかも1カ月の間移動しながら十数回の演奏会をするのだから尚更大変だ。演奏家というより修行僧のような趣さえある彼らと一か月を共に過ごし本番を重ねるうちに、プロとアマチュアの垣根を越えた連帯感が生まれていた。
大いに語り合った一晩だった。この集まりはこれからも続く予感が。。。。
山下一史(指揮)
今日は我母校桐朋学園の学園祭「桐朋祭」で、学生さんたち有志のオーケストラの本番でした。学校の中庭に特設ステージを設けての野外演奏。僕が学生のころから(何年前?)ある催しで、でも指揮するのは初めて。
プログラムは、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」、ハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲のフルート編曲版、ソリストはヴィルトゥオーゾ工藤重典さん!メインは「展覧会の絵」という大変ハードなもの。
後輩たちは、終始熱い演奏を繰り広げてくれました。
この中から近い将来、プロのオーケストラに入団して我々の仲間として一緒に音楽できる子が出てくると思うと、なんだかワクワクします。
学生サン達の手作りの演奏会は、温かかったなあ。
遠い学生時代をちょっぴり懐かしんだ1日でした。
山下一史(指揮)
過去に仙台では、仙台フィルハーモニーの定期演奏会に呼んでいただくなど、協奏曲の演奏会はかなりいただきましたが、今回のようなソロコンサート、は初めてになります。
名古屋でのベートーヴェンピアノソナタ連続演奏会のあと、再びベートーヴェンのソナタばかりになります。
そして今回、ヴァイオリニストの鈴木理恵子さんとのデュオも初めてになります。
以前室内楽で、何度かご一緒させていただいた事がありましたが、今回は、ヴァイオリンソナタ中心のプログラムと、久石譲さんやピアソラなどを含む小品のプログラムでも、ご一緒させていただきます。
音楽に対して謙虚で自我のない、本当に自然で美しい音楽性をお持ちの素晴らしいヴァイオリニストですので、共演させていただくのがとても楽しみです。
又仙台クラシックフェスティヴァルのように、様々な、通常より短めのコンサートがたくさん盛り込まれた形は、皆様にとても幅広く、音楽を聴いていただきやすく、本当に素晴らしいと思っております。
皆様と演奏会場でお会いできるのを、今からとても楽しみにしております!
若林顕(ピアノ)