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SENCLA BLOG

ブログ

赤坂達三
2009.09.28

海中散歩

南東からのうねりのため、あまり遠出はできなかった様だが順調に慶良間の座間味島に到着しました。
東側、黒前崎と北平瀬の間の大きな湾の辺りに(牛の島灯台下)と言うポイントまであります。
その湾の南には「レディードラゴン」とか「トウマ」と言うダイビングポイントが連なっているとてもなだらかで大きな湾があり、その間、要所々に番号で呼ばれているポイントがあります。
それらの中の「六番崎」に潜る事になりました。
さて海の中はどうなのか行ってみよう。

ボートからエントリーして沖に出る。
まずはコクテンフグやマダラタルミの幼魚が出迎えてくれた。
さらに沖に出て大きなヤギのある所まで(水深-25メートル)行ったが特に何も見付からず、右へ迂回して水路を辿りゆっくりと戻りながら
ベニイロハオウギガニ、ハナゴンベ、キンチャクガニを見ながら、浅瀬へ・・・モンツキカエルウオを見てエキジットしました。潜水時間は59分。

次はボートでそのまま東に5キロ程進むと、渡嘉敷島の最北端の北側の儀志布島に着きます。
そのすぐ北側に自津留と言う島と大変大きな岩と言うか…
そのさらに北側に、まさに「ジツル」と言うポイントがあります。そこで再びダイビングをすることになりました。
エントリーするとまずは小さな根があり鮫(ネムリブカ)と遭遇、やや北西よりに大きな根、そのさらに隣にまた根があり、そこに大きな穴がありミズヒキガニを見る事が出来ました。
勿論そこにいたるまでにシモフリタナバタウオも発見、回りはグルクンの群れ、まさに大群でした・・・
北西に沖だしして普通にキンギョハナダイ、カスミチョウチョウウオを眺めながらコバルトブルーの海に癒されながらのドリフトダイビングを満喫しました。

その日は最後に、そこからさらに西北西に進むと黒島が現れます。
黒島の南側と行ってもかなり南側。ちょうど儀志布島の最北端から西へ4キロ程の所でしょうか。
黒島南隠れ根(別名リッピョウ)まさに「リッピョウ」があるんです。
リッピョウの南から海に入り左に迂回してドリフト、リッピョウの北西で船に拾ってもらうコースでした。
最初はかなり波に逆らって流される感じでしたがマンタのクリーニングステーションと呼ばれている小さい根を5つ程点々と見て回る。
次第に波に乗って(私の様に)快適にダイビングを終えましたが、そこでも主に岩陰にイセエビの群れ(笑)、ネムリブカ、カサイダルマハゼ!
普通に泳いでいるとバラフエダイ、ウミウシではミスジアオイロウミウシ等、生物満載。

この日も、のべにして3時間弱の海中を楽しんだのでありました。
Photo 駒井那津樹 ant for diving life. http://www.ant-dive.com/
赤坂達三(クラリネット)

三浦友理枝
2009.09.28

本物に勝るものなし

昨日に引き続き鑑賞系の趣味をご紹介します。。。
今日は絵画鑑賞についてです。

10代の頃習っていたロシア人の先生が他分野の芸術にも大変造詣が深く、よく説明して下さるときに絵画を引き合いに出されていました。たとえば、「ここはレンブラントの絵画の背景の色彩のように暗く深い音色で…」とか、「この旋律線はボッティチェリの描くヴィーナスの髪の流れの曲線のようになめらかに…」といった具合です。画集を買ってきたり実際に美術館に足を運んだりして先生の言葉を理解しようとしているうちに絵画鑑賞も好きになりました。

とはいえ、やはり画才も私には残念なほど備わっておりませんで(小さい頃、頑なにお姫様の正面から見た絵しかお絵描きしなかったことが祟っているのでしょうか。。。)、傑作といわれている絵画がどれほどの高度な技術や感性によって制作されているかは、私の理解の範疇をはるかに超えています。よって、直感でしか好き嫌いの判断ができませんが、それでもミレーの「晩鐘」とか、ターナーの海上の雪嵐の絵とか、東山魁夷の白馬の絵とか、思わず引き込まれて絵の前で動けなくなる経験は少なからずあります。やはり本物を見に行くに勝るものはあありませんね。

音楽も同じだと思います。CDを家で聴くのもいいけれど、やっぱりコンサートで実際に聴くのが一番!!

(写真は去年行った絵画展の画集の一部。美術館に行けば必ずと言っていいほど記録の意味もあり画集を買って帰ります。)
三浦友理枝(ピアノ)

赤坂達三
2009.09.27

ダイビング

しばらく北海道で根室、斜里、江別、と公演させていただいたのち、まとめて休暇を取る事にしました。
滞在地は沖縄。
例によって那覇ステイの慶良間往復の海中散歩に行ってみよう!

那覇空港に到着するやいなや、泊港から西北西に10キロあまりボートで移動すると上から見て逆三角形型に左からナガンヌ島、クエフ島、神山島があります。
それらの島々の中の、ほんの少し北側に比較的新しいダイビングポイントと思われる「エスエスエアーチ」がある。
アーチにはギンメモドキ、アーチをくぐり抜けると数々の水路があり、普通にムチカラマツにいるガラスハゼやカンムリベラの幼魚を見る事が出来る。今回はアオウミガメと一緒に泳ぐ事が出来きました。

次にポイントを変えて「タッチュー」と言う比較的名ポイントに潜りました。-26メートル辺りにある根の周りを潜りますが、アカククリ、イソマグロ、ツムブリ、特にギンガメアジの群れはかなり豪快!
圧倒されました。

昨年に引き続き、水先案内人はダイビングショップant for diving life. http://www.ant-dive.com/のオーナーで、海に関して生き字引と言える駒井那津樹インストラクターにお願いしました。

明日からいよいよ那覇から西に約30キロの座間味や儀志布の北側の自津留の辺りでダイビングが出来そうだ!あれ?なんでわかるのかなぁ~楽しみです。 (Photo 駒井那津樹)
赤坂達三(クラリネット)

三浦友理枝
2009.09.27

もしもバレエが踊れたなら…

皆さん、こんにちは!
今年初めてせんくらに参加させていただきます三浦友理枝です。

仙台で演奏するのは2005年のクリスマス以来、4年ぶりでとても楽しみです!いよいよせんくら開幕まで1週間を切りました!このタイミングでブログリレーのバトンを渡されたら、本来なら自分のプログラムについてなどをこの場で語り本番への気分を盛り上げたりするべきなんでしょうが………音楽関係の話題は私のホームページ( www.yuriemiura.com )上の日記や、雑誌のインタビューでいつもお話ししているので、たまには全然関係ない趣味やハマりものお話しなどを暑苦しく語りたいと思います(笑)どうぞ1週間よろしくお願いします!

さて、まず1日目は音楽に近いとこらから………同じ舞台芸術である、バレエについてです。バレエと言っても鑑賞専門です。私にはダンスの才能が悲劇的に欠落しており、指揮の授業も逃げ出したかったほど…(汗)だからこそかもしれません、自分では考えられないような美しい動きを音楽にのせて鑑賞できるバレエが大好きなのです。
また、言葉を使わないのでどこの国に行っても楽しめるのも魅力です。ロンドン留学中もお金を捻出してはロイヤルバレエを観に行きました。特に印象に残っているのは吉田都さんがジゼルを踊った公演。吉田さんが登場するといかにもザ・主役というオーラで観客の注目を一瞬で惹き付けていたのはさすがですが、それに加えて日本人独特の奥ゆかしい繊細な空気を纏っていて、それが西洋人ダンサーの中で一際個性的に光っていて、同じ日本人としてとても誇らしく思ったものです。ちょうどいまNHK教育テレビのスーパーバレエレッスンで彼女が講師をされていますので、ご興味ある方は是非!私は詳しいテクニックの知識など何もありませんが、毎週かぶり付きで見てます(笑)言葉なしでお客様に伝える、という点で、彼女のアドバイスは音楽に携わる私にとっても大変興味深いのです。
三浦友理枝(ピアノ)

原田節
2009.09.26

♪オレンジとヴァイオレット

巨匠の頭はやはりとことん垂れている。
実るほど だ。
もちろんもう学校のクラスで授業を受けるということは叶わなかったけれど、教わった事は数知れない。
音楽そのものを体現しているのがメシアンの徹底した肯定主義だ。
人生を、世界を、そして生徒や若人を、彼は決して否定する事がないどころか。
なんとかその個性を引き出し成長させようときっかけを探している。
そしてひとりひとりの才能の個性の大切にいつも敬意を払い頭を垂れるというわけである。
音楽会だったら会場のスタッフからお客さん。誰に対してでも彼の姿勢は変わらない。
赤、白、黄色。どの花見ても綺麗だな。もし赤い花しか綺麗じゃないと強制されたら、どんなに悲しいことだろう。でも今でもしょっちゅう起きている事

直接的にはなにしろメシアンの作品に触れる事が多いのでたくさん特にオーケストレーションでは影響を正直受けているけれど、
ずっと以前から僕の音楽にフォーレを感じてくださる向きが多かった。
レクイエムは大好きだけれど自分は決してレクイエムだの追悼曲だのは書かないと決めていたが、メシアンのときだけは彼の最も愛していたオレンジ色とヴァイオレット色が、ずっと頭の中でぐるぐる回っていたので、確定されない曲を作る。
つまり演奏するたびに形を変えることで、その時その時に自分の中で新たに生まれてくるメシアンに対する感謝の意を表したいと願った。

オペラ『アッシジの聖フランチェスコ』終演後
右はパリの中華屋さんにて メシアン夫人ピアニスト イヴォンヌ・ロリオ女史と
妹さんで私のオンド・マルトノの師 故ジャンヌ・ロリオ女史
原田節(オンド・マルトノ)

 

山下一史
2009.09.26

笑顔

いよいよ本番。
いらして下さったお客様には、楽しんでいただけたコンサートになったと思う。
勿論、バンダの生徒さん達の演奏は素晴らしく、何といってもそのひたむきさに感動。
演奏後のカーテンコールの時の、彼らの顔は輝いていた。またそれを見守る仙台フィルのメンバーの笑顔を見たとき、この場に居られる幸せをしみじみと感じた。
いよいよ「せんくら」が始まるまで1週間を切りました。
3日間という短い期間ではありますが、皆さんとわれわれ演奏家、または作品との新しい出会いが数多く生まれることでしょう。
この新しい出会いが、どのように発展していくか。
「せんくら」は、とてつもなく大きな可能性を秘めているし、これからの仙台の音楽界の未来の一翼を確実に担っていく催しとして、全国にも誇れるものであると思います。
心より皆さんの応援をお願いします。
山下一史(指揮)

 

原田節
2009.09.25

さぁ、君はもう一人前だ

♯Nowhereという名前の少年がグラウンドに横たわる。
太陽からやって来て、この惑星に降り立った。
僕の目の前でスキップして、恥ずかしがり屋の鷲の飛翔を覗き見る。
他の人には夏が訪れた、怠けものの雲、ゆらゆら揺れる側溝。

飛騨古川音楽賞、紅白の大きなリボンを胸につけて、Toru Takemitsuさんからいただいた大切な賞。
Maestro Seiji Ozawaさんとはボストンでもなぜか日本式にお辞儀。
誰も言ってくれないから自分で言うってかぁ そうはイカの天ぷらよ。
でも本当に一人前なんかにはまだまだだと思うのは、例えばピエール=ロラン・エマールの演奏を聴く時。
それはもう音楽をはるかに超えた宇宙の真実 無限の哲学みたいな うまく言えないけど、彼の音楽会はもう音楽だけの音楽会ではない もっと先 もっとずう~っと先にある何かを教えてくれる。
音を重ねれば音楽になる、と言ったのは誰だっけ。
とんでもないね。音が無くても音楽はある。音だけなら音だけなんです。
リヨンでの共演後 エマールのご実家ご両親と
原田節(オンド・マルトノ)

山下一史
2009.09.25

中学生バンド

胆沢でのリハーサル。
「1812年」の最後の部分を地元の中学生のバンドのメンバーがバンダとして参加してくれているので、彼らとの合わせが最大の目的。
9月14日に前もって胆沢に伺ってリハーサルを行っているが、オーケストラと合わせるのは今日が初めてで、みんな緊張の面持ち。
まず、舞台両袖の花道に並んだ彼らの中に仙台フィルのメンバーに入ってもらって、バンダの部分を一緒に演奏する。これは効果てきめんで、プロの「音」に合わせて吹いて感覚を掴む。

山下一史(指揮)

原田節
2009.09.24

♪niHon(仮)

♯君が去って行ってしまってから、僕はベッドでひとりぼっち。
愛するひとと君は野原を駆け回っている。
僕は少しびっくりして、君が残してくれたメッセージを心に留めている。
この生命で、そしてまた別の生命で、もう一つの生命、いや全ての生命で、海から生まれた雨粒がふたたび海に降り注ぐように。

僕はベッドでさみしい思いをしているけれど、それは誰にでも平等な事
来るもの、去るもの、皆な空で歌っている。

もう僕は以前のように若くはないけれど、ずっと自分が天国にいたことをわからなかったなんて、まったく愚かだったよ。
そして例外なく心は新しくなり過去を消し去っていく。
幸せはいつだって自分の側にあるんだ。

この人生だけでなくまた別の人生で
君の選択は成された 永遠に僕らはこの歌を空で歌う。

にほん というやさしい響きが私はとても好きだ。
誰から強制されたのか、前後の流れを無視して無理矢理、ニッポン と発音しようとすれば、どうしても言葉は澱み、美しさは重たい鎧に引き千切られ、結局文章全体の意味は通じなくなる。

もちろん大阪の日本橋が ニッポンバシであるように、
文化を背負って故の発音は大歓迎。
そこにはちゃんと美意識が働いているからである。
にほんでオンド・マルトノ六重奏
原田節(オンド・マルトノ)

山下一史
2009.09.24

剣岳

26日の胆沢でのコンサートの為の仙台フィルのリハーサル。
11月公開の映画「剣岳」のサウンドトラックを担当したのは、なんと仙台フィル。
その中から、池辺晋一郎さんが編曲した、バッハの「幻想曲」、ヘンデルの「サラバンド」、
伝田君ソロによる「四季」から「冬」、西沢君のソロでマルチェッロのオーボエ協奏曲。
後半はチャイコフスキーの「眠りの森の美女」「1812年」という盛沢山なプロ。
夜は、仙台ジュニアオーケストラのリハーサル。
8月の合宿以来だったが、皆な格段の進歩。仙台フィルの講師の面々に感謝しきり。
この分なら、11月1日の20周年記念演奏会は大成功間違いなし。
山下一史(指揮)

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