今日でブログ担当最終日です。
昨日までの3日間は予め前日までに書いて提出していたのですが、最後は気が緩んで(?)本日分を焦って今朝書いています。おかげで昨晩見たのは、10メートルくらいに積み上げられた本(ブロック?)の上をぐらぐらさせながら歩いているなんとも居心地の悪い夢。そしてやっとの思いで地上に降りて向かった先は・・オーケストラの練習会場。曲は某日本人作曲家による(何故か)カンタータ新作。オーケストラの練習は始まっているのに自分の席だけぽっかり、そして自分のチェロがまた遠く向こう側の山積みの本の上にぐらぐら揺れている。こういった夢です。
ブログの事が余程気になっていたのでしょうか。やはり昨日のうちに書いておけば良かった。でもこうして夢の話で無事(?)最終日のブログを埋める事が出来たので、ぎりぎりまで待った甲斐もあったのかも。
ちなみに今日はこれから明日本番のオーケストラリハーサルですが、こちらの準備のほうは万端です。
それでは、せんくらの会場で皆様にお目にかかれる事を楽しみにしています。
原田哲男(チェロ)
今年は4つのコンサートに出演します。一つはこれまた連続4年出演のギターの福田進一さんとのデュオ。
【公演番号31番~~チェロとギターが素敵な恋をした。~】
私たちのデュオは「せんくら」でも既に3回目。
最初は「チェロとギター?!」なんてびっくりする方も多かったみたいですが、私たちのCD「WAVE」をお聴きいただくと判ると思うのですが、これまたいいんです。
老後は絶対ギターを習う!と断言している私ですが、柔らかくも癒しのギターの音色にのって、チェロがある時は朗々と、ある時はささやくように歌う。どうぞお楽しみに。
そして次はチェロといえば、やはり「白鳥」。
【公演番号98番~白鳥・夢のあとに~】
チェリストにとってまるで女王様のような美しい白鳥を中心に、フォーレの「夢のあとに」など、珠玉の名曲たちを演奏します。こちらのプログラムのテーマはフランスの名曲の中から「愛」を中心に集めてみました。
そしてもう一つは、今年生誕200年を迎えるメンデルスゾーンの作品を集めたプログラム。
【公演番号9番~生誕200年オール・メンデルスゾーン!~】
特に「ソナタ」と言われる長い曲は「途中で飽きちゃうんじゃないかしら???」とか「難しかったらどうしよう??」などと、思ってしまいがちですが、彼の明朗なメロディは聴いていて、小難しくて堅苦しいウンチクなんてまずは置いておいて、ストレートに生きる喜びを味わって頂きたいと思います。
そして今年は「無伴奏」のコンサートも。
【公演番号41番~長谷川陽子のバッハ、カサドの無伴奏チェロ!~】チェロは弦が4本しかないで、どう頑張っても同時に4つの音しか出せない楽器ですが、そんなシンプルなたった4本の弦でどこまで自由に、どこまで深く音の世界を描けるか・・・演奏家としては最もハードで最も弾き甲斐のあるジャンル。チェロの純粋な醍醐味をどうぞじっくり味わって下さい。
さて。一週間お付き合い頂いた私のブログですが、本日で終了。一週間お付き合いありがとうございました。
もし良かったらオフィシャル・サイトでもブログを更新しているので是非遊びにいらして下さいね^^ http://yoko-hasegawa.com
10月に仙台でお会い出来るのを楽しみにしています!!
長谷川陽子(チェロ)
今年のソロ公演では、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番、ベートーヴェンのソナタ第3番を弾きます。どちらもチェロのための作品の中では最も有名な曲として知られ、私自身も学生の頃から時期を置いて何度も取り上げてきた作品です。
しかしながら、10年も仙台にいてコンサートでベートーヴェンの3番を弾いたのはわずか1回のみ。
バッハの3番はサロンコンサートで2回ほどでしょうか。いずれももう既に数年前のことなので、今回改めて練習しなおして弾いてみたい!と思い、チェロレパートリーの定番を2曲も並べてしまいました。
そして練習を始めてみると・・・嬉しい事に以前書きこんだフレージングやボウイング、指使いを見て、「どうしてこんなこと書きこんだのだろう?今なら違うやり方で弾きたい」というところがいくつも見つかっています。
ひとつのパッセージについて何を目的として練習をしているのかも以前弾いた時とは全く違う事にも気付きます。
こんなえらそうな事を書いて、果たして秋の本番がうまく行くのか心配でもありますが、音楽が好きで取り組んでいる以上、練習の内容にまずは自己満足しながらのほうが明るい結果に辿り着けるかとも思い、バカを承知で公表しています。
8月6日は広島の原爆記念日。将来に希望を持ちながらもその途中で命を落とされた方々のことを思うと、今、安心してやりたい事に何年にも渡って取り組める自分はなんと幸せかと思います。 出来ればせんくら本番でも皆様と幸せな時間を共有できるよう・・それには今練習ですね。
原田哲男(チェロ)
今年の夏はチェコのプラハで新譜のレコーディングがありました。
2年前にもプラハでシューマンとドヴォルザークのチェロ協奏曲を録音しましたが、今回はエルガーとバーバーの協奏曲を、しかもホールは念願のドヴォルザーク・ホール。素晴らしい響きのホールで演奏家冥利に尽きます。こちらは年末もしくは来年始めにリリース予定。
私がまだ趣味でチェロを弾いていた14才・中学生のときに、たまたまチェコから来日中のスメタナ弦楽四重奏団の皆さまに私のチェロを聴いていただく機会があって、そのときにいただいた思いがけないコメントがとても励みになって、いつの間にかステージで弾かせていただく身になった私としては、チェコは彼らの祖国でもあるせいか、とても懐かしいふるさとなのです。
来年1月にはプラハ交響楽団の日本ツアーでドヴォルザークの協奏曲を演奏する予定です。
長谷川陽子(チェロ)
8月4日はせんくらのプレイベント「気軽にクラシック!Vol.4」本番でした。
オールモーツァルト、1時間のプログラムを2回。どちらもほぼ満席! 司会による解説やソリストへのインタビューなどもあったせいか客席からはまさに「気軽に」音楽を楽しんでいる雰囲気が伝わってきて、弾いているこちらも楽しめました。
ソプラノのソリストとして臼木あいさんが出演されましたが、その素晴らしい声に魅了されました。透明感がありながら艶やかで、まさにビロードのような?高級感がある。
この方の声で「フィガロの結婚」のスザンナ、「ドン・ジョバンニ」のゼルリ-ナを聴きたい、いや一緒に演奏したいなーと。家に帰って練習。
弦楽器もうまくいくと上質な人の声のような音が出せるときがあります。今日聴いた声とうまく溶けこむ音色を目指したいです。
秋のせんくらでも仙台フィルはさまざまな楽器のソリストを迎えてのコンサートを受け持っています。彼らの紡ぎ出す音にインスピレーションを受けてこちら側の音楽も豊かになる。オーケストラに勤めているからこそ得られる刺激が今からとても楽しみです。
原田哲男(チェロ)
コンサートの時、楽屋はたいてい一人一部屋頂けるのですが、たまにガラ・コンサートなど出演者が多いと皆で賑やかに一つの楽屋を使う時があります。
楽屋一つの使い方にも個性出ます。ある人は、化粧台の上は何もなく、何か使ったら即スーツケースにしまう。スーツケースが引き出し代わりという合理的な人もいれば、まず部屋に入ったらすべての荷物を自分の使いやすい場所にセットして、くつろげるマイ・ルームを作り上げる人・・・。
さて、私はどちらでしょうか???実は私は後者です^^; その代わり帰り支度も大変ですが・・・。
せんくらは次から次へとリレー形式にコンサートが行われるので楽屋も次の人に速やかにバトンタッチしなくてはいけません。今年は是非合理的な楽屋の使い方をマスターしよう!!
このお便りを書いている間に今日もパンを焼きました。本日はロールパン。途中で成形がめんどくさくなって、いくつかはただの丸パンにしてしまいましたが、色艶よく美味しそうに焼きあがりました^^
長谷川陽子(チェロ)
せんくらブログをご覧の皆様こんにちは。 仙台フィルでチェロを弾いています、原田哲男です。
今日から4日間ブログを担当させていただきます。 よろしくお願いいたします。
2006年に始まったせんくらも今年で4回目。仙台の秋のイベントとしてすっかり定着したのではないでしょうか。我々オーケストラは日頃音楽を通して、仙台の人達にリラックスしていただいたり、元気を出してもらったりと、仙台の街が活気付く手伝いが出来ればと思いながら演奏活動をしていますが、一般に言われがちな堅苦しいクラシックコンサートのイメージを変えるせんくらのようなイベントが続けて催され、新たなクラシックファンが増えているというのは大変ありがたい事です。
私自身は10歳からチェロを始め、クラシックの名曲を知るにしたがって演奏家になりたいと思うようになり人生が一変しました。
今現在でも新しく出会う曲は数多くありますが、好きなメロディが増えることで人生が更に豊かになることを実感しています。
最近ではオペラ。2時間から4時間はかかる作品のすべてを理解するということはありませんが、その中にほんの数分でも美しいアリアがあれば、それで充分そのオペラを好きだと言う事が出来ると思うのです(作曲家には申し訳ないけれど)。
この秋のせんくらで新しいメロディに出会って、(人生が変わるほどでなくても)クラシック音楽を好きになって下さる方が多くいらっしゃれば何よりです。
原田哲男(チェロ)
私たち演奏家はコンサートではいろいろなところを訪れる機会に恵まれます。
「いろいろなところに行けていいですね」とよく言われるし、確かにそうなのですが、演奏家というのはたいていホールとホテルと駅か空港しか知らない。
「初めまして」と「またいつの日にか」が同じ日にやってきます。
多くの人と音楽を通じて同じ感動を共有出来る喜びと背中あわせにその瞬間が終われば、北も南もわからないままその地を去り、また違うところに一人で歩き出さなくてはならない切なさがあるのも否めません。
そんな中で、「せんくら」のように同じ街に何度も「お帰りなさい」と迎え入れて頂けるのは、本当に嬉しいことです。おかげさまで少しずつ仙台の街の方向感覚もつかめてきました、美味しいお店も少しずつ情報インプット^^
ところで今年の夏はとても面白い経験をしました。何故か10キロ弱のチェロを担いで釧路の山登りをする羽目になったのです。本日の写真はその山登りした山です。。。
ハードだった~!!「???」と思われる方はこちらをご覧ください。正真正銘の証明写真付きです^^;
http://yoko-hasegawa.com/blog.html
さすがに「せんくら」で山登りはないでしょうが、昨年まで連続して聴きにいらして下さる方にもまた再会出来るでしょうか、もちろん新しい音楽ファンの皆さまとも音を通じて「せんくら」を共有出来るのがとても楽しみです^^
長谷川陽子(チェロ)
夏は日本の各地でさまざまな音楽祭が行われますが、「せんくら」はじめ各地それぞれの特色を味わえるのも出演者の楽しみの一つです。
今年の夏は今年で30周年を迎えた九州の「霧島国際音楽祭」に出演してきました。写真は鹿児島の桜島。
こちらは鹿児島の雄大な自然に包まれながら音楽を通じて演奏家と聴衆の皆さんとの交流が魅力的な音楽祭。
もとは山の中の一軒のホテルでこじんまりと行われていた音楽祭でしたが、長い年月の積み重ねで、今では鹿児島県内のあちこちで出張コンサートが行われ、地元の方々に愛され大きく成長している音楽祭です。
それぞれの風土や土地柄に合わせて、特色が決まってくると思うのですが、やはり実は聴きにいらして下さる皆さんの雰囲気というのも、音楽祭のカラー作りに一役買っている、とご存じでした?^^
「せんくら」の魅力は、何と言ってもあの華やかな雰囲気にあると思います。
「せんくら」30周年の頃にはどんな華やかなフェスティバルになっていることでしょう。
30年後。。。私弾いてるかなぁ???是非これからの「せんくら」を永い目で見守っていきたいです。
長谷川陽子(チェロ)
三日目の今日は8月4日。仙台ではあさってから七夕まつりが始まります。
七夕と言えば短冊に願い事ですが仙台は色とりどりの七夕かざりです。折鶴、巾着、投網、くずかご、吹き流し、短冊、紙衣などいろいろな飾りを織り交ぜて毎年様々な賞を競い合うのですが夏休みの宿題が七夕の絵だったため、超がつくほど絵が苦手な私は素敵な七夕かざりを見るとつい描くの大変そうだなあ・・・と思ってしまいます。
絵が得意な人が本当に羨ましいです。
ところで、6月からせんくらのステージのひとつでもある第九の合唱の練習をお手伝いさせていただいています。
同じくせんくら出演者の佐藤 淳一先生が合唱指導をされているのですが先生の巧みな話術によってどんどん上手になっていく様は近くで聞いていてとっても勉強になります。
合唱の方たちはみなさん一般の方々なのですが、何度も第九を歌われている方もいらっしゃって第九に対する情熱には感心してしまいます。
合唱に出演するにはみなさんオーディションを受けるのです。ぜひ聴きに行ってみてくださいね。
そして私の方も皆様に笑顔で帰っていただけるよういろいろ考えていますので遊びに来ていただけると嬉しいです。
では、会場でお会いできるのを楽しみにしています。
3日間お付き合いくださりありがとうございました。
写真は、いつも応援してくれる大好きな恩師と友です。
住田怜美(ピアノ)