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SENCLA BLOG

ブログ

2019
2019.08.06

森の中の散歩

先日、ウィーンから電車を乗り継いで、指揮者のギュンター・ピヒラーさんご夫妻の郊外のお家に遊びに行ってきました。

 

近くに森があり、お天気が良かったので、ピヒラーさんとワンちゃんとでしっかり1時間森を散歩しました。森の中の静けさや香り、さまざまな鳥の声を聞くと、いろいろな情報が詰まった頭や心がリセットされ、リフレッシュの時間になりました。ピピラーさんは、私の日本デビューコンサートとなった金沢でのモーツァルトのピアノ協奏曲をご一緒して以来、日本、ドイツ、アルゼンチンなどいろいろな場所で共演させていただき、プライベートでもとてもお世話になっています。

 

ステキなお庭を眺めながら食事をご一緒するひとときが、毎回の楽しみです。

 

子供の頃からアルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏会やCDをたくさん聴き、ずっと憧れだったピピラーさんとの共演機会に恵まれ、それ以来、いつも気にかけてくださるピピラーさんに感謝の気持ちでいっぱいです。ピヒラーさんからは、ウィーン独特の音楽づくりや、カルテット時代の練習方法など教えていただき、私もそれらを取り入れて、少しでも体に染み込むようこれからも日々精進していきたいです。

 

菊池 洋子(ピアノ)

2019
2019.08.05

せんくらブログをご覧の皆さま、こんにちは。
去年に引き続き今年もせんくらに出演させていただくことになり、とても嬉しく楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

私は3つの演奏会に出演いたします。

ひとつは、ベートーヴェンの名曲ピアノソナタ「熱情」と「告別」をじっくりお聴きいただくリサイタルです。

 

私は去年から地元前橋や兵庫で、モーツァルトのソナタと協奏曲のプロジェクトを行っていますが、モーツァルトの次はベートーヴェンに取り組んでいきたいと考え、この2曲を選びました。中でも「告別」は、高校生のころに恩師・田中希代子先生と勉強した思い出の1曲です。希代子先生のレッスンノートも見直し、新たな気持ちで取り組みながら準備を進めています。

私ならではのベートーヴェンを皆さまにお聴きいただけるリサイタルになると思います。

 

もう2つは、ヴァイオリンの米元響子ちゃんとのデュオです。

出会いは2016年にトリオで一緒に演奏したのが始まりで、今年は響子ちゃんのデビュー20周年記念リサイタルでご一緒しました。せんくらでは、ベルギーの巨匠フランクとイザイを中心にしたリサイタルと、モーツァルトのソナタの2つのプログラムで共演します。響子ちゃんと一緒に音楽を作り上げる過程がとても楽しく、私達の音楽の会話を皆さまにお届け出来ることがとても楽しみです。

 

菊池 洋子(ピアノ)

2019
2019.08.04

エレクトーンと共に25年

せんくらオーディエンスの皆さま、せんくらチームの皆さま、こんにちは。エレクトーンの神田将です。

今年は私にとって9回目のせんくら出演ですが、エレクトーンの演奏家になって25年の節目でもあります。結婚に例えるなら銀婚式ですね。常日頃からエレクトーンのことを「出来の悪い女房」と表現していますが、思えばよくここまで共に歩んで来れたものだと、感慨深いものがあります。

 

25年前、エレクトーンでクラシックを弾きますと言っても、ほとんど誰にも相手にされませんでした。何だかんだ紆余曲折ありましたが、今ではこんな立派なフェスティバルにも呼んでいただけるようになって、続けて来てよかったなと思います。

 

電子楽器でオーケストラ作品をリアルタイム演奏することに、特別な意義とか目的なんてありません。ただ素晴らしい作品がそこにあり、ひとりで奏でてみたい衝動が沸き起こり、それが可能な楽器があったというだけです。それを聞きたいと思ってくださる方々が少しずつ増え、ますます私は意欲をかられ、気がつけば25年経っていたという感じです。

 

これまで演奏した作品は約四千曲。それが多いのか少ないのかはわかりませんが、人との出会いと同じで、どの曲も知れば知るほど魅力が深まっていきます。エレクトーンが他の楽器と違うのは、演奏するまでに編曲と楽器の設定が欠かせず、そこに長い時間を要するところです。曲との関わりを「10」だとすれば、編曲と設定に「8」の時間を要し、弾くという行為は残り「2」に過ぎません。25年を振り返ると、寝ても覚めても編曲していて、いつも追われっぱなしでした。この先も、エレクトーンを弾いている限り、ゆとりを感じることはないでしょう。

 

でも、追い込まれてばかりでは、人生息苦しくなってしまいます。長く続けるには、適度な柔らかさも必要ですね。幸い、音楽会であるあちこちを旅して回れることが、とてもいい刺激になっています。短い滞在でも、その街で暮らすような過ごし方をして、ひとりでふらりと街に出て現地の人たちと触れ合うのが好きです。仙台のことも、まだ知らないことだらけ。今年も新しい発見や出会いを楽しみにしています。

 

 

神田 将(エレクトーン)

2019
2019.08.03

9回目のせんくら

せんくらオーディエンスの皆さま、せんくらチームの皆さま、お久しぶりです。

 

こうしてまたせんくらブログを書いているのが、まるで夢の中の出来事のようで、すっかり舞い上がっている神田将です。

 

2009年から8年連続で呼んでいただきましたが、2017年に記録が途絶えた時には、この世の終わりのような悲しみと、世紀の恋に破れたような寂しさを味わいました。

 

そりゃそうだよな、若くて優秀な人たちに道を譲ることも大切だよなと納得しつつ、またいつかきっとと希望を持ち続けてよかった。2年置いて、またフレッシュな気持ちでせんくらの仲間に入れてもらえたことを、とても嬉しく思います。

 

ちょっと見ぬ間に、せんくらはますますパワーアップしていますね。馴染みの顔ぶれもたくさんいますが、意欲的で個性豊かな内容から察するに、皆さん気合いたっぷりのようです。

 

それに世界的スターの仲間入りをしたあのアーティストも出演するとあって、今年は特に注目度急上昇、満足度最高潮のせんくらになりそうです。

 

そんな中、私はオーソドックスなふたつの公演に出演。どちらもエレクトーンソロで、オーケストラ作品の名曲選をお届けします。

 

エレクトーンでクラシックってどんな感じだろう?と不思議に思う方も多いでしょう。実は言葉で説明するのがとても難しく、どう表現してもイメージが伝わらないのです。こればかりは聞いてもらうのが一番。その意味でも、せんくらは気軽に楽しんでいただく絶好のチャンスです。

 

4日の午後は、せんくらの名物とも言うべき、0歳からのコンサート。躍動感溢れるリズムや美しい旋律など、お子さんにもママにも聞いて欲しい名曲ばかり集めました。華やかで変化に富んだ選曲は、エレクトーンの得意技。何も考えずに、音楽のシャワーを浴びに来てください。

 

6日の夕方は、ドラマチックなオーケストラ作品を演奏します。喜怒哀楽を振れ幅いっぱいに感じさせてくれる音楽を、オーケストラさながらの臨場感とダイナミックさでお楽しみください。終演時には、スカッと気分が晴れているようなステージにしたいと思います。

 

どちらもささやかな演奏会ですが、あなたのブラボーになれたらいいな。

 

写真:2016年のせんくらです

 

神田 将(エレクトーン)

2019
2019.08.02

スキューバダイビング

今日は私の趣味を少しだけ紹介させていただこうと思います。
それは【スキューバダイビング】

 

背中に酸素タンクを背負って、小一時間海の中を散歩するダイビングです。

 

潜る地域によって水中の透明度も違いますし、泳いでいる魚も違います。ウミガメと一緒に泳げる地域があったり、マンタやジンベイザメが見れるポイントもあったりします!

 

日本国内でもたくさん潜っていますが、今日はメキシコに行った際に潜ったカリブ海と、メキシコでしか体験できない神秘の泉「セノーテ」をご紹介しますね。

 

★コスメル島(カリブ海)
ダイバー聖地の1つ。ここでしか見られない魚としては「クイーンエンジェル」などがいます。
また、流れがはやいポイントでもあります。水中で脱力していると、スーッと体が潮の流れとともに流れていきます。無重力のような感覚でとっても気持ちいいんですよ!
私が潜った時には大きなウミガメがいました!亀は万年といいますが、いったいこの子は何年生きているのだろう…

 

★セノーテ
セノーテとは、メキシコ、ユカタン半島に見られる世界最大の水中鍾乳洞です。
水中に潜った瞬間にそれまでの視界となんら変わりないほどの透明度!100m以上先まで目視することができ、水中にいるとは思えないほどの抜群の透明度。幻想的な光のカーテン、長い年月をかけて生成された鍾乳石の数々が本当にすごかったです。
また、現地の方に伺ったら、先住民マヤ族にとって、セノーテは干ばつの時代を生き抜くための貴重な水源でもあったそうです。雨乞いの儀式の際にマヤ族によって投げ込まれたとされる食器などもたくさん沈んでいました。なんとも幻想的でまるで宙に浮いているような感覚でした!

 

と、私の趣味にお付き合いくださり、感謝いたします。2日間ありがとうございました!
それではせんくら当日、お互い元気に会場でお会いできることを楽しみにしております。
津軽三味線、浅野祥でした!

 

浅野 祥(津軽三味線)

2019
2019.08.01

 

せんくらブログをご覧の皆さま、こんにちは。
「せんくら2019」で津軽三味線を演奏させていただく浅野祥と申します。
本日から2日間、どうぞ宜しくお願い致します。

 

私のことを初めて知ってくださる方も多いと思いますので、まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。

 

宮城県仙台市出身。高校卒業までを仙台で過ごしました。
5歳から津軽三味線をはじめ、民謡・古典はもちろん、クラシックやジャズ、その他各国民族楽器との共演など、幅広いジャンルのアーティストの皆様と共演をさせていただく機会が多いです。
より詳しい情報はこちら→ 【浅野祥オフィシャルウェブサイトhttp://sho-asano.com/】をご覧ください。

 

今回は、十数年前から何度も共演を重ねている大好きなクラシックデュオ・スギテツさんとの『スギテツ&浅野祥のザッツ・サムライ・クラシック!(PROGRAM7)』と、津軽三味線の世界をたっぷりとお届けする『浅野祥 津軽三味線(PROGRAM50)』の2公演に出演させていただきます。

 

ズバリ!サムライ・クラシックの見所は、意外性です。
ピアノ、バイオリン、津軽三味線という組み合わせの意外性もさることながら、その楽曲やステージパフォーマンスも、他では観られない公演だと思います。
“もしも日本が鎖国をしなかったら・・・” こんな音楽が生まれていたかもしれない!
そんな想像とともにぜひ公演を楽しんでください。

 

ソロ公演の見所は、何と言っても津軽じょんから節などの独奏です。
津軽三味線は元来、津軽民謡の伴奏をする目的で誕生した楽器です。その前奏部分が発展し現代の独奏スタイルが築かれました。主役である歌手が登場する前にいかに自分の腕を聴衆へアピールできるか、熱狂させられるか。そんな、津軽三味線奏者が代々受け継ぐ魂が最も反映されるのが独奏です。
本公演では、クラシックの公演とは少し違う“津軽三味線公演の楽しみ方”などもご紹介させていただきながら、時には民謡の弾き語りも交えてお届けいたします。

 

今年ももう直ぐ「せんくら」ですね!私は地元にいる頃からこの季節がとても楽しみでした。杜の都仙台。音楽の街仙台。他県からいらっしゃる方も多いと聞きます。ぜひ仙台の街並み、食、そしてせんくらを心からご堪能ください!

 

浅野 祥(津軽三味線)

2019
2019.07.31

馬が星に願いを運ぶ

なぜ馬頭琴をやりたいと思ったか。
馬が好きだったからです。
このブログを書いているつい昨日、一昨日と南相馬市へ行きました。

 

 

去年コンサートをして、その後念願の野馬追を見ました。
甲冑を着ての競馬と、元々の神事である小高神社へ馬を追い込み、捕まえて奉納する場面。
去年のコンサートでは、コンサートの前に野馬追講座に参加して野馬追の歴史について学びました。
今は戦国時代の絵巻物としての様相がクローズアップされていますが、昔は原という牧に沢山の馬を放し、野馬追の日になると武将たちが馬に乗って門の外まで馬を追い込み、武将達は門から外へは出ずに、馬だけが牧の外へ出て、海で禊をして小人と呼ばれる神事で馬を追い込む役が道々馬を誘導しながら神社へ。
境内で殿様の前で捕らえて、その馬を殿様に買ってもらうという形で奉納された。
相馬藩の安寧と繁栄を願う祭りだったという話でした。
妙見を祀る神社なので、北斗七星が祭神です。
星に願いをですね。

 

馬が星に願いを運ぶ。

 

これはモンゴルでもネパールでもあります。
その話を聞きながら、牧で自由に走りまわって群れで暮らす馬達が、祭りの日に追い立てられて外に出て、海で禊をしてまた神社へ向かって走る姿を想像しながら、なんとも神秘的だなと感じ入ったのでした。
それから一年。再び南相馬を訪れてふいに、昔の野馬追の想像した風景を思い出し、曲を作りたくなったのでした。
今頭の中は割とそのことでいっぱいで、このブログがそのままその内容になってしまいました。
私のオリジナル曲はどれもそんな出会いによってできた曲です。
どんな場面が立ち上がってくるか、聴くみなさんの自由ですが、楽しんで頂ければと思います。

 

 

美炎miho(馬頭琴)

2019
2019.07.30

今回のコンサート

せんくらの出演は2回目になります。
馬頭琴の美炎(みほ)です。
今回は10月5日の3つの琴と10月6日の馬頭琴トリオでの出演です。

 

まず3つの琴のご紹介。
ハープ 西洋の竪琴 中村愛

アルパ 南米の竪琴 池山由香

馬頭琴 東洋の琴?!美炎

というわけで3つの琴です。
馬頭琴という言葉は中国語で、このモンゴルの民族楽器はモンゴル語ではモリンホール。
直訳すると馬の楽器という意味です。
馬の頭の彫刻が楽器の先端にあるので、中国語で馬頭と楽器全般を表す琴という字をつけて、馬頭琴となり、それがそのまま日本語で、バトウキンと呼ばれています。
ハープ、アルパ、馬頭琴、それぞれに元々の音楽ジャンルが違うのでそれぞれの得意分野と、3つの琴に合う楽曲を探してアンサンブルするなかなか珍しい組み合わせのコンサートです。
音色もそれぞれに違うので、音色の重なり具合を聴くだけでも面白いと思います。

 

 

そして6日の馬頭琴トリオ。
こちらは普段私がコンサートで出演している時のメンバーです。
ピアノ 竹井美子
ドラム・パーカッション 前田仁
馬頭琴 美炎
この3人は馬頭琴にフューチャーしてモンゴル民謡、馬頭琴の楽曲、皆さん聴き慣れた曲、そして最大の特徴はオリジナル曲です。

そもそもドラムって合うの?という第一印象がみなさんの中にあると思いますが、私自身が曲を作るときに、ピアノのどんな場面でも描き出せるオーケストラのような音の中に馬頭琴のメロディーで様々な物語を語り、そこにドラムやパーカッションが入る事で、より場面が印象的にせり上がってくる。
ああなるほど。
きっと聴いていただくと、その世界で遊んでいただけると思います。
それぞれの会場にてお待ちしています。

 

 

美炎 miho (馬頭琴)

2019
2019.07.29

ほや

皆様、こんにちは。
せんくら2日目のブログです。

 

せんくらには全国各地からお客様がお越しになります。そこで昨年、私は故郷’ 宮城県 ‘で使われている「方言」をご紹介いたしました。

 

今年は宮城県の「名物」をご紹介いたします。
仙台は新幹線で東京から1時間ちょっと。仙台空港も出来、アクセスがとても便利になりましたよね。名物と言っても、私が紹介するまでもなく、皆さんよくご存知だと思います。

 

牛たん、萩の月、黒糖まんじゅう、ずんだシェイク、喜久福、、などなど。
美味しいものが沢山ありますが、その中で、
私の1番のお気に入りは…

 

「ほや」

 

です!

 

「ほや」ほど好き嫌いが分かれる食べ物はありませんよね。このブログを書いた事で、賛同を得られる気は全くしませんが、熱く語りたいと思います!

 

「ほや」は夏のこの時期が旬。
調理法は刺身、塩辛、燻製、など様々。私の好みは何と言っても酢で漬けた「ほや酢」です。好物で頻繁に食べているわりに、ほやが何者なのか、実はよくわからないので調べてみました。

 

「ほや」↓

【ホヤは貝だと思われがちですが、生物学的に貝でもなく、魚でもありません。実は、動物に近い脊索動物の一種として分類されています。ホヤ(海鞘)は海産動物の総称。その名の由来は「ランプシェード」に当たる火屋(ほや)に形が似ているからと言われ、凹凸のあるその形状から「海のパイナップル」と呼ばれています。ホヤの仲間は日本だけでも百数十種程。そのうち食用とされているのは「真ホヤ」と「赤ホヤ」など、ごく一部。三陸で生産(養殖)されている「真ホヤ」はホヤの王様。殻に凹凸があり、身が黄色く「肉厚な身」と「甘み」が最大の特徴です。】

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ホヤ

 

いかがでしょう、皆さんご存知でしたか?

 

苦手な方の理由はおそらくグロテスクな”見た目”にあるでしょう。「海のパイナップル」なーんて可愛く言われても、市場で売られている殻付きの原型に出会うと、かなりゾッとします。初めて食べた人、本気尊敬 m(__)m

 

私がほやをお勧めする理由はなんと言っても”味”です。
海の塩味に、甘さ、そしてほろ苦さ。何ともクセになる美味しさです。
宮城の地酒、乾坤一や、一の蔵など、辛めの日本酒を合わせたら、もー最高です!

 

ほやの好き嫌いはおそらく幼い頃から食べる習慣があったか、無かったか。それに尽きると思います。ですから、大人になって食べて嫌いな方はおそらく一生食べられないと思います。(笑)

 

んー、熱く語るつもりが、もうこれ以上話を膨らませることが出来ません。
まー、そんな食べ物か(笑)

 

せんくらへお越しの際は是非三陸の美味しい「ほや」をご賞味ください。
最近では酒蒸しや、天ぷらなど、新しい調理法があるようです。仙台のお寿司屋さんなどで、お好みの召し上がり方を見つけてみてくださいね。

 

伊藤 圭(クラリネット)

2019
2019.07.28

私の人生を決めたブラームス

せんくらブログをご覧の皆様
こんにちは!
クラリネットの伊藤圭です。
今年も昨年に引き続き、出演させて頂く事となりました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

 

今回のリサイタルの目玉は何と言ってもブラームスのクラリネットソナタです。
このソナタは1894年、ブラームスが60歳の時に作曲されています。生涯愛し続けたクララ・シューマンへの愛に満ち溢れた作品です。数年前の1891年には、室内楽作品の中でも名曲として知られるクラリネット三重奏曲作品114、五重奏曲作品115が生まれています。

 

私が初めてそれらのブラームスの名曲を聴いたのはクラリネットを始めた高校時代。五重奏曲の冒頭数小節を聴き、一瞬にしてその世界へ引き込まれていきました。「世の中にこんな美しい音楽があるんだ…」。今でもその時の衝撃を覚えています。

 

ブラームスの作品に出会い、私は演奏家としての道を志しました。ソナタや五重奏曲があるからクラリネットを吹いている、そう言っても過言ではありません。
それぐらい私にとっては大切な存在です。

 

クラリネットソナタ作品120はブラームス最晩年の作品。せんくらの舞台に立つ頃、私は42歳(まだまだあまちゃん…)。つらいつらい3年の厄年を乗り越え、晴れやかな気分でリサイタルを迎えます。
おそらく(笑)
その時、ブラームスの楽譜から何を感じ、自分の中にどんな感情が芽生えるのか。今からドキドキ、ワクワク、興奮しています。

 

ブラームスの他には、シューマンの佳作「アダージョとアレグロ」 、エスプリ溢れる真島俊夫「レ・ジャルダン(庭)」、この日の為に内田祥子さんがスペシャルアレンジ!モリコーネの映画音楽メドレーをお届けします。
ピアニストは榊原紀保子さん。これまで数々の共演を重ね、現在最も信頼をおける演奏家です

変幻自在なクラリネットの音色を存分にお楽しみください。
ご来場お待ちしております!

 

伊藤 圭(クラリネット)

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