なぜ馬頭琴をやりたいと思ったか。
馬が好きだったからです。
このブログを書いているつい昨日、一昨日と南相馬市へ行きました。

去年コンサートをして、その後念願の野馬追を見ました。
甲冑を着ての競馬と、元々の神事である小高神社へ馬を追い込み、捕まえて奉納する場面。
去年のコンサートでは、コンサートの前に野馬追講座に参加して野馬追の歴史について学びました。
今は戦国時代の絵巻物としての様相がクローズアップされていますが、昔は原という牧に沢山の馬を放し、野馬追の日になると武将たちが馬に乗って門の外まで馬を追い込み、武将達は門から外へは出ずに、馬だけが牧の外へ出て、海で禊をして小人と呼ばれる神事で馬を追い込む役が道々馬を誘導しながら神社へ。
境内で殿様の前で捕らえて、その馬を殿様に買ってもらうという形で奉納された。
相馬藩の安寧と繁栄を願う祭りだったという話でした。
妙見を祀る神社なので、北斗七星が祭神です。
星に願いをですね。
馬が星に願いを運ぶ。
これはモンゴルでもネパールでもあります。
その話を聞きながら、牧で自由に走りまわって群れで暮らす馬達が、祭りの日に追い立てられて外に出て、海で禊をしてまた神社へ向かって走る姿を想像しながら、なんとも神秘的だなと感じ入ったのでした。
それから一年。再び南相馬を訪れてふいに、昔の野馬追の想像した風景を思い出し、曲を作りたくなったのでした。
今頭の中は割とそのことでいっぱいで、このブログがそのままその内容になってしまいました。
私のオリジナル曲はどれもそんな出会いによってできた曲です。
どんな場面が立ち上がってくるか、聴くみなさんの自由ですが、楽しんで頂ければと思います。

美炎miho(馬頭琴)