
こんにちは!ピアノの三舩優子です。
今年もせんくらに参加させて頂けとても嬉しいです!
今回は2年ぶりのアンコールで再びフィリップ・エマールさんとの共演です。
フィリップさんは、シルク・ド・ソレイユのクラウンを10年間勤められ、最近では映画「オケ老人」に指揮者役で出られたり、舞台をやられたりといまや引っ張りだこのパフォーマーでいらっしゃいます。
前回はサティをテーマにプログラムを組みましたが、今回の一つは1920年前後の“パリのキャバレー”をテーマに、チャップリンの「モダン・タイムズ」や今年没後100年のドビュッシーなど、華やかだったパリの社交場のようにしたいと思います。
もう一つの公演では、同じ時代のアメリカということで、なんとラプソディ・イン・ブルー全曲をマイム付きで!
ラプソディはフィリップさんもずっとやりたいと思っていらしたとても思い入れの強い曲で、音楽に添って、すべてご自分で台本を作られて、演じられます。
ふたりでやる時は、私もずっとフィリップさんの動きを見ながら、お互いの音と動きがピッタリ重なるようにします。
無声映画に、ピアノでアテレコをしている状態です。
それがピタッと行く時の快感、感動は本当に大きいのです!
時にはフィリップさんを見ながら、あまりにその世界に引き込まれてグッと来てしまい泣きそうになるのですが、そういう時はフィリップさんも袖に戻ったら涙をためていらして、更には会場のお客様も涙している…
ということが、いままで何度かありました。
「笑い」と「涙」は一対のもので、それを表現されるフィリップさんの芸術性の高さは本当に素晴らしいです。
観たことのない、生の無声映画をぜひ体験しにいらしてください!!
三舩優子(ピアノ)