チェリスト、ヴィオラ・ダ・ガンビストのエマニュエル・ジラールです。
出演する10月4日(日)10時30分〜11時45分 日立システムズホール/シアターホールでの『神谷未穂&フレンズ』(公演番号62)では、私はヴィオラ・ダ・ガンバを演奏します。
ヴィオラ・ダ・ガンバとはどんな楽器?とよく聞かれるので、写真を見て頂きたいと思います。
7弦で、脚で楽器を挟んで演奏します。
弦は羊の腸(ガット)で出来ていて、ギターの様に和音を弾くのが得意な楽器です。
音の美しさだけでなく、見た目も頭に音楽のミューズが付いていて(多くのガンバの頭に女性、女神の顔が付いています)、美しい楽器です。
共演者のチェンバロ奏者・梅津樹子さんが演奏するチェンバロは、仙台の林裕希さんの製作されたもので、こちらもとても素敵な楽器ですよ。こちらは私の手元には写真がないので、当日のお楽しみにして下さい。
今回の公演で最初に演奏する、マレのサント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘ですが、この教会は当時のパリの教会の中で一番高い位置にあり、とてもよく響いたので、この音で起き、昼食をとり、仕事を終え、とパリ市民の生活には欠かせない音でした。
この曲中、チェンバロがずっとこの鐘の音を奏でます。
フォルクレのジュピターは、当時としては珍しいト短調で、トップ・オブ・ザ神様の威厳、シンボルである鷲の飛翔、雷等を表します。ルクレールのヴァイオリンデュオでは仙台フィルの神谷未穂さん&小池まどかさんによる息の合ったデュオを、最後のルクレールの序曲は出演者4人全員で演奏します。フランスバロックの名曲揃いです。
10月4日のトップバッター(早い時間ですが!)、
是非聴きにいらして下さい。
チェリスト、ヴィオラ・ダ・ガンビストのエマニュエル・ジラールです。
せんくら10周年、おめでとうございます!
私は今回で3回目の出演となります。
私の『バッハの無伴奏チェロ組曲全曲』のCDを初めて販売させて頂いたのが、3年前のせんくら初出演時でした。
沢山のお客様が公演後に、温かなご感想と共にご購入下さり、幸先の良いスタートとなった、嬉しい思い出があります。
今年のせんくらでは『20th CENTURY FOLK CELLO SOLO』と題した無伴奏CDを、これまたせんくらで初販売させて頂く予定です。
コダーイのソナタ、カサドの組曲、黛の文楽、ジンザゼのチョングリというプログラムです。
今回のせんくらでは、恒例となっている神谷未穂 & フレンズ「フランスバロック音楽の真髄」(公演番号62)と
4大チェリスト大集合!「せんくら10周年スペシャル・チェロ・カルテット」(公演番号57)に出演させて頂きます。
皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願い致します。
ピアノの青柳晋です。
今回せんくらで松山冴花さんと弾かせていただく曲のなかのひとつ、チャイコフスキーの「瞑想曲」(「懐かしい土地の思い出」第1曲)は何を隠そう、ショーソンのポエム、シベリウスのコンチェルトとならんで私がもっとも愛するヴァイオリン曲です。
音楽には、「演奏者は平常心で、聴衆が泣く曲」と「演奏者と聴衆が共に泣く曲」があると思いますが、瞑想曲は紛れもなく後者でしょう。
子供のように素直な心になって、メランコリーに浸りたい一曲です。
また、渡辺玲子さんとの共演曲、「ショパンのバラード1番」のヴァイオリンとピアノのためのアレンジメントもとても新鮮ですね。
大先輩の渡辺さんからパワーをいただきつつ演奏させていただけるのが楽しみです!
ピアノの青柳晋です。
ピアノには膨大なレパートリーがあり、一生かかっても氷山の一角にしか触れることが出来ない事が恵まれている事であり、モチベーションにもつながっています。
今回せんくらで取り上げる曲目、ソロプログラムは超名曲でまとめていますが、ヴァイオリンの松山冴花さんと渡辺玲子さんのリサイタルで弾かせていただく曲はすべて私にとって全くの新曲。
夏休みは籠って、ひたすら読譜です。
ちなみにどこに籠っているかというと・・
オープン間近のとあるホールです。
新しく納入されたフルコンの弾き込みのために誰もいないホールの中でずっと練習しています。
まさに至福の時間!
こちらのホールでは来年1月にリサイタルをさせていただく事が決まっていますので詳細はHPでお知らせしますね。
是非お出かけ下さいませ!
ピアノの青柳晋です。
こちらへは2回目の出演となります。
初回は忘れもしない2012年、初めて仙台で演奏させていただいたのが震災の翌年。
開催にあたって様々なご苦労があった事が想像されますが、お客様、スタッフの皆さまの音楽祭への並々ならぬ愛情とパワーを感じ、演奏しているこちらが勇気づけられた事が思い出されます。
あの熱気の中に再び入っていける事をとても楽しみにしています。
ぜひ、ピアノ演奏会場へ!お運びください。
お待ちしております。
3年前に猫を飼い始めました。
自他ともに認める「犬派」の僕がです。
名前は「ロッシー」といいます。
生まれて6ヶ月ほどの時に我が家にやって来ました。
ケージの隅でおどおどとしていた小さな猫が、見る間に大きくなって、気が付いたら我が物顔で家中を闊歩するようになっていました。
「オスは男の飼い主には懐かない。」などと言われてびくびくしていましたが、ロッシーは人懐こい個体であるらしく、気が付いたら僕と背中合わせで寝ていたりします。
癒し効果は絶大で、もう彼なしには居られない状態になってしまいました。
どうです?可愛いでしょう。(親ばかでごめんなさい。)
ひとつの曲を仕上げるのに、納得のいくまで何度も何度も何度も…。
この、自分の未熟さをさらけ出すかの様な作業は中々に苛酷でした。
とはいっても限られた時間、声の消耗、集中力の持続などを思うと、気持ちが折れてしまっている場合ではない…と、とにかく自分を奮い立たせておりました。
せんくら3日目となる10月4日のリサイタルで歌う予定の、プッチーニ作曲の歌劇「つばめ」“ドレッタの夢”もレコーディングしています。
CDの中で唯一のオペラ・アリアであり、唯一のイタリア語の作品となりましたが、甘美な前奏に始まり、そして情熱的に湧き上がる旋律とハーモニーは、きっと皆さまにも気に入って頂けると思います!
さて、3日間ブログを担当させて頂きましたが、あとは皆さまにお目にかかれる10月を待つばかり…!
心から楽しみに致しております。
お読み下さってありがとうございました!
せんくらのように毎年同じ時期に開催される音楽祭には特別な雰囲気があります。
留学時代には春はイースター音楽祭で、夏はひと夏ザルツブルグで過ごしていました。
オーケストラは春はベルリンフィル、夏はウィーンフィルで、団員さんたちは毎年同じ家を借りて過ごしていました。
聴衆も毎年いらっしゃる常連の方が多く、ザルツブルグはもともと観光地ですが、その時期ばかりは街中音楽祭の関係者で溢れて、華やいだ特別な雰囲気がありました。
僕が居たのはほんの数年でしたが、そこに流れている伝統を身をもって感じたのでした。
せんくらに毎年出演されて、いわゆる常連の方々もいらっしゃいますが、その方々はたとえ仙台出身でなくても「せんくら」に帰って来るといったような気持ちを持っておられるのではないでしょうか。
回を重ねるごとに自然とせんくらにたいする愛着が生まれてくるのだと思います。
コンクールの出身者も毎年出演します。
彼らも異口同音に仙台に「帰って来る」と言うのだそうです。
コンクールは若い音楽家にとってそれはそれは厳しい舞台ですが、そうだからこそ運営のスタッフや聴衆の暖かさが身に染みるのだと思います。
そして、その街にまた戻ってきて演奏できるという事がどんなに彼らにとって喜ばしいことか想像に難くありません。
そんな出演者たちの「想い」と、毎年楽しみに聴きに来てくださるお客様の応援が、10年という歳月を経て、まさに美味しいお酒が醸されるようにこの目に見えない「雰囲気」を醸し出すのだと思います。
時を経て「イヴェント」から街に根付いた「文化」へと。
せんくらはこのような「雰囲気」を纏った、堂々たる音楽祭になったのではないでしょうか。
この8月、相模湖(神奈川県)のほとりにあるホールにこもって、私としては初めてとなるCDのレコーディングを行いました!
CDを出そうという話はもう随分前からあったのですが、自分の中で納得のいくプログラムが出来上がるまでに時間がかかってしまい(数年…!笑)、今回ようやくレコーディングまでたどり着いたのです。
悩んで、絞って、それでも歌詞はドイツ語・フランス語・イタリア語・英語・ポルトガル語・日本語…と、気付けば6ヶ国語におよびました!!
まだタイトルを決めたり、ジャケットの写真やデザインを選んだり、やらなければいけない事は沢山あるのですが…、何とこのCD。せんくら2015で先行発売をする予定になっております!!
サイン会なども行いますので、是非そちらも楽しみにして頂けたら嬉しいです。
2006年に始まったせんくら。
僕が仙台フィルの指揮者になったのも2006年でした。
それから6年間、せんくらは僕にとって秋の風物詩でした。
そのせんくらが10周年、とても感慨深いものがあります。
その記念すべき10周年に再びせんくらの舞台に立てることを嬉しく思います。
仙台の街を久し振りに訪れるのもとても楽しみです。