2008年5月1日午前0時から開始し、ほぼ毎日更新してまいりました「せんくらブログ2008」ですが、
本日をもちましていったん休止させていただきます。
今後は、少なくとも今年度いっぱいまでは閲覧可能ですし、事務局からときどき気まぐれに何かのお知らせなどを掲載させていただくこともあるかもしれませんが・・・連載は終了となります。
せんくらブログ2008、半年間お付き合いくださいまして、
本当にありがとうございました。
高橋泰祐(せんくら事務局)
杜の都・仙台の秋の音楽イベント、「仙台クラシックフェスティバル2008」は、昨年を大きく上回る約4万人のお客様にご来場いただき、盛況のうちに3日間の日程を終えました。
このイベントは今年で3回目。これまでは、101もの公演が連続・多発するプログラムに、ともすればお客様もスタッフも追いかけられるようでしたが、今回はそのような慌しさが和らぎ、イベントとしての成熟感が出てきました。主催者側として、多少の余裕をもってコンサートを巡っていただけるようスケジュールを工夫したこと、また公演の合間にくつろげるようなクラシック音楽にちなんだ飲食の会場も用意させていただいたことなども、少なからずお役に立ったかもしれません。
ただ、それ以上に注目すべきは、お客様がそれぞれに楽しみ方を発見し、このイベントを自分のものにし始めた、ということです。「クラシックの垣根を低くする」というテーマで始まったこのイベントですが、すでにたくさんの方が垣根の中に入っているということでしょうか。思い思いに、楽しげに、そして心ゆくまでクラシック三昧をされている。そのような至福感が会場を包んでいたように思われました。
まずは、出演者の皆様、ボランティアの皆様、ご支援いただきました企業や関係者の皆様、
そして何よりもご来場いただいた皆様に、心より感謝を申し上げます。
佐藤信夫(仙台クラシックフェスティバル実行委員会会長・仙台市市民文化事業団理事長)
ボランティアのみなさん、本当にご苦労さまでした。
これまで以上に来場者、アーティストのみなさんに好評をいただきました。
なかでも今回、ボランティアの“声”に不思議な感動を受けた、という感想を多くの方から寄せられました。ひとつは食とクラシックに参加していただいた明成高校のみなさんの呼び込み、もうひとつはコンサートホール担当のボランティアIさんの、特に3日目、午前中は出演したハープの早川りさこさんが、午後には腱鞘炎のため出演できず、景山梨乃さんが代役となったことの説明がそれです。
いずれもマイクは使わず、生で、何度も一生懸命なアナウンスがなされていました。周囲にいる誰の耳にも届いているのですが、こうした時にありがちな音の暴力には決してならず、かえって来場された方をワクワク、ドキドキさせる活気を生み出していました。
よく、コンサートではホールに入る前に期待感、昂揚感を醸成することの大切さが指摘されたりしますが、数多くのコンサートを同時開催するせんくらも同様です。
ホールの外の輝く二つの声は、フェスティバルに欠かせない、熱っぽい、ライブな感覚を創り出す役割のひとつを担っていたのです。
大澤隆夫(運営委員長・仙台市市民文化事業団副理事長)
今回も全国から多くのメディアの方が来場されました。皆さんが、出演者のがんばり、ボランティアの温かさ、聴衆の雰囲気の良さなどを挙げ、他に例を見ない独自のフェスティバルに成長してきているとの高い評価をいただきました。
なかでも印象深かったのは、コンクール、仙台フィル、「せんくら」との間に有機的な連携が生まれ、音楽都市を創り上げる運動体が成立しているのではないか、というご指摘です。確かに、コンクール入賞者や仙台フィルをはじめとする地元ゆかりの演奏家が、せんくらの大きな柱となっていることは注目すべき事実です。コンクール入賞者3人合わせて7つのコンサート、仙台フィルはソロや室内楽も含めて12のコンサート、いずれのチケットも売り出し早々完売するというたいへんな人気です。そして津田さんはハードスケジュールにもかかわらず、体調を崩した及川さんに代わって、仙台フィルとの演奏を成功させ、せんくらのピンチを救ってくださいました。一方市民は、せんくらの度にコンクール入賞者の成長に驚き、喜び、そしてさらに入賞者が出演する仙台フィルの演奏会に駆けつけます。入賞者にとって仙台はまさに“ふるさと”なのです。
入場料から演奏時間まで、あらゆる形でバリアーを低くするせんくらのシステムは、市民と音楽との出会いにとどまらず、演奏家と市民の出会い、演奏家とまちとの出会いをも生み出しているのです。
つまりコンクール、仙台フィル、せんくらがひとつの大きな流れとなって、楽都への歩みを進めているというわけです。
さらには、地下鉄をはじめさまざまな街角が音楽の場となり、初の試みであった食のコラボレーションも好評でした。音楽と都市と市民との関係の一段の深まりを改めて実感した次第です。
大澤隆夫(運営委員長・仙台市市民文化事業団副理事長)
絶え間なく音楽が鳴り渡ったせんくら2008の101公演も終わりました。
おいでくださったお客様、有難うございました。
市内4会場のあわただしい移動もあったでしょう。日程表を見て公演の選択に迷われたこともあったでしょう。
皆さんがお聴きになった音楽たちが少しでも多く、時々引出しから取り出せるような形で心に残っていきますよう願っております。
さて、裏方としてこんな場所に書くことでもありませんが、せんくらというお祭りを本当に支えていた方々にも、この場をお借りしてちょっと御礼申上げることをお許し下さい。
お客様が会場でお会いになったスタッフで、臙脂色のベストを着て、チケットもぎりやドア係、受付外側での案内をしていた面々は、皆さん全て善意のボランティアです。応募の後、数回の研修を経て当日を迎え、受け持ちの時間帯(人によっては三日間)立ち通しでずっと働いてくださった方々です。彼ら彼女たちの丁寧な応対、笑顔、熱意がきっとお客様や出演者に伝わって、せんくらのカラーを作り上げていたのだと思います。お客様から運営についてお褒めいただく部分があったとすれば、その賞賛はボランティアさんたちのものです。
そして更に声を小さくして言いますが、市民文化事業団の全ての部署の皆さん、ふだんは会館で受付をしていたり、文学館、歴史民俗資料館、地底の森ミュージアム等の施設で仕事をしている職員の多くが、せんくらでは各会場に散らばって運営に参加してくれました。逆に言えば留守部隊は、最小の人員で期間中それぞれの職場を守っていたわけです。事業団全体の方針とはいえ、スタッフとして感謝にたえません。
このように多くのボランティア、スタッフ、そしてご協賛くださった企業の皆さんの力を得て101の舞台がしつらえられ、そこに登場した音楽家達が素晴らしい音楽を奏でてくださったわけです。
・・・私個人としては、4月に人事異動でこの職場に来てあれよあれよというまの半年間でした。そしてこれから更に、よりよい事業を展開していくために考えを巡らさなくてはいけません。どうすればせんくらをよりよいものに出来るのか?45分でいいのか?101でいいのか?更には、私達は何故コンサートをするのか?どうして音楽がいいものなのか?文化とは何なのか?・・・いえ、そこまでいくと私の守備範囲をはるかに超えて筆の走りすぎのそしりは免れませんね。でも職場近くの台原森林公園では紅葉もそろそろ始まったことですし、いろいろ考えを深めるにはいい季節ではあります。皆さんも是非、せんくらに対するご意見、あるいは誰々さんの演奏を聴いたけどこれこれを感じたよ!とか会場で×××が気になったよ、などのご意見をメールでお寄せ下さい(→ info@sencla.com )。
重ね重ねお世話になった皆さんに御礼申し上げます。
ありがとうございました。
中村洋(仙台クラシックフェスティバル実行委員会 事務局長)
実感として、せんくらは2年目から3年目で随分変わったような気がします。
1年目から2年目の変化より大きいのではないでしょうか。
まず、お客様の全体的な雰囲気が変わりました。1コマ45分という時間枠への慣れとか、仙台以外のリピーターの方が、地下鉄移動の感覚も摑んでいただいたようで、ホールから地下鉄駅までのお客様の表情が、不安の少ない、ゆったりとしたものになっていました。そのあたりで私に気がついて声をかけてくださった方が、5人や10人ではないのも、これまでの2回とは全く異なったことでした。
それから、ボランティアの方の表情も全く変わっていましたね。仙台のボランティア軍団はもともと定評のあるもので、出演者からの評価も高いものでしたが、これまでの整然としていて、かつ感じが良い、というのから脱皮して、リラックスした柔らかい雰囲気を作り出していました。これはちょっと意外なくらいです。全体の雰囲気が明るくなったのにこれがどれほど寄与しているか。
内容的に、はっきり意識して今回やったことは作曲家の参加を増やしたことです。これは色々な側面があります。
まず山下洋輔さん、松下功さん、レオ・ブローウェルといった作曲家の現代作品だけの枠を作りましたし、高橋悠治さんも自作がメインの枠があります。クラシックファンから見たら難しそうな現代音楽も、クラシックマニアでない方から見れば同じようなものです。結果としてこれらの枠はすべて売り切れた上に、客席の反応も強いものがありました。東京でもこれらを売り切るのは難しいことですが、せんくらのお客様はすっと受け入れてくださったわけです。
作曲家たちには編曲でも活躍していただきました。予算や規定や色々なことで仙台フィルの参加枠は限られます。でもそれだけだと、ちょっと寂しい話になる。それで小編成オーケストラのアンサンブル東風をお招きして、オーケストラ曲もやっていただいたのです。菅さん中鉢さんのオペラアリアの枠、津田さんと荒川さん達とのモーツァルトの協奏曲の枠など、すべて小編成向けの編曲=アレンジが行われています。東風の松下功さん森田佳代子さんが、名曲をこの編成にアレンジしてくださったおかげで、これらの枠が成立しました。
そして演奏者もなるべく作曲家でもあるようなタイプを多くお願いしました。いわゆるコンポーザーパフォーマーで、加藤昌則さん寺嶋陸也さん高橋悠治さん松下功さんなどこのタイプです。フルートの荒川洋さんも作曲をなさいます。こういった演奏経験、舞台経験のある作曲家による観念的な難しい現代音楽ではない、新鮮で現代の感覚にもマッチする作品や編曲が行われれば、せんくらの趣旨をずらすことなく、広げることができると考えました。
こういったことを、せんくらではお客様の支持、具体的には入場者数や席の埋まるパーセンテージを落とさないでやりたいと思ったわけです。それが定着してくれば、クラシックの新しい客層の開拓にもなるし、とりあえずポピュラーなよくご存じの小品を聴いた次の段階の受け皿にもなるでしょう。
こういったことが色々とあるわけですが、せんくらの最も大事な点は何でしょうか?
私はやはりそれは「入場料1000円でハイクオリティ」ということだと思っています。今時1500円でも2000円でも安いとは思いますが、やはりあちこちのぞく、特に興味の無い、あるいは知らないモノもちょっとのぞいて欲しい、となるとこれは譲りたくないところです。1000円なら「やっぱりつまらなかった」でもあきらめもつくでしょう。もちろん私としては絶対の自信のあるものだけ並べていますが、人の好き好きも様々ですから。
その1000円を守るために、仙台市側の補助も民間スポンサーもお願いする。私の意識としてははっきりこういう順番なわけです。
社会的にも雇用、環境、エネルギーなど長期的な不安要素は多々あり、個々の方の生活実感としても将来不安なく右肩上がりと思っておられる方はほとんどいらっしゃらないでしょう。音楽界で言えば欧米の一流オペラやオーケストラが来ても高いチケットは、はっきり売れなくなってきています。そういった中で1000円というのは時流にもあっているし、「売り」にもなると思うのです。
現在結果的にはお客様の入場料と、民間スポンサー、そして仙台市側の補助金がほぼ3分の1ずつです。これは、考え方は様々でしょうが、私はいいバランスだと思っています。市側からすればもっと入場料が増えればいいでしょう。ですが、そうなればなるほど興業に近づきます。興業エンタテインメントは、それはそれで、もちろん価値の高いものですし、私もそういう仕事もたくさんしていますが、それだけだとやはりこぼれ落ちるものもある。年1回2000円だけ使ってせんくらを2コマ見るのだけが楽しみ、という方も現にいるわけです。そういう方にこそ最高のアートを届けるのが我々のつとめでしょう。
せんくらは、元々一昨年の一度だけのイベントとして計画されました。ところが、有り難い話で、のべ3万人くらいの方が来てくださった。それならもう2年、トータル3年くらいはやってみようか、と急に変わったわけです。ということは、仙台市市民文化事業団はじめ仙台市側としても継続的な予算措置や人員配置は、やっている暇のないうちに、ともかく開催してきたわけです。現場を任された職員の皆様は、本来他の業務があった上にせんくらですから、その負担はかなりのものでした。
一区切りの3年が終わり、今後せんくらを継続するなら、それようの予算確保も組織も必要です。これは簡単なことではありませんから、来年以降せんくらをどうする、ということはまだ発表段階に至っていないわけです。
いずれの形になるにしろ、近いうちに発表がなされると思います。
仮に、せんくらがここで終わってしまったら、とても残念で「道半ば」の感を否めません。我々としてはよかれと思うことは、できるだけぶち込みましたし、更に発展の余地は大きいと思いますが、結局は仙台市側および背後の皆さんが、「本当はどう希望してるか」というところに落ち着くでしょう。
せんくらは、どこでもできそうですが、実際は、仙台でしかできないイベントです。今回の及川さん急病時に、仙台国際音楽コンクールが生んだ地元の津田裕也さんが救ってくださったのは象徴的でした。
そういった文化的な蓄積は、せんくらがどうであれ、色々な形で開花していくと思います。
平井洋 せんくら2008プロデューサー
昨日せんくら最終日本番日の朝に、前回のブログを書いた後、更にもう一波乱がありました。
この日ハープの早川りさこさんは、午前中に1コマのリサイタル、午後に1コマのコンチェルトが予定されていました。これがそもそもなかなか大変ですが、NHK交響楽団から東京芸大、そしてソリストとしてもサイトウキネンやらあちこちからお声がかかる彼女がとれるスケジュールがこの日だけだったので、こういうことになっていたわけです。
その早川さんから午前11時30分のリサイタル終了後に「指の痛みがでてしまって、どうしても午後のコンチェルトは弾けそうもない」とのお申し出がありました。
彼女は、指の腱鞘炎で、ギリギリの状態で仙台入りしていたのです。よく書かせていただきますが、プロスポーツ選手で無傷の方はほとんどいないように、演奏家もどこかしらの痛みやら不調とは常に戦っています。
せんくら組でも不調をかかえて仙台入りした方は何人かいらっしゃいます。
それで、ほとんどの場合はその不調も何とか克服して本番は無事やっていただけるわけで、ご本人がギブアップするというのはよほどのことです。
早川さんのように十分なご経験があり、キャンセルの場合のお客様の落胆やら主催者の混乱をよく分かっているプレーヤーで、その上責任感は人一倍強いのですから、「苦渋の選択ここに極まれり」だったでしょう。
その腱鞘炎の兆候はここしばらくありました。それで、オペラで、上演中止を防ぐために予備の歌手が待機する「アンダー」とよばれるシステムがありますが、それにならって、どうしてもの場合のアンダーのハーピストは準備されていました。
もちろん安永さんのようにしばらく前に出演不能が明確になった場合は、一刻も早くお客様にお伝えするのですが、今回で言えば基本的に予定通り早川さんが2コマとも弾く、アンダーのハーピストはあくまで「どうしても」の場合の演奏会中止を防ぐだけのため、ということで特にその情報を発表することもなく、早川さんの本番を目指していたわけです。
誰より早川さんご本人は、リサイタル終了まで全くコンチェルトを弾く気でした。
そのアンダー、予備のハーピストは景山梨乃(かげやま・りの)さんという方でした。先ほどからアンダーだの予備だのご無礼な書き方をしていますが、彼女はハープの世界的な最難関の一つで、本場フランスで開かれるリリー・ラスキーヌ国際ハープコンクールで1位なしの2位という最上位入賞を果たし、パリのオーケストラで、この早川さんが弾く予定だった「フルートとハープの協奏曲」を演奏して、二日前に帰国したばかりのところでした。
凱旋記念コンサートがプロのオーケストラでやられて全くおかしくないレベルのアーティストで、早くから分かれば、せんくらの通常の出演者に加わっていてもいいくらいです。
その景山さんが早川さんの教え子と言うことで、帰国からそのまま仙台入りしてもらっていました。一通り演奏は聴かせていただきましたが、早川さんの知的で整ったアプローチを半分受け継ぎ、更に自分の音楽は充分にもち、モーツァルトの曲の素晴らしさが直接届けられるような演奏で、ただただ感銘を受けました。これでどちらにころんでも、まず音楽内容だけは全く問題無い、という確信は得ました。
ですが、景山さんが素晴らしいというのは別の話で、遠路はるばるとか早川さんを楽しみにされてきた多くのお客様にたいしては本当に申し訳のない話です。
それで3時のコンチェルトの本番。早川さんご自身の意志で「どうしても直接一人でお客様にお詫びをしたい」ということで、ご本人にマイクを握ってもらいました。早川さんらしい、過不足のないお詫びと、景山さんのご紹介がそこで行われました。
そして全員一旦下がって気分をかえ、景山さん、フルートの荒川洋さん、指揮の松下功さんが改めて入場してモーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲」が演奏されました。
荒川さんや松下さんの気遣いに満ちた暖かい音楽的サポートを見ていると、普段は色々とわがままも言ってくれる音楽家に対しては愛憎半々の私ですが、「あー、音楽家仲間というのもいいものだなー」とつい思ったりしました。(写真は本番直前に、痛い手で景山さんのためにチューニングを手伝う早川さんです。)
そして曲が進めば、そんなこともすべて忘れてモーツァルトの圧倒的な音楽が鳴っていました。この曲の日本で行われた中でも屈指の演奏だったでしょう。
拍手その他のお客様の反応をうかがっても、「何とか許していただけたかな」と感じて、チケットのキャンセルもきいたところ、ほとんど無いとのこと。
色々な思いもおありでしょうに、寛容に対処してくださったお客様の皆様、本当にありがとうございました。
同じ時間ではイズミティ21で、及川さんに代わって津田さんが見事なショパンを弾いてくださったとのことです。真っ先に御礼を言いたかったのですが、より緊急時が他のホールであるという、何ともな状態で、いまだに津田さんに会えていないのは心残りです。
それにしても津田裕也さんは1982年生まれの26歳、景山梨乃さんにいたっては1990年生まれの18歳、どちらもガムシャラに弾くのではなく、周りや相手の音もよく聴いて、その上で自分の言うべきことは言うというすごい音楽をやっています。結果的にこういう方々をご紹介できたり、新たな面をおききいただけたのは、こういう場合の数少ない、いい面でした。
このように、無事に・・・ということは全くなく、今年のせんくらは終わりました。
これらの印象的な6コマ、他の普通に行われた95コマ、その他すべての周辺企画も含めて、
「明るいせんくら」をお楽しみいただけたでしょうか?
そうであったことを望みますが。
平井洋 せんくら2008プロデューサー
始まってしまえば、あっという間に最終日です。
及川さんに弾いていただく予定だった100番公演が津田さんに代わる件につきましては、公式サイトで以下のような発表がされています。その部分をそのまま貼り付けます。
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公演番号100番(完売)で払い戻しを受けたチケットを、13日(月・祝)14時より販売いたします。
開演ぎりぎりまでの販売を予定しておりますが、販売できる枚数が少ない場合は早い段階で販売を打ち切る場合もございます。
1.日 時 10月13日(月・祝)14時より
2.会 場 イズミティ21当日券売場のみで行います。
3.手 続 イズミティ21当日券売場前で13時30分より購入申込書をお渡しいたします。
4.販売枚数 現時点では数枚の予定ですが、当日13日の開演14時45分近くまでにならないと
正確に申し上げられません。
5.販売金額 前売りと同じ1000円です。
6.購入枚数 お一人様が購入できる枚数は2枚までとなります(お並び直しての購入は何回でも可)。
離れた席になる場合があります。なお、席番は選べません。
7.予 約 電話での予約はできません。また、問い合わせいただいた時点での状況と現場は違いますので、 お客様が会場に到着した時点で売り切れとなる場合があますのでご了承ください。
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その他も例年そうですが、今年はとくに最終日というのはチケット売り切れの公演が多いです。
皆様名残惜しさをお感じになるのでしょうか。
昨日も書かせていただきましたように、100番公演のようなものもありますし、その他でも売り切れ表示になっていても何らかでご購入いただける場合もございます。
本日の青年文化センターでは、ヴァイオリンの西江辰郎さんによる、ヒンデミット、シューベルト、三善晃という、3年目に至れたせんくらの成熟をしめすような素晴らしいプログラミングによる枠のチケットもまだご入手可能です。12時45分からです。是非連休最終日、雰囲気を味わいに青年文化センターにもおでかけください。
ただし、イズミティ21の最終101番の「第9公演」だけは、例年全く立錐の余地の無い満席になりますので、多分制作席の放出も何もなく、これは、当日お入りいただくのは難しいと思いますのでご了承ください。
おかげさまで、といいますかこの枠は好評なので2回同じ内容でやろうか、とすら考えましたが、
「皆さんさようなら~」とやって、1時間半後にまた「こんにちは」といってやるのも
ちょっと気が抜けるような感じもしますから、フィナーレはやはりこれ一発にさせていただきました。
ともあれ最終日、どこかの会場で心おきなくお楽しみいただければ幸いです。
平井洋 せんくら2008プロデューサー
私がせんくらブログを書くときは、「恐縮ですが・・・が病気のため・・・」みたいなことが多いので、
「またか」と思われるかもしれませんが、今回はそんなことはありません。
色々なドタバタはあるが、ともかくせんくらは始まり、明るく楽しく行われている、というお知らせです。
病気代演の枠も、キャンセルの方は少なく、新たにご購入いただいてお入りいただく方がたくさんいらっしゃる、という主催者側としては「ただ、ただ、有り難い」状況が続いています。
当該枠のチケットを持っておられたお客様達にも、なんと御礼申し上げていいか分かりません。
オフィシャルサイトにありますように、多くの枠が売り切れとはなっておりますが、病気代演枠のキャンセル分もありますし、何らかのことでご入場いただける場合もかなりございます。
是非会場においでになり、窓口で様子をきいてみてください。まずはせんくら独特の明るい雰囲気をお楽しみいただき、チケットが残っているもの何でもお入りになってみてください。現状でも12日夜青年文化センターでの松下功さんの楽しいトーク付きのオーケストラ入門コンサートや、俵万智さんのトークパフォーマンス、日本の女性低音歌手のトップである坂本朱さんのリサイタル、イズミティ21でのタブラトゥーラと波多野睦美さんなど、なぜこれが残っているの?と思うような素晴らしい公演がまだ入場可能です。
そしてそれらのチケットをご入手いただいたら、次はSold Outと書かれていて満席のはずのコンサートも一応問い合わせてみてください。これらは入れなくても元々ですが、上記のようにお入りいただけることも無いとは言えません。
ところで、11日のオープニングの1番枠コンサートは、今年も仙台国際コンクール優勝者コンビの松山冴花さんと津田裕也さんでした。お知らせしたように、津田裕也さんは代役出演も含めて大変なことになっています。
松山さんは、あのチャーミングな笑顔で会うなり「また、誰か倒れたら何でも弾きますよー!」と言ってくれました。このコンビのはち切れるような演奏で今年のせんくらも始まったわけです。
平然とこなす津田さんや能力が余っている松山さんを見ると、「若さの素晴らしさ」を思わずにはいられません。
平井洋 せんくら2008プロデューサー
おはようございます。
せんくら2008の2日の朝を、無事迎えることができました。
昨日来てくださったたくさんの皆様、ありがとうございます。
今日も皆様のご来場をお待ちいたしております。
高橋泰祐(せんくら事務局)