吉田彩です。
仙台の夏といえば七夕祭り。
人混みをさけるべく、ここ数年は観に行っていませんでした。
でも今年は、特別。
震災を経て、どうしても今年の七夕飾りは観たかったのです。
みんなの祈りの気持ちが街に広がっている気がしたので・・・。
写真の七夕飾りは仙台市教育委員会による、その名も「星に願いを」。
市内の児童・生徒8万人による千羽鶴だけでできた吹き流しです。
そしてその一本一本の下には校名が。
白を基調としたこの飾りはアーケードの中でも一際大きく、輝いていました。
3月11日夜。あの日の満天の星空が忘れられません。
誰もが呆然とし、かけがえのないたくさんの命を見送った夜。
天国への道をあの星々が照らしてくれたのだと信じています。
私たちのプログラムにも「星に願いを」を入れました。
普段、アレンジは丹野さんにおまかせしてばかりですが、この曲だけは自分でしてみました。
大切に演奏します。
吉田 彩(ピアノ)
こんにちは。はじめまして。
今回せんくらに初めて出演します、ピアノの澤田和歌子です。
せんくらといえば仙台の大きな音楽祭!
私も毎年楽しく聴いていました。そのようなステージで、今年は私も演奏できることをとても嬉しく、今から皆様とお会いできるのを楽しみにしています。
私は仙台に住んで今年で3年になります。
出身は青森で、東京、富山と移り住み、今はここ仙台でピアノを教えたり、各地で演奏活動を行っています。
仙台は”東北のニューヨーク”と言われるように、魅力溢れる街ですよね^^
私が感じた仙台のいいところと言えば、まず、緑に囲まれた街ということです。・・・
普段椅子に座ってばかりで運動不足な私は、健康のために毎日歩いているのですが、あちらこちらに見れるたくさんの緑に癒されています。
まさに、杜の都です!
それから、食べ物が美味しい!!・・・名物、素敵なお店がたくさんありますね。
そして、やはり1番は”あったかい街”ということです。
コンサートでは皆様がいつも温かく聴いてくださり、こちらも本当に幸せな気持ちになります。
また、人との繋がりが深く、先輩や友人を始め、私はいつも周りの方々の温かさに支えられているのだと日々実感します。
今回はそんな優しく、素敵な先輩方とピアノ4手、6手、8手~息を合わせて、バラエティーに富んだプログラムで、皆様と一緒に楽しい時間を過ごせたらと思います。
ピアノの幅広い魅力をどうぞお楽しみください☆
澤田和歌子(ピアノ)
未曾有の大震災から約1ヶ月後の4月15日、私が勉強しているベルリン芸術大学で日本のためのチャリティーコンサートが開催されました。
何人かの日本人留学生の小さな呼びかけが、次第に大きな動きとなり、学校の一番大きなホール(1400人)にも入りきらない約1500人もの人が集まったコンサートになりました。
客席に入りきらなかった人達がステージの上にも溢れるほど、沢山の人でした。ドイツ人にとっては遠い遠い島国である日本の為に、沢山の人が集まってくれた光景を見て、感動と感謝の念を深く感じました。
津田裕也(ピアノ)
今日は、我が家のアイドル、「うさぎのキャラくん」の話。
アニマルセラピーという言葉がありますが、ホント癒されますね。
キャラがウチに来るまで私はずっと眠りが浅いのが悩みでしたが、夜寝る前にキャラをゲージから出してあげて部屋の中をぴょこん、ぴょこんと嬉しそうに飛び回っている姿を見て、しばしのんびり遊んだあとは、すーっと簡単に眠れるようになりました。
かくれんぼして逆に私が遊ばれているのかな?
せんくら【公演番号1】で弾かせて頂きますのは、
バッハ=グノー作曲アヴェマリア
エーデルワイスをチェロ一本にアレンジしてもらったエーデルワイス・ファンタジー
サン・サーンスのサムソンとデリラより「あなたの声に心は開く」
カサド「愛の言葉」
ラフマニノフのチェロ・ソナタより第3楽章アンダンテ
そしてポッパーのハンガリアン・ラプソディを演奏予定です。
チェロの音色は最も人の声に近いと言われるように、その温もり、力強さ、繊細さ、豪快さ、チェロの魅力がぎゅっとつまった曲ばかりになりました。
どうぞ心をからっぽにして、是非聴きにいらして下さい。
長谷川陽子(チェロ)
今日は、当日のプログラムについて少し教えちゃいますね。
『みんなでGO!GO!音楽は続くよどこまでも♪』のタイトル通り、皆さんと音楽旅行をしたいな・・・と、考えています。
45分の間に世界を周りますので、多少忙しいですが、ついてきて下さいね~。
迷子になりませんように(祈)。
【観光予定地】
AM11:45 エル・パーク仙台 スタジオホール出発
↓
①「中国」着 中国の摩訶不思議な太鼓の音色を楽しむ
↓
②「ロシア」着 剣を使った舞を見学
↓
③「トルコ」着 兵隊達の足並みのそろった行進を見学
↓
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④『宇宙!!!!!』着 きらきら光る星に、願い事をしましょう
↓
⑤『木星!!!!!』着 上陸して地球を眺めてみましょう
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地球に戻る
⑥「アルゼンチン」着 素敵なタンゴを鑑賞
↓ ↓
⑦「ブラジル」着 旅行最後の場所は南国ブラジル!!!
楽しく踊っちゃいましょう♪
*尚、今回の旅行は「現地解散」となります(笑)。
ブラジルがお気に召された方は、どうぞそのままで・・・
どうぞ皆様にとって、素敵な旅行になりますように・・・
丹野富美子(マリンバ)
読んでくださっている皆様、こんにちは!ピアノの岡崎咲子です。
今回、初めてせんくらへ参加させていただくことになりました。
参加させていただく身なのですが、聴きに行きたい演奏会も沢山あって、あれも行ってみたい、これも聴きに行きたい、という感じでわくわくしています。
皆様の前で演奏する曲も、ガーシュイン作曲のラプソディーインブルーや、グリーグ作曲組曲ペールギュントから「山の魔王の宮殿にて」、ウォルフガングの玉手箱、など、ピアノのソロではなかなか弾く機会のない素敵な曲ばかりで、10月2日が本当に楽しみです。
特に、ラプソディーインブルーは、ずっと昔にオリンピックのテレビ中継でこの曲にのせてフィギュアスケートを滑っているところを拝見して、ジャズの要素が沢山入っていて、とても新鮮に感じたことを覚えています。
ウォルフガングの玉手箱は、モーツァルト名曲メドレーリレーになっています。さっと楽譜を見ただけでも、
きらきら星変奏曲
ピアノ協奏曲第20番2楽章
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」
クラリネット協奏曲
フルート四重奏曲第一番
ディベルティメント二長調
ホルン協奏曲第1番
アヴェ ヴェルム コルプス
レクイエム より 「ラクリモサ」
魔笛 より「パパゲーノとパパゲーナのアリア」「夜の女王のアリア」
「不思議な笛の音」
ドン ジョバンニ より「メヌエット」
交響曲第41番「ジュピター」
等々
たくさん入っていますね(汗)。
モーツァルトは、どんなジャンルでも作曲できてしまうんですね、素晴らしいですよね。
どれも、きっと聴いたことのある旋律ばかりで、楽しんでいただけるのではないかなと思います。
何曲入っているか、もしよかったら当ててみてくださいね。
3月11日の大震災を仙台で経験して、信じられないようなお話を聞いたり、経験をして、3月11日以前の平和は当たり前の生活ではなかったんだなと気がつきました。
一日も早く復興するように願いながら、また、大切な人たちと音楽を分かち合える喜びを感じながら、演奏させていただきたいと思います。
最後になりましたが、一緒に演奏をさせいていただく方々を紹介させてください。
庄司美知子先生は、私が中学1年生から、高校受験を終えるまで御指導いただいた恩師で、今でも、色々とお勉強させていただいております。
自分の先生とアンサンブルをさせていただくのは、色々な意味で緊張しますが、とっても嬉しく、楽しみです。
住田怜美さんと澤田和歌子さんは、同じ桐朋学園大学出身で、年齢も近いことから、プライベートでも仲良くさせていただいています。
息の合った演奏をおきかせできればと思っています。
10月2日、皆様にお会いできることを楽しみにしております。
岡崎咲子(ピアノ)
こんにちは。
今年の【せんくら】、初日トップバッターを切らせて頂きますチェロの長谷川陽子です。
東日本大震災で被災された皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。 また亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
今年は本当に大変な春でしたね。私も毎日報道を食い入るように見ては、大好きな仙台の街並みは無事だろうか、昨年も一昨年も【せんくら】に聴きにいらして下さったあの人、この人はご無事かしら・・・
と案じておりましたし、こうしてまた皆さまにお会いできる日が必ずやってくる事を信じて心からこの日を心待ちにしていました。
今年の【せんくら】は、今までにも増して文字通り「皆で作る音楽祭」になるのではないかと思います。演奏する私たち、スタッフ、全員が、【せんくら】に未来への希望や光がぎゅっと集まってくる事を願って、心を一つにして臨んでいます。そして今回の【せんくら】、誰よりもの主役は客席の皆さまです!
この大切な「せんくら」の灯を絶やすことなく、今年も皆さまと一緒の時間を過ごせる事をとても嬉しく思っています!!
今日から一週間出演者ブログ、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。
長谷川陽子(チェロ)
今回「ピアノと遊ぼう―ピアノ・アンサンブルの喜び」を担当させて頂きます庄司美知子です。
歌の方も弦楽器の方も管楽器の方もみなさん、ピアノとのアンサンブルを楽しんでいらっしゃいます。
ではピアノの人だけでピアノを楽しむには?
今回は1台のピアノで4人のピアノ奏者が楽しめるコンサートを企画いたしました。
1台のピアノを使って一人で、二人で三人でそして最後は四人でピアノを楽しみます。
どんなステージになるでしょう。楽しみにしていてくださいね。
もしかしたらおうちの一台のピアノでご家族みなさんがこんな遊びができるかもしれませんよ!
ちなみに今回は、小さいころから教えた私の元生徒さんたちがピアニストとなって一緒に共演してくださいます。
庄司美知子(ピアノ)
みなさま、こんにちは。
先日25日に引き続き、もう1度ブログを担当させていただきます、鈴木美紗です。
私たち“仙台国際音楽コンクール出身 6人のピアニスト”によるブログ担当も、いよいよ本日で最終日となりました。
この1週間、出演メンバーの皆さんそれぞれの素顔や個性が垣間見られる素敵なブログが綴られており、とても楽しく拝見させていただきました♪
では今日は、私が演奏させていただくドビュッシーの『映像 第2集』について、お話させていただきますね。
クロード・ドビュッシー(1862-1918)は、「月の光」や「亜麻色の髪の乙女」などで知られるフランスの作曲家です。
これらの曲に比べると、この『映像 第2集』はあまり一般的ではないかも知れませんが、素晴らしい名作であり、私の大好きな作曲家の1人であるドビュッシーの曲中でも、特に好きな作品です。
この曲は3曲で1つの組曲として成っており、それぞれにタイトルがついているのですが、これがまた詩的なのです。
まず1曲目が“Cloches à travers les feuilles”—日本語で“葉ずえをわたる鐘の音”と訳されますが、その名の通り、鐘と葉のざわめきという2つの要素が描写されており、それらが互いに共鳴し合い、音と光のハーモニーを織り成している曲です。
続いて2曲目“Et la lune descend sur le temple qui fut”—“そして月は廃寺に落ちる”では、時が止まったかのような忘我の中、神秘的な月の光のファンタジーがエキゾチックにくすぶり、静かに薫り立ち、溶け合います。
そして最後は“Poissons d’or”—“金色の魚”です。
“金魚”と訳されることもありますが、いわゆる金魚ではなく、金色の錦鯉が描かれた日本の漆絵からインスピレーションを得たのではないかと言われています。
曲は水面の静かなさざ波に始まり、水しぶきを上げ、縦横無尽に泳ぐ魚の絶え間ない動きや、それに呼応する水の泡立ちや光のきらめきといった情景が、茶目っ気たっぷりに描かれています。
途中の「気まぐれに」と書かれたセクションではジャズのおしゃれなコードが登場し、ドビュッシー特有のエスプリが光っています。
全体的に非常に技巧的で、曲集を締めくくるのにふさわしい、華やかな作品となっています。
これらの魅力的な3曲を通じて、色とりどりのファンタジーの世界にみなさまをいざなうことができたら、と思っております♪
では最後に、私たちの公演の日時と場所について、改めてお知らせさせていただきます。
“駆けつけた仙台国際音楽コンクール出身 6人のピアニスト”—心を込めて、つむぐ美しいメロディー
10月2日(日)仙台市青年文化センター 交流ホール
【1】 10:30〜11:15 米津真浩、鈴木美紗、法貴彩子
【2】 13:00〜13:45 美世真里奈、佐野隆哉、根津理恵子
(以上 出演順、敬称略)
当日みなさまにお目にかかれますのを、出演者一同、心待ちにしております。
それでは、会場でお会いしましょう!
鈴木美紗
追伸:写真は、ベルリン芸術大学美術科の校舎の中庭で行われた野外コンサートの時のものです。
とても自由な雰囲気で、芝生に寝転がる人あれば、ホットドックやビール瓶片手に聴く人もあり…
舞台には子供達が今にも上がって来そうでした(笑)。
みなさま、こんにちは。
昨日登場の佐野隆哉くんと大学同級生、根津理恵子です!
第2回仙台国際音楽コンクール・オーディションでは、佐野くんに伴奏をして頂きました。
私も、コンクールへの参加をきっかけに仙台の皆様の温かさに触れ、この街の虜になった一人です。
この度、仙台をもう一つの故郷として慕うピアニスト5名と共に、由緒ある音楽祭のステージに出演させて頂けますことを光栄に思っています。
今回の演奏曲 「ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、コンクール後のチャレンジャーズ・ライヴで演奏した曲で、仙台との絆を結んでくれた、私にとって非常に思い出深い作品です。
その時お世話になったホストファミリーご夫妻との親交は、年月が経つほどに深まっており、毎年仙台でのコンサートを企画して頂いたり、休暇に招いて頂いたり…、交流の輪は現在も広がり続けています。
震災後、被災されているにも関わらず、より被害の大きかった方のために募金をなさりたいという、仙台在住の方の熱意と、私自身も微力ながら何らかお役に立てれば…との思いで、チャリティーコンサートを仙台と東京にて企画、開催いたしました。
復興に於いて、音楽がどれほどの意味を持っているかなどを考え出すと、きりがありません。今はただ、音楽を通して会場が一体となる感覚に身を委ね、少しでも心の痛みや緊張をいやして頂けるのであればと願うばかりです。
大切な心の故郷・仙台への祈りと感謝を込めて演奏いたします。
最後は、もう一度鈴木美紗さんへバトンをお返しします!
根津理恵子(ピアノ)