文字の大きさ 普通 特大

SENCLA BLOG

ブログ

イリーナ・メジューエワ
2011.08.13

鰻  

今日はいよいよコンサート本番。

2時間のリサイタルを弾き通すには、相当の体力が必要です。
コンサートを弾くたびに1〜2キロ体重が減ることもあります。
前日はスタミナ補給が不可欠、ということで昨日は鰻をいただきました。

鰻はロシアでも食べますが、味付けが全然違います。
もちろん日本の鰻のほうが美味しいです。
ロシアからのお客さんを鰻屋さんに案内すると、ほとんど例外なく喜んでもらえます。

世界に誇る美味しい食べ物のひとつだと思います。
イリーナ・メジューエワ

佐々木梨花・中村葵
2011.08.12

私の趣味  

今日は、7月30から8月23日まで仙台パルコにて開催されている
「岡本太郎 生誕100年 企画展」を観てきました。

私の中で岡本太郎といえば、渋谷駅構内に飾られている『明日の神話』という大規模な絵画を真っ先に思い出します。
もしかしたら、大阪万博の『太陽の塔』の方が認知度は高いかもしれないですね。
私は渋谷駅をよく利用するのですが、あの絵の前を通る度にその存在感に圧倒させられます。

絵の中心には真っ赤な炎に包まれた抽象的な人間の形が描かれています。
縦5.5メートル、横30メートルという壮大な画面と独特な色使いは、渋谷駅の空間を彼の世界で支配されているようにも感じます。
作者である岡本太郎とはどんな人物なんだろうとずっと気になっていました。
それが、まさか仙台で彼の作品展が観られるなんて!
しかも、学生は200円で観られるとは、なんて良心的なのでしょうか…

この展覧会を観て感じたこと。
彼の言葉で
「世界をこの眼で見ぬきたい。眼にふれ、手にさわる。すべてに猛烈に働きかけ、体当たりする。…窮極は純粋に凝視する眼である。」
という一説があります。
純粋に凝視する眼とはなにか。
それは、邪念を取り払ってまっさらな気持ちで物事の本質を見抜くことではないでしょうか。
芸術家にとっては必要な資質です。自分の感性に素直に向き合い、表現していくことは、そうたやすいことではありません。

美術と音楽では、表現の仕方は違っても、本質を追求する点においては同じだと思います。
今勉強している、ブラームスのヴァイオリンソナタを例にとっても、ヴァイオリニストの数だけ多種多様な演奏が存在します。
そこで、自分はどういうふうに表現したいか。
そう考えた時に、やはり自分が曲に対していかにまっさらな気持ちで感じることができるか。そして、それを音にできるかが非常に難しいところであり、面白いところでもあります。
邪念が取り払われ、自分の世界観を表現できて初めて、本当の音楽というものなのではないでしょうか。
早くそんな演奏ができるようになりたいなぁ……
なんか、難しい話になってしまいました。
わけの分からないことをあれこれ考えるのも私の趣味だったり。

さて、難しい話はさておき、次回は相棒のピアニスト、中村葵さんにバトンを渡します!
お楽しみに。

佐々木梨花(ヴァイオリン)

佐々木真史・國谷尊之
2011.08.12

幻のリサイタル、そして、、、  

仙台フィルを退団するにあたり、何か記念になる演奏会をと考え、 リサイタルを計画しました。
有難い事に、応援し続けてくれた、仙台フィルハーモニークラブの 皆様のご協力もいただける事になり、順調に準備も進んでいました。

ところが、、、
あの震災、、、

ホールも著しい被害を受け、中止せざるをえませんでした。
いわば幻のリサイタルになってしまったわけです。
これも運命なのかと諦めていたところ、せんくら出演のお話が、、、
ピアニストの國谷尊之氏もご快諾くださり、復活がきまりました!

國谷氏のスケジュールがあいてなければ実現しなかったわけなので、本当に有難かったです。
仙台の皆様への感謝、激励、追悼、、、
様々な想いをこめて演奏したいと思います。
佐々木真史(ヴィオラ)

イリーナ・メジューエワ
2011.08.12

8月13日のコンサート

明日(8月13日)、横浜でリサイタル本番があります!

今回はオール・ショパン・プログラムです。
ショパンはピアニストにとっていちばん大切な作曲家。
私も子供の頃からショパンの音楽が大好きでした。

その最大の魅力は「ポエジー(詩情)」ということになるでしょうか。
もちろんロマンティックな音楽ですが、それ以上に音の論理・構造が強い点で古典的だと思います。
そして、なんといっても「高貴」であることの素晴らしさ。

若くして離れた祖国へ一生戻ることが出来なかったショパンの気持ちに想いを馳せながら力いっぱい演奏したいと思います。
そのためにも今日はひたすら練習です。
イリーナ・メジューエワ

佐々木梨花・中村葵
2011.08.11

被災地復興を願う一員として  

せんくらを応援してくださっている皆さま、はじめまして!
今回初めてせんくらに出演させて頂きます、ヴァイオリンの佐々木梨花です。
私は仙台出身、仙台生まれ、生粋の仙台っ子です。今は、修行のため高校から上京して、尊敬する先生方や素敵な友人たちに囲まれ、毎日充実した日々を送っています。そんな恵まれた環境で学べることに感謝です。

さて、震災の時のお話をちょっと。

3月11日、私は学校でオーケストラの練習中で、突然立っていられないくらいの大きな揺れが起きました。震度は5強ほどだったそうですが、練習場が4階にあるので相当揺れました。そんな揺れの中、さすがは音大生。みんな楽器だけはきちんとケースにしまい、ひたすら揺れがおさまるのを待ちました。
そこからが大変でした。通信手段は使えず、電車は全面運休、帰宅難民や何時間もかけて帰宅した人など、東京はパニック状態となりました。それから数日間は電車が運休したり、食料品などの買占めで品不足になったり…

東京も不便なことがたくさんありましたが、被災地に比べれば、贅沢は言っていられません。
地元でよく行っていた場所や見覚えのある風景がどんどんと崩れていき、地元住民の方々が次々と命を落としていくのを目の当たりにすると、毎日心が痛んで仕方なかったです。
一方、現在の東京はというと、どこも節電モード一色。お店や電車は一瞬入るのをためらうくらい真っ暗なところが多いです。
しかし、暗くて不便かと思いきや、逆に自然光だけの方が以外と心地良く感じるんですよね。エスカレーターも止まっていて、階段を利用するしかないので、運動不足も解消されるという利点が!

音楽界はというと、国内外の多くの音楽仲間が、少しでも被災者の方々の力になりたいという一心で震災当初から数多くのチャリティーコンサートを企画しました。
私も、4月に指揮者の小林研一郎先生率いるオーケストラのチャリティーコンサートに出演させて頂きました。
チケットは即完売。
当日は演奏者も聴衆の方々も被災地を応援したいという気持ちが一つになり、今まで味わったことのないような人の温かみを感じる演奏会となりました。
音楽界だけでなく、全世界の人々が被災地の復興を心から願っています。

私は演奏家としてまだまだ未熟ですが、少しでも被災者の方々の心に響くような演奏を
心がけて、日々励んでいきたいです。
佐々木梨花(ヴァイオリン)

 

佐々木真史・國谷尊之
2011.08.11

お知らせと御礼  

皆様こんにちは。ヴィオラの佐々木真史です。
東日本大震災で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。
また亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。

今多くの方がそうであるように、何気ない日常があることの素晴らしさを、そして私の場合は、音楽ができる有難さを噛みしめずにはおれません。
六回目を迎えるせんくらが、今年も開催される事、出演して皆様と一緒に音楽を楽しむ事が出来る事をこの上ない幸せと感じています。
開催にあたっては、せんくら事務局の皆様はじめ、たくさんの方々のご苦労があったことでしょう。
一出演者として、感謝申しあげたいと思います。
さて私事ですが、3月末をもちまして、仙台フィルを退団しました。
演奏会にいらしてくださった皆様、応援してくださった皆様、長い間本当に有難うございました。
この場をおかりして、お知らせと、御礼とさせていただきたく存じます。
現在は東京を拠点にフリーのヴィオラ奏者として活動しています。
方々のオーケストラに客演首席奏者として呼んでいただいたり、
室内楽の活動にも力を入れています。とても充実した日々を送らせていただいています。

でも仙台のお客様にお会いする機会が減ってしまったのは、やはりとても寂しいです。
なので今回のせんくらは本当に楽しみにしています。
佐々木真史(ヴィオラ)

 

イリーナ・メジューエワ
2011.08.11

ご挨拶  

この度の東日本大震災により被災された皆様に対して、心よりお見舞い申し上げます。

大好きな仙台の町も大きな被害を受けました。
とても悲しい出来事に心を痛めておりますが、人々が一日も早く元気を取り戻して、町が一日も早く復興することをお祈りするばかりです。

今秋もまた「せんくら」で仙台に来られるというのは、大きな喜びです。
これまで三年間続けてお世話になった仙台への恩返しをするつもりで、万感の思いを込めて演奏したいと思います。
今回はベートーヴェン、シューベルト、そして今年生誕200年を迎えたリストの作品を取り上げます。
いずれも深い内容を備えた素晴らしい楽曲です。
音楽家として「思い」を込められるのは「コトバ」でなく「音楽」しかありません。
「音楽」という素晴らしい共通語を通して、会場の皆様と心をひとつに出来ることを願っております。

仙台の皆様にお会いするのを楽しみにしております。
イリーナ・メジューエワ

14 / 14« 先頭...1011121314

カテゴリー