今、私はドイツのライプツィヒに講習会で来ています。今日はワイマールまで、講習会の生徒さん達と一緒に観光に行くので、二日目のブログはその「実況中継」といった感じで、お送りしたいと思います(^-^)v
ライプツィヒは、バッハがオルガンを弾いていたトーマス教会があり、また、メンデルスゾーン、シューマンなどが住んでいた場所でもあります。今日行くワイマールは、リストやゲーテ、シラーが住んでいたそうです。
今、このブログは、ワイマールへ向かう電車の中で書いています。これからリストやゲーテの住んでいた家などに行く予定です。いつもは本や楽譜からしか感じ取れないその作者の住んでいた町、そして、家などを訪ねると、また違う面を感じることが出来、楽しいです。町などは、もちろん当時とは違うのでしょうけれど、日本のように劇的な変化はなく、当時の面影は充分に残っているので(建物も、地震がないので1800年代の建物もたくさん残っています。)ゆったりとタイムスリップしたような気分になります。日本の便利さもいいけれど、必要最小限の
もので人間は幸せに暮らせるもんだなぁ、と、何だかつくづく感じます。
では、ワイマールからの実況中継は、また明日のブログでも引き続きお送りしたいと思います(^_^)お楽しみに!
漆原啓子(ヴァイオリン)
第1回 焼きそばを混ぜるように「朝比奈隆」
最初に取り上げるマエストロ、指揮者は朝比奈隆さんです。
2001年12月29日に93歳で亡くなったときも生涯現役、世界最長老指揮者として君臨されておられました。
私は小学生のころから指揮者のまねをして、みんなを笑わせるのが好きでした。
当時よくまねをしたのは、「帝王」と呼ばれたヘルベルト・フォン・カラヤン。箸を片手に、目をつぶって格好よく振り、一人悦に入ったものでした。
しかし、次第にそうした格好よさよりも、メリハリがあって大御所の風格をたたえた指揮者に魅力を感じ始めます。やがて、レオポルド・ストコフスキーやカール・ベームのようなげんこつで指揮する人を好むようになりました。
ところが、1981年にベームが亡くなったんです。彼に代わる現役の巨匠を探していたころに、ちょうどブレークし始めたのが朝比奈隆さんでした。彼は私の地元、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督でしたから、演奏会に何度も通いました。そのうちにどんどん好きになっていったんです。朝比奈さんが年を重ねるにつれ、風格を増してゆく姿にも感動しました。
朝比奈さんのまねをするときに一番困ったのは、彼の白髪に似たカツラがなかなか見つからなかったことです。
それで、NHKの番組「あしたもげんきくん」に出演していたころに知り合った老舗のカツラ屋さんのもとへ、番組出演終了後、働きに行くようになったんです。そこで朝比奈さんの写真を見せたところ、ぴったりのカツラをプレゼントしてくれました。
カツラの素材がいいと、物まねの雰囲気も自然と映えるものです。このカツラは毛を1本ずつ植えて、色も細かく丁寧につけてあります。かぶるだけでお年寄りに化けられるほど見事な出来です。
もう15年以上愛用していて、もし、盗まれでもしたら、私は明日から仕事ができないくらい大切な相棒ですね。
朝比奈さんをまねるポイントは、焼きそばをかき混ぜるような円運動でタクトを振るところです。
よく使う曲は、晩年の彼が得意としたベートーベンやブラームス、ワーグナーなどドイツの重厚な作品ですね。
彼の演奏終了後の儀式だった「スタンディングオベーション」と「ブラボーの嵐」が起こりやすい選曲と芸を心掛けています。最初は穏やかに登場して、指揮まねのクライマックスではいつ倒れてもいいくらいの
情熱を注いで、朝比奈さんになりきっているんです。
好田タクト(パフォーマンス)
みなさん こんにちは!
“ ル・キャレ ”です。
私たちは 桐朋学園で打楽器を勉強した女性の4人組です。
メンバーはいつも明るくてとっても元気!!
先日 打ち合わせの為、4人で集まりました。
あれ~!もう一人がいない・・・?!
本当は ちゃんと写真を撮ったのですが保存が消えちゃいました。
さて 誰でしょう?!
ごめんなさい!
明日から4日間はメンバーの紹介をします。
どうぞお楽しみに!
ル・キャレ(アンサンブル)
去年、せんくらに初めて出させて頂いてから、はや一年になろうとしています。本当に、日がたつのは早いです。
今年は息子が高校を卒業しました。日本の大学に進学すると思っていましたが(ちなみに息子はトランペットを勉強しております)、たまたま去年の夏にお会いした、ベルリン国立歌劇場で吹いていらっしゃるライナー・アウエルバッハ先生のご好意で、なんとベルリンに留学することになりました。
3月には息子と一緒にベルリンへ飛び、住む家を探しました。そして、5月から息子の留学生活が始まったわけです。
まわりの皆様からは、高校を卒業したばかりなのに一人で大丈夫?とご心配いただいていますが、「とても楽しく語学学校に通い、各国の友達が出来た」と嬉しそうに話しています。若い、っていうのは本当に順応性が高いんですね。
私も18歳の時に初めて海外に一人で行きましたが、全くホームシックにならなかったので息子は私に似ているんだろうな、と思っています(母は、私の時も私の息子の時も「ホームシックは大丈夫かしら」と心配していますが…)。
何より、ベルリンには私が昔教えていた柴田欽章君とお母様がいらっしゃり、大変お世話になっています。だから私は安心して、日本にいられるわけです。本当に感謝しています。
…というわけで、去年はせんくらに(学校も休みだったので)息子も来たのですが、今年は聴きにに来ることは出来ません。残念…。
では、このへんで…また明日w(^o^)w
漆原啓子(ヴァイオリン)
みなさん、はじめまして。私は世界の著名な指揮者の物まねを長年やり続けています、好田タクトいう芸人です。
知らないでしょう?私のこと。
知られていないことは、寂しいことです。
居酒屋とかで、前に見ず知らずの人が座っていて、なんとなく仲良しになって、割り箸を指揮棒代わりに「小澤征爾~」と口をすぼめて物まねでもしようものなら、 「ウワー?、あんたおもしろいなあ、お笑いやったらええのに?」 やってます。
いま、ちまたでは「クラシックブーム」だそうです。また、「お笑いブーム」でもあるそうです。その両方にひっかかりそうでひっかからない私が、「とにかくクラシック音楽が大好き。
そのクラシックを演芸という形で表現することで、クラシックの世界と市井の人たちとの橋渡しをしたい。
「いつか私の時代が来る」 という信念だけで生きてきた人生。
その私がついに「せんくら」に出ることになりました。
はっきり言います。私は音楽家ではありません。芸人です。
そんな芸人の私でも、表現の仕方によっては、クラシックのおもしろさをわかりやすく伝えることができると信じています。
ほんとう?ほんとうです。
うそだと思ったら、立ち読みでいいから、
私の自著『世界一楽しい タクトのクラシック音楽館』(実業之日本社、写真は表紙)を読んでください。それでクラシック音楽をもっと聴きたくなったら、「せんくら」の他の公演とともに、ぼくの舞台もぜひ見に来てください。本も買ってくれるとなおさらうれしいです。
「せんくら」は人気も高く、全国からファンが集結し、ほとんどの公演チケットは完売すると聞いています。
どうしょう、ぼくの公演だけガラガラだったら…。そんなことを考えたら、夜も眠れません。胃が、胃が、五十嵐く~ん、です。
「せんくら」ではおもしろヴァイオリンの早川きょーじゅと参戦します。こちらの準備は万端です。
「こんな楽しい舞台、見たことない?」
人生は「一期一会」です。みなさんと出会えることを感謝しつつ、
音楽の素晴らしさをこの「せんくら」で共有することが、私のおおいなる野望なのです。
明日からのブログは、私の指揮者物真似のレパートリーの中から5人のマエストロに絞って、
5回に分けて思っていることを書きます!
好田タクト(パフォーマンス)
オーボエの西沢です。
今週、仙台フィルは定期演奏会があるためリハーサルを行っています。
集中が続くリハーサルのなかで休憩時間は、お茶を飲んでのんびりしたり、おしゃべりをして気分転換をしたりと僕にとってはリハーサルと同じくらい?重要な時間です。
特に昼食休憩は憩いのひと時。
今日はそんな昼食時の1コマです。
写真は先日、少食であることを「せんくらブログ」においてカミングアウト????していたホルンの須田さんです。
(写真はあくまでもイメージです。実際に食べた量とは異なる場合がございます。)
西江澄幸(仙台フィル木管五重奏団/オーボエ)
ここは北海道の幕別、百年記念ホール。
舞台から見ると客席はこんな感じに見えます。
これから始まるコンサートをイメージするとワクワクしませんか?私は、ソロを弾くときはすごくナーバスになりますが、室内楽は本当に楽しい!今日はメンデルスゾーンの八重奏を弾くのですごく楽しみ…
一週間ありがとうございました!せんくらが始まるのとっても楽しみです(^^)/
遠藤真理(チェロ)
ファゴットの水野です。再登場です。
さて、何を書こうかと思った今日、7月21日は常任指揮者、ヴェロ氏によるリハーサルでした。いつものように綿密な練習だったですがが、リハーサル中に「Sugitaruwa!」とヴェロ氏が何度もおっしゃる。
へ??と思っていたら「過ぎたるは及ばざるが如し」と言いたかったらしいんですね。諺まで覚えようとするとは!氏のバイタリティーに感心しながら集中してリハーサルに臨んでいたらネタを発見することを忘れていました。
リハーサルが終わって、他のメンバーは何を書いたか見てみよう、と思ってここを覗いてみたら、「大嘘つき」を発見しました。その名はホルンの須田氏。少食?誰が?
僕たち5人が移動すると、車内は食べ物の話で持ち切りです。その時も5人の性格が出るものです。
芦澤氏は出たとこ勝負、「不味い」と言ったことがありません。いつもプラス思考。 西沢氏は来るもの拒まず。素直なんですな。ただし、注文が決まるのはいつも最後…。
日比野氏はこだわりの食べ物屋を指定します。かと思えば、怪しげな店にとりあえず入ってみるチャレンジャーになることも。
僕は計画マニアなんでガイドを見てプランナーしてます。
で、須田氏なんですが、彼の道案内は全て「食べ物屋」が基点になってます。例えば「〇×と言う焼肉屋の角を右」「分厚いとんかつの店の近くのホールでしょ?」といった具合。小食の人の発言に聞こえますか?「嘘つきは泥棒の始まり」という諺を贈りたいです…
僕は高校生の頃は体重50キロでした。それが大学に入学したら3ヶ月で15kg増えちゃいました。師匠があきれました…昔はスマートだった、は嘘じゃないです。泥棒にはなりません。昔、言われていた「太った方がいい音が出る」というのが迷信である、と知ることが出来たのは貴重な体験か?しかし「後悔先に立たず」
水野一英(仙台フィル木管五重奏団/ファゴット)
名古屋に移動中です。これは、崎陽軒のシュウマイ弁当と静岡のお茶です!東海道新幹線に乗るときの定番お供です♪
同じ新幹線で友達と移動するとき、必ず買って乗りますが今まで私が買いすぎてお弁当だらけに…新幹線を降りる頃にはお腹がいっぱいなんですよね…ハハハ
新横浜のお弁当コーナーで買うのが新鮮で一番美味しいんです!これからも私は浮気せずシュウマイ弁当一筋でしょう(^^)d
遠藤真理(チェロ)
こんにちは、仙台フィルハーモニー管弦楽団クラリネット奏者日比野裕幸です。
今回は木管五重奏で出演します(もちろんオーケストラでも演奏しますが)。
普段はオーケストラで指揮者が仕切る中を演奏していますが、こういったアンサンブルは各自のこれまでの経験とアイデアを総動員させて、自発的に音楽を作り上げる事がとても楽しいです。
この木管五重奏は、二枚リードのオーボエとファゴット以外は、瓶の口に息を吹きかける様に演奏するフルート、一枚リードのクラリネット、唇を振動させて吹く金管楽器であるホルン、と音を出す仕組みが違うので普通にアンサンブルする事が、本当に難しいと思います。しかし仕組みが違うからこそ各楽器の個性が様々な色彩としてユニークなアンサンブルとなるのです。
特にこの5人は、いや他の4人はとてもユニークで一癖二癖ある人達で、私の様な普通の人がとても虐げられます。
また、実際クラリネットという楽器は音域が広い為、メロディー、ハーモニー、ベースと全てを演奏しなくてはならないので、、、、
まあ愚痴はさて置いて。
個性的な4人と普通で虐げられている1人、計5人のユニークなんだけど普通に聴こえるアンサンブルを楽しんで頂けたら幸いです。
日比野裕(仙台フィルハーモニー管弦楽団/クラリネット)