私の気分転換についてお話しましょう。時間のある時とない時では、何をするかがまったく違ってきます。
時間のある時、それも2泊ぐらい出来そうな折は遠出します。半年に一度ぐらいは決行。前後がハードな場合は1泊にしてでも北海道、四国へ飛ぶほどです。ようするに都会の粉塵やコンクリート、アスファルト・ジャングルから逃れたいためです。たいていは暦を眺めて、このあたりはもしかして{もしかしなくても}自然の緑に染まりにいかないと心がアレルギー状態になるかなあと想像して、割引のキップがある時期と照らし合わせて事前に組んでしまうことが多い。そのかわり、それを馬の鼻先のニンジンとして、より集中して最善を目標に働きます。たぶん、ブーンという回転音を発しているかもしれないぐらいの勢いなので、近くにいる人たちは迷惑ですね、きっと。
時間のないときでも時間は作るようにして、運動のために通うジム行きの前にお店に立ち寄って物を眺めます。チェロの練習とは違う頭の使い方は休まります。本屋、東急ハンズだと、それこそあっという間に時間が過ぎますね。皆さんもご経験がおありでしょう。購入は急がないけれど長期的に推移をみておきたいものとか、出来れば2,3ヶ月以内に欲しいが、現状をまず把握したいとかです。日進月歩の日本の製品は目を見張る速さで変化していくので、たまには決断が遅すぎて製品自体がなくなってしまうこともあります。しかしそれはそれで諦めがつきます。納得のいかない物を生活の中に安易に入れたくないというのが本音です。
このように書いてくると私という人間は常に何か考え、準備しているように思われるかもしれませんが、本来は趣味が昼寝、何もしないでボンヤリが大好き人間です。チェロの演奏をするという現役生活をあと何十年続けられるかという大目標があるので、ジムでの運動、出かける余裕なしの時は自宅での体ほぐしが趣味のようになり、実際に不可欠なものとなりました。冬場は毎月のように通うスキーも定着して長いです。スキーは頭の中が真っ白になるのがいい。滑り出すと余計なことは考えている暇がないというのが良いのかもしれません。すがすがしい空気の中で足裏の皮膚感覚がジンワリと目覚めてきた時は大満足です。学習するスピードは遅いのですが、すぐには出来ないという事態には慣れているので問題ではありません。
自分の住んでいる町でも、好天気の早朝だと様相はいっぺんします。静かで空気はおいしい。生き返ります。したいことはたくさんあるので、人生、忙しくしている暇はないですね。