“M8=ミュージックエイト”といえば…吹奏楽をやったことがある方なら、一度は吹いたことがあるかもしれませんね。かくいう私も小学校の頃からプロになった現在にいたるまでM8を演奏しています。
幅広い年齢層で楽しめる、親しみやすいフレーズいっぱいの曲を、小編成でもリッチなサウンドのするようにアレンジされています。今回はシエナ・ウインド・オーケストラより、クラリネット、アルトサックス、トランペット、トロンボーン、ユーフォニウムの5パートで演奏致します。
たった5人で……しかもこの編成で……と、お思いでしょう??
どんな響きがするのかは当日までのお楽しみです♪
シエナ・ウインド・オーケストラ(管楽アンサンブル)Fl金野紗綾香
こんにちは。今日からはお約束のプログラムについてです。
「せんくら」で演奏させていただくプログラムを全部並べるとモーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番KV331(トルコ行進曲つき)、12番KV332、ショパン:ノクターンOp9-1, 2, 62-1, 2, 「遺作」です。
まず演奏する二人の作曲家、モーツァルトとショパンの共通点は共に「夭折の天才」である点です。モーツァルトは35歳、ショパンは39歳に亡くなっています。この二人の音楽には年齢不詳の要素があります。この要素は夭折の天才作曲家のみがもつ独特な持ち味と言えます。
皆さまもこの二人の作曲家のある一作品を聴きながらCDのリーフレットを眺めた時、その作品の作曲年代をご覧になって驚いたという経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
是非 皆さまも私が弾く上の作品の作曲年代を調べてみて下さい。
それからこの二人の音楽には「人間臭さ」が無いですね。これはベートーヴェンの音楽と比べればより明らかで、ベートーヴェンの音楽の特徴が「人間臭さ」「爆発」であるならば、ショパン、モーツァルトの特徴は「洗練」であると言えると思います。
清水和音(ピアノ)
今日は8月19、20日に行われる、読響三大協奏曲のリハーサルでした。曲は大好きなチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、指揮は私が同世代で最も尊敬し信頼する指揮者の一人である広上淳一さんでした。
やはり素晴らしいオーケストラや指揮者との共演は本当に楽しいものです。演奏会が非常に楽しみです。お昼ご飯時には、広上さんや団員さんと昔話や音楽の話に花が咲き、こちらも本当に楽しかったです。
仙台にも仙台フィルという素晴らしいオーケストラがありますね。コンマスに若くて優秀な伝田さんが就任したと聞いています。先日彼とは室内楽で一緒になりとても楽しかったことを良く覚えています。
仙台フィルにはこれまで何度か出演させていただいていますが、是非また演奏する機会があれば嬉しいです。
清水和音(ピアノ)
はじめまして。仙台在住のソプラノ歌手の卵で斎藤真理と申します。
先生との出会いは2年前、菅先生のレッスンを受けたくて、どうしたらいいか悩んでいたんですが、偶然にも、先生と同じ飛行機に乗り合わせたんです。こんなことがあるなんて・・・運命を感じましたね(笑)
本当に今でも感じてます!そのとき、興奮気味の私に、優しく微笑んでくださった先生は今でも忘れられません
さて、菅先生といえば『夜の女王』。そう思うのは、私だけではないと思います。先生が歌う『夜の女王のアリア』を聴き、ファンになられた方も多いのではないでしょうか。これほど技巧を極めた曲なのに、卓越したテクニックにより歌いこなしている、誰にもまねできない、パーフェクトなコロラトゥーラソプラノです!
でも、先生はそれだけではないんです。みなさんは、菅先生の声に、どんなイメージをお持ちですか?その声は、しっとりとしたミルクのように優しく、それでいて激しく燃えるんです。ん?『ミルクが燃える』どういう意味?って思いますよね。
先生がかつてウィーンに居られた頃、ある方に『ミルクのような声だ』と言われたことがあると先生から伺ったことがあります。そこから頂いちゃいました(笑)そのあと、私がその方とお会いした時、どのようなミルクか伺っておけばよかったのですが・・・。私のイメージでは、コンデンスミルクのようにねっとりした感じではなく、優しくて濃厚な、ジャージー牛乳ような・・・。言葉がみつかりません。
今回のプログラムの中でも、私が大好きで、オススメの曲が『落葉松』小林秀雄作曲の日本歌曲で、メロディーも美しく、日本語ということもあって、心にストレートに伝わります。
実は先日、先生の『落葉松』を聴いて泣いてしまったんです。きっと、先生の声が私の心の何かに触れたんでしょうね。
せんくらが開催される秋、山々が色づく季節に心に染み渡る音楽、必聴です!
斎藤真理(さいとうまり)
三度目の公演では、初めてドン・ホセを歌わせてもらった。
原語での公演、僕にとっては初めてのフランス語だった。学生時代にちょっとフランス歌曲を勉強したのと合唱曲で何曲かフランス物に触れたことがある程度だったので、ソロでフランス語をそれらしくお客様に聞かせるための努力が必要であった。
そこで私は、自分の職場のフランス語の堪能なアメリカ人の先生に教わることにした。初めは英語でフランス語を教えて下さるつもりだったようだが、あまりに僕の英語力が低く、主体は日本語に。
本人曰く、母国語は英語なのに、外国語である日本語で外国語であるフランス語を教えている自分が非常にコミッシュだ。語学の先生がそのように言われるのだから、きっと、何ヶ国語を話す人でも言語を即座に切り替えるのはそんなに簡単なことではないのだろう。会津弁と日本語しか話せない者にとってはかなり高度な話であるが…。
本番までに一番考えたこと、それはどういった心境になれば人を殺したくなるのか、ホセはなぜ最後にカルメンを刺さねばならなかったのか、これだけは経験できないし、してはならないので、とにかく一生懸命考えた。
結果…僕の教え子が二階席で聞いてくれて、最後は自分も殺されるかと思ったと感想を述べてくれた。
僕にとっては大成功!演じていた自分としては、気持ちは乗っていたが、非常に客観的に指揮者を見てテンポを感じていて、それが逆に良かったのかなと思った。それまでの数少ないオペラ経験の中で、自分にとってもっとも充実した公演だった。
佐藤淳一(テノール)
我らシエナのコンサートマスター新井氏が率いるサクソフォン・カルテットは、今回誰もが知っている日本の曲、ディズニーのナンバー、そしてサクソフォンには欠かせないジャズから皆様にお届けしていきます。
「どんぐりころころ」では、ドングリが転がっていく様を各楽器のかけ合いで表していたり、歌詞の「お池にはまってさあ大変?」では突然転調してもの悲しくなって本当に大変そうになってしまったりと、あの曲がこんなに変わってしまったり、また「星に願いを」では、テナーサクソフォンの甘くて切ないメロディーがきっと心を打つ事でしょう。
他にも、各楽器のスーパーテクニック満載で、聴いていて掛け値なしにカッコイイ!「私のお気に入り」など楽しめる事間違いないので、是非聴きにいらして下さい。
それぞれ個性の違う4人が繰り広げる様々な音楽を楽しんで頂ければ、こんなにうれしい事はありません。
シエナ・ウインド・オーケストラ(管楽アンサンブル)Asax栄村正吾
菅英三子、2回目の登場です。
歌い手というのは、聞きにいらしてくださるお客様たちに向かって大〜きな口を開けて歌うんですよね。実はちょっと恥ずかしい….。でもつい、大口を開けてがんばってしまいます。今日はそんな私を応援してくださる方たちのお話をさせて頂きます。
1991年のヨーロッパでのオペラ・デビュー以来、ヨーロッパでの活動が主でしたが、1996年〜1997年頃から日本での活動が多くなりました。その頃に、応援してくださる方たちが集まってファンクラブを立ち上げてくださいました。仙台を中心に日本全国の方が会員になってくださっています。コンサートを主催してくださったり、皆さんでお楽しみ会をしたりという活動ですが、年4回の会報で私の情報をお届けしています。
応援してくださる皆さんの温かなお心に支えられて日々活力を与えられています。私からは何もできなくて本当に申し訳ないのですが、精一杯歌うことがせめてもの感謝のしるし、一つ一つのステージを、心を込めて歌っていきたいと思っています。
今年のメインは夏のお楽しみ会です。皆さんでお食事を頂きながら、いろいろおしゃべりをします。私のミニ・コンサートやビンゴ大会もあります。ビンゴ大会では景品もあるんですよ。
よろしかったらファンクラブの方も遊びにいらしてくださいね。
菅英三子(ソプラノ)
昨年30周年を迎えた仙台オペラ協会では、今までにカルメンを3回公演している。一回目は日本語で、二回目はサンフランシスコオペラと合同で、三回目はフランス語で行った。
一回目は1989年。その時なんとゲネプロで火事になってしまったのだ。
四幕もあと残りわずかになった時、照明の過熱からボーダーライトを吊っているワイヤーのごみに引火し、火が天井に走ってしまった。その時僕はレメンダード役で、自分の出番も終わりメイクも落として、客席でゲネプロを終わりまで見ようと階段を上っている途中の出来事だった。慌てて消火器を持って舞台に戻ったが、火は上に走るし、すでに為す術はなかった。
スプリンクラーが作動して緞帳が水を吸って上げられなくなった状況の中で、公演は中止せずに行われた。緞帳前のたった一間のスペースで…。昼夜二回公演、チケット完売の中お客さんは誰一人としてチケットをキャンセルしないで応援して下さったし、歌い手と合唱団は、こんな状況の中で聞きにきて下さったお客様に少しでもいい演奏をと気合十分だったし、またオーケストラも同様に演奏者一人ひとりの気持ちが音に出ていたし、今まで経験したことのない、客と歌い手とオーケストラとが三位一体となった公演だったと思う。
指揮者は星出豊先生。言うまでも無くどこの誰よりも熱かった!
佐藤淳一(テノール)
シエナ・ウインド・オーケストラの金管セクションを中心に組織されたグループで、基本の編成はトランペット4本、ホルン1本、トロンボーン3本、バストロンボーン1本、テューバ1本の10重奏ですが、今回、その中からとびきり活きの良い5人が飛び出し、五重奏をお聞かせします。
今回のプログラムの聴き所は、全部!と言いたい所ですが、あえていうなら楽器紹介のコーナーですかね。
金管楽器の吹きかたやその音色について小話を交えながら楽しく解説、これを聞いただけで金管楽器が吹ける様になっちゃう…かも!?
その他のプログラムでは、ブラスならではの響きを、皆様がお馴染みの曲でお楽しみ頂きますよ〜
もしかしたら突然愉快な仲間が登場するかも…?
何が飛び出すか分からない、奇想天外なコンサート、
軽快なトークと愉快な演出とともにお楽しみ頂ける事間違いなし!
さあ、みんな誘いあってシエナブラス5コンサートに集合!!
シエナ・ウインド・オーケストラ(管楽アンサンブル)Tp上田仁
こんにちは清水和音です。
昨夜は仲間と鮨を食べました。この一週間はお盆の時期に入るので河岸が休みになってしまい、店が閉まるので食べられません。私の行きつけは川崎市にあるのですが、ここはネタも良く、握りの技術も高い最高の鮨屋です。味もさることながら見た目も芸術品のように美しく、行くたびに楽しい気持ちになり、ついつい通ってしまいます。
昨夜食べた中での出色は子肌の新子でした。この時期の風物詩で二枚つけの新子の鮨は香り高く柔らかく最高です。鮨を定期的に食べていると四季の移り変わりがネタに表れ、季節の移り変わりを肌で感じることが出来ます。
最近食料品店を眺めていると、すべての果物や野菜、魚が一年中店先に並んでおり、季節感が本当に薄れてきています。そんな中で鮨を食べるという行為は私にとって季節を感じることなのです。
皆さまはどのように季節の移り変わりを感じていらっしゃいますか。
清水和音(ピアノ)