10月の仙台クラシックフェスティバルに出演させていただけることを今からとても楽しみにしています。Vnの西江辰郎さんとは以前も仙台でご一緒させていただいています。
西江さんについてひとこと書かせていただきます。
私が彼に対していつも感じることがあります。どんな曲に対しても、その作曲家に敬意を払って向き合っているということです。彼の音楽を聴けば皆さんも同じように感じると思います。私は彼と合わせをしている時、不思議と曲が見えてくるのを感じます。彼の音楽はとても柔軟で、でも芯は強いと感じます。
私は室内楽が大好きです。そんな大好きな室内楽で今回、仙台の街で西江さんという素晴らしい音楽家とご一緒させていただけることをとても嬉しく、今からとても楽しみにしています。
坂野伊都子
「東京フィロスカルテット」
今日は久々にサントリーホールでの東京フィロスカルテットの本番でした。メンバーがそれぞれ留学していたり、なんだかんだで、4年ほど東京で集まることはなかったのですが、たまたま本番をいただいて、じゃあまたやるか!ということになりました。
僕を含め、ヴァイオリンの松田拓之くん、ヴィオラの鈴木康浩くんは3人とも同門で、辰巳明子氏の生徒でした。幼い頃から一緒で、先生からは「三羽烏」とか言われていました。チェロの海野幹雄くんは高校からの同級生です。本番直前まではしゃいでいたので、舞台に出たときはみんな笑顔でした。
ここ何日かハイドンに悩まされていましたが、やっぱり難しい。本番では舞台がかなり暑くて、モウロウとしていたので(朦朧・・・・・こんな漢字ですか?読めん;)テンポ的には安全圏になってしまったかなとおもいます。
ともあれ無事に終わってよかったよかった。
西江辰郎
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/
東京フィロスカルテット
http://home.att.ne.jp/moon/philos/top.htm
今、NYで独り暮らしをしています。
私が9歳の時、可哀想な父を日本に置いてきぼりにし、母と兄とでNYに引っ越ししました。それからずっと一緒に母と住んでいて、今年から独り立ちしようと思って母に言ったらもう、彼女大賛成。そこまで嬉しがらなくても、というぐらい喜んでいました。
アメリカでは親から離れて住むのが全くの普通で、私の友達のほとんどが、大学に入る10代後半から親元を離れ、自立してます。それに私も憧れやってみたいと思い、マンハッタンのてっぺんの辺、学生が多く住んでいる所にstudioを見つけました。
現実は厳しい。何の為に銀行に稼いだお金を入れてるのっていうぐらいキャッシュが飛んで行く。別に無駄使いしてるわけでもなく、いつも疑問に思います(お酒?)。それにホコリはすぐたまるし、ゴキブリは出てくる・・・。毎日ご飯を作るのも面倒く、大量に作っては1週間毎日同じ物食べてます。
エレベーターの隣に住んでいるため、エレベーターが通るたんびにアパートが揺れたりとか。隣に住んでいる女性は毎朝6時頃鳩にエサをあげているから、毎朝鳩の合唱で無理矢理一旦起こされます。電気代が惜しく真っ暗の部屋で暮らしてるのを母に発見され、またもや彼女に呆れはてられました。
一人暮らし、こうゆうもんかと。
松山冴花(ヴァイオリン)
仙台クラシックフェスティバルすごいですね!
このようなフェスティバルが仙台で企画され行われることになるとは。さすが仙台!と言いたくなります。仙台国際音楽コンクールもそうですが、第2回、第3回と行われるたびに色々な方が仙台を訪れたり、滞在することによって、仙台の魅力がどんどん全国へと広まっていくんですね。
4年半でしたが、仙台フィルの一員として仙台で演奏して暮らすことが出来て、皆様とも知り合いになり、僕はとてもよかったと思っています。今でも仙台から東京に演奏を聴きにいらしてくださる方や、仙台から連絡を下さる方などもいて、とても励まされています。今年はまだぜんぜん仙台に行けていないのですが、10月、皆様と会うことができて、演奏を聴いていただけることを今からとても楽しみにしています。
共演者のピアノの坂野伊都子さんも、仙台フィルのメンバーで結成したセレーノ弦楽四重奏団も、すでに皆さまおなじみですね!3日間で101ものコンサート!いったいどんななるのだろうと思いますが、きっと色々な人が道やホールや飲み屋などで「あら、こんにちは!」「よう!○○じゃん!元気〜?」などとなるんでしょうね(^−^;)僕も時間のあるときは色々な演奏会に足を運んでみたいと、今からわくわくしています。仙台フィルのみんなとも、会いたいな〜!
東京で生活をはじめてから早1年。もちろん僕自身東京生まれの東京育ちなので、あまり変わりないのでは、と思う方もいるかと思いますが、何しろ小さい頃は地元でばかり遊んでいましたし、高校からは通学ばかりでしたから、職をもって東京で暮らすのは初めてです。なにかと人が多いですが、良い面もあります。人ごみにまぎれられたりだとか・・・・
最近自分ではCDとかを聴いても疑問に思うことがたくさんでてくるようになりました。もちろんとても納得させられるときも多いですが、ちょっとしたニュアンスが自分の感じ方とは異なる場合が多いのです。これは僕が自分自身を見つける時期がやっと来たのかな、と思います。日本人が母国の演歌や童謡なら多少自身が持てるように、今まで自分には演奏する国の血や、習慣、感性などの土台がないので、その「土」の部分を育てることにとても気をつかっていました。これからもそれは必要なのですが、昔は地続きだった可能性や、祖先をさかのぼれば、「人間そう変わらないのでは」とか、要するに「今も昔も変化はし続けているけれど、進歩はし続けているのではないかも」と思うようになりました。
自分の「個性」を音楽に、素直に「表現されるべきことの解釈のための感性」として取り入れた場合、他の人のしている表現などに感銘を受けて、それに近いことをそこで表現しようとするより、自分の感じることを突き詰めていって、それが知識や練習で多少の自信に裏打ちされたときのほうが、より良く浸透する表現ができる感じがするんです。自分自身のことだから全く当たり前のことなのですが、そこには自分の解釈をよくも悪くも「信じきった」自制心??(感情を抑えるという意味ではなく心配や不安といったものを意識しない)のような想いが必要になってくると思うんです。
なので、これからそういった感じで曲に取り組み演奏した場合、どういった演奏になるのか自分で実験してみたいとおもいます。
これは自分自身、自分に言い聞かせるために書いたということがまず第一にあります。そして第二に、皆様に聴いていただいて、賛否両論かとは思いますが、気に入っていただけたらなあと思っています。
いわゆる天才といわれる人だったら、このようなことを考えることも必要ないのかも知れませんが、僕は、天才ではないけれど、天才のように見える、演奏家(音楽家)でありたいです。(もちろん僕が音楽家の一人であればの話ですが)練習していないのに上手いような、いつも遊んでいるように見えるのに凄いような、そういうのってカッコ良くないですか?うーん
こんな話はともかく、おかげ様で元気にしています。
普段あまり文章を書かない僕ですので、「クール」だとか言われますが、せっかくの機会なので、ここ一週間分の、普段考えているようなことなど、書いてみようかなとおもいます。
西江辰郎
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/
新日本フィルハーモニー交響楽団
http://www.njp.or.jp/njp/index.html
仙台フィルハーモニー管弦楽団
http://www.sendaiphil.jp/
ヴァイオリニストの松山冴花です。今日から7回ブログを書かせてもらいます。
まず最初の一つ目は、私と兄のことです。一番楽なトピックから。
私は2歳の頃からヴァイオリンとピアノのレッスンを受け始めました。理由は3歳上の兄貴がその2つの楽器を弾いていたため。でも私が始めるとすぐにヴァイオリンをやめちゃいました。その他に私は、水泳、バレエ、習字、お絵描きのコースに行ってたものの、バレエの発表会の時にしなくてはならない化粧が大嫌いでやめてしまい、習字、絵は一応習ったけど全然上達しなくて、母には迷惑のかけっぱなし。
私がちびで私の兄貴が7歳ぐらいの時、2人でピアノのコンサートに出て4手の為の曲を弾いたのを覚えてます。確か曲の真ん中ぐらいまでいった頃の事。私がミスったようで、気がつくと兄に頭1発、お客様、先生達、母の見てるステージの上でポカンとやられたのが私の一番始めの音楽に対する思い出です。
5歳ぐらいの時からピアノは私、ド下手と実感していて練習もイヤイヤ、私の兄もその後チェロ、フルートをやったものの、自分は楽器の天才と自画自賛した後、音楽はやめてしまいました。これは、はっきり覚えてます。彼のフルートの練習方法をみて、私と母が呆れかえったこと。彼奴、椅子にどっぷり座って、両足を机にあげて、テレビでNY?KNICKSのバスケの試合を見ながらフルートを弾き、15分後に自分の部屋から出てきて何を言うかと思うと、‘俺、フルート、完璧’。その時、‘はあ?’っと思ったものの案外その言葉に感心した私、自分自身にも呆れました。
今、彼はNY Stock Exchange のSenior Computer Analyst として働いてます。
それはどんな仕事なのか私、さっぱりです。
松山冴花(ヴァイオリン)
二回にわたり、節さんにご登場いただき、本当にありがとうございました。とても幸せに思っております・・・。
今は龍くんのツアーの真っ最中。どこの会場も大盛況で、最後にはスタンディングオベーションのようですね。
そんな華やかなステージの袖で、いつもの様に節さんは、昨日書いていらした心境で、ステージが見える小さな窓からそっと覗いている背中は、その時だけ少し小さくみえます・・・。
お仕事をご一緒させていただいて、別れ際には必ず私の家族の事を気にかけて下さる優しい方です。きっと節さんがご家族を大切になさる思いにつながっているのでしょうね。
さて、今日が私の最終日となりました。他の皆さんのブログを拝見したり、私も参加させていただいて、すっかりハマってしまいました・・・。
モーツァルトの頃には、もちろんケイタイやパソコンなんて陰も形もなく、一人の人に自分の字で書く「手紙」の時代・・・。今では、手書きの手紙は、ちょっと「特別」な感じがします。ブログにハマったわたしですが、実は手紙を書くのも大好きで、(字や文章が上手なわけではありませんが・・・)気に入ったレターセットや旅先のめずらしい切手につい目がいってしまいます。仙台に行ったらのぞいてみようかしら・・・・。
皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております。
あたらし ゆう
せんくら最終回―今日は新しい事ばかり。
「ショパン・ベスト!」CD発売後、初の「新・ショパンの旅」(今年のツアー名)だったので昨日から緊張感がビシバシきてたよ。
朝基礎練習とエチュードとプレリュードの調子を確認して、いざ鎌倉へ出発!
昨夜眠りが浅かったのか電車では殆ど寝てました。今日は調律が川真田さんなので安心していましたが、さすがはゴッド・カワマタ!素晴らしい状態にピアノが出来ていました。
開演2時間前にはリハを切り上げ、iPodでモーツァルトの交響曲を聴きながら横になってたら、本気で寝ちゃってて、起きたら開演15分前で焦ったよ。とはいえ、コンサートも無事終わりホッとしました。担当してくださっているavexの中島さんご夫妻も聴きに来てくださりました。
今月は都内の数ヵ所の楽器店でイベントをします。是非来て下さいね!
及川浩治(ピアノ)
新ゆう 第2弾
ちょっと気になる【せんくら】チケットの売れ行きは全体的にスムーズであるそうな。これを書いている7月1日現在でそんな具合だから来月あたりには全部売切れになるかと思いきや、世間はそう甘くない。
我が子の洋々たる前途に頭でっかちになっている初々しいころは、エネルギーが湧き上がっているようでも、一歩踏み出してみれば空恐ろしい強迫観念に襲われ、やっとこさ終盤ともなれば時の過ぎるのを心臓が凍ったごとくに立ちすくみ。 待つのみ。それだけにアンコール曲が終れば同時に生還するのである。
【せんくら】がはじまれば、毎日こんな状態が続くのだから、平井社長も骨皮筋衛門になるのも致し方ない。
新ゆうのコンサートもその中のひとつで、一応、事務所の人間の私としては、新ゆうは「聴くべきだ」とか、「どうぞいらして下さい」というべきだが、嵐や大雪でキャンセルになればよい(不謹慎、大変失礼)などという望みすら持ってしまう。
もし、そうなったら、私が一生地団駄踏んで悔しがろうというのもまぎれもない事実ではある。
新ゆうは私にとって、つじつまの合わない我が子だとつくづく思う。
五嶋節
僕が愛するラフマニノフの作品の中から
〜ピアノ・ソナタ第1番〜
1907年の初めに、最も美しく感動的で彼の代表作である、交響曲第2番の副産物として創作された、この最初のピアノ・ソナタは、実は「ファウスト」の物語から着想されました。ロマン派の巨匠フランツ・リストの傑作「ファウスト交響曲」の存在が彼の念頭にあったのかもしれません。しかし物語に添った形としてのそのアイデアは残念なことに断念されてしまいました。それでもこの偉大なピアノ・ソナタの各楽章に、ファウスト、グレートヒェンそしてメフィストフェレスという個性的なキャラクターが存分に生かされていることを思うとき、この隠れた大作を、あえて「ファウスト・ソナタ」と呼ぶことに、僕は何の躊躇も覚えないのです。そしてこの作品の持つ熱い情熱、至難な技巧、ロマンチシズム、そのすべてが僕を魅了してやみません。
この「ファウスト・ソナタ」を皆さんに紹介できることを願っています。
及川浩治(ピアノ)
新ゆうさんのこと
私とゆうさんとの初対面は、もうかれこれ10年以上前になります。龍の日本でのクローズド・コンサートのピアノを引き受けて下さる方を探していました時、私の後輩から「ゆうちゃんだったら絶対よ。」と言われ、何が絶対なのか、ともかく会ってみよう。と身の程も弁えずに相当な小姑根性をひたかくしてその日に臨みました。
こんにちは、から順番に言わせていただきますと、「姿よし、ピアノ(弾いて)よし、礼儀よし」。それ以後、彼女は懲りずに龍と私に付き合って下さっています。只単に*よし*と言われたって、なんて野暮な事をお考えにならずに、どうぞ、、、。
息子をお持ちのお母様なら、こんな嫁がうちに来てくれないかしらん。と溜息、また溜息、
私もその一人です。
節
今日も、一日食っちゃ寝練、食っちゃ寝練…。
明日は鎌倉でリサイタルなので、今日もこの辺で。
及川浩治(ピアノ)