皆さま、こんにちは!バリトンの武田直之です。
今年もせんくらに出演できる幸せを噛みしめながら、少しずつ近づいてくる秋の足音に耳を澄ませています。
一歩進んで二歩下がる、を繰り返してきたこの数年、マスク越しにしか子どもたちやお客様の表情が見えず、歌声も笑い声も制約されてしまう中、どうやって音楽と向き合おうか、悩んでしまう時もありました。
そのような時、一筋の光を示してくれたのは、2020年10月に開催された”クラシックエール仙台”でした。
舞台に立った瞬間、仙台の皆さまが、歌を、音楽を待ちわびてくださっている、と強く感じました。
そして、拙い歌にも関わらず、熱を帯びた沢山の拍手を頂きました。
フッと何かが楽になりました。誰より音楽を信じられていなかったのは自分だと言うことに気付いた瞬間でした。
そんな大切な場所、仙台で、 今年は「うたのえんそく」です!
会場の皆さまと”音楽”でお出かけしますよ!!
どんな道のりになるのかな?
どんな出会いがあるのかな?
わくわくドキドキしながら、皆さまにお会いできる日を心待ちにしております!
こんにちは!ソプラノの山中敦子です。
暑い夏が過ぎ、耳を澄ますといつの間にか虫の声、香りも夕焼け空も植物の色も秋へと移り変わるこの季節が私は大好きです。
自然は五感に沢山の刺激を与えてくれます。
古くから伝わる童謡や唱歌には美しい日本語が使われており、四季や伝統行事を感じることができる素敵な歌が沢山あります。
私は季節が変わると同時にその季節の童謡が思い浮かびます。
さくらさくら、うみ、どんぐりころころ、ゆき・・・。
幼い頃に歌った歌が心に沢山の色を与えてくれ、宝物となっています。
コロナ禍で歌うことが禁じられたこの数年、子どもたちもお友だちと声を合わせて歌を歌うことなく育ってきました。
学校給食だってお友だちと向き合ってお顔を合わせながら食べられないのです・・・。
そんな状況が続き、まだまだ園や学校でマスク無しにおもいっきり歌うことが難しいですが、唯一、ご家庭だけがマスクを外し、お子さまとお顔とお顔を合わせ歌うことができる場所です。
赤ちゃんは0歳から五感に刺激を与えてあげることで豊かな感性が育まれます。
是非、このコンサートで聴いた歌を、おうちでお子さまと一緒に歌い、親子の宝物を沢山つくっていただきたいと願っております。
今年は、「うたのえんそくGo!Go!Go!」と題しまして、歌と映像でお届けします。
赤ちゃんからパパママ、じいじ、ばあばまで、みんな一緒に遠足に出かけて、いろんな動物やみんなの大好きなはらぺこあおむしに会いに行きましょう!!
家族みんなでせんくらへGo!Go!Go!
会場でお会いできることを楽しみにしております。
皆さまこんにちは。ピアノを担当致します庄司美知子です。
コロナに振り回され、戦争の不安に駆られる昨今。
更に仙台は、この3月にまたまた大きな地震に見舞われました。
もうどうしたらよいの!どうしてこんなことになるの!という気持ちをどこにぶつけたらよいのかわからない日々を送ったのは、私だけではなく皆さまも同じであったことと思います。
そのような中で、5~6月には仙台国際音楽コンクールが無事に開催され、世界各地から集まった若い方々の素晴らしい演奏を聴けた日々は、気持ちが落ち込んでいた私には一筋の光を見ると言っても過言ではないくらい心休まる時間でした。
また、仙台育英学園高校が甲子園で初優勝を遂げた瞬間、選手は勿論、見ていた多くの人が涙を流し、そして、本当に久々に思い切り笑顔になっていました。
心が重くなっていた私たちに、彼ら野球男児は何と清々しい風を吹き込んでくれたことでしょう。
音楽のステージにもスポーツの場においても、この若き英雄たちは私たちの心を大きく開いてくれました。
そして誰に言われるでもなく多くの人が心からの拍手を送り、感動しました。
忘れられない2022年夏の贈り物でした。
この2年半の間はスポーツも然り、音楽の世界も多くの制限がなされました。
歌を歌ってはいけない音楽の授業が続いていました。
歌うことさえも許されずに子どもたちはこのまま大人になっていくのでしょうか。
こんなことが続いていったら、心を震わせることも感動を覚えることも、感動を伝えることもできない人間になってしまうのではと心が痛む毎日でした。
3.11の大震災後も東北は音のない、感動で心を震わせることのない日々が続きました。そんな悲しい想いをもう二度と繰り返してはなりません。
これからを担う子どもたちが心を開き温かい気持ちを持てるよう、歌うことの喜びや音楽の素晴らしさをご家族皆さまに楽しんでいただけるようにと私たち3人は思っております。
今回のコンサートでは、エリックカールの名作「はらぺこあおむし」を絵本と音楽でお楽しみいただきます。
その他にも私たちの演奏する沢山の歌の中から、想像力を広げ、歌から見えてくる景色を思い描いたり、色を想像してみたりと、お子さんの心の扉をそっと叩けるような音楽をお届けしたいと思います。
皆さまとご一緒できることを楽しみにしながら、10月1(土)、会場でお待ちいたしております。