こんにちは、エレクトーンの神田将です。
今年もせんくらへのカウントダウンが始まり、とてもワクワクしながら準備に励んでいます。
突然ですが、エレクトーンでの準備と聞くと、何を思い浮かべますか?
楽器演奏の準備は、練習が大半を占めることが多いと思いますが、エレクトーンの場合はその練習までの道のりがとても長いんです。
まず、総譜があるものは入手して、10指1脚での演奏に収まるように解析します。スッキリ収まるのは稀で、どうしても指が届かなかったり、各楽器が不規則に動いている部分などは、将棋盤を見つめるようにじっくり腰を据えて考えこむことも。パズルが解けたら楽譜を書いて、次は演奏に必要な音の組み合わせを作成します。5分程度の作品で、ざっとここまでで2週間。それからやっと練習に入れます。
こうした理由もあって、せんくらエントリーが決まった瞬間から選曲や編曲に取り掛からないと、時間がなくて慌てることになってしまいますので、すでに完成しているレパートリーを効果的に取り入れつつ、新鮮さも感じてもらえるような選曲を心がけています。
また、エレクトーン演奏でとても大切なもののひとつに、クリエイティビティがあります。それはどんな楽器演奏にも必要ですが、エレクトーンは歴史が浅く、体系が出来上がっていない草創期ですので、特に創意工夫が欠かせません。自作曲を演奏しないまでも、創造性豊かな発想なしにはクラシック作品をまとめ上がることはできませんし、ひとりで弾くからこそ見えてくる解釈というのも育んでいきたいと思っています。
最近は創作にも復帰しつつあるので、いつか自作曲を聞いていただきたいものですが、今は、まずそのクリエイティビティを異色コラボやアレンジに活かしてみます。どんな創意工夫でエレクトーン演奏ができているのかを見つけるのも、ひとつの楽しみ方かもしれませんね。
今年はせんくらで初披露となる曲も多く、日々編曲に勤しんでいる(苦しんでいる)ところ。中の人からの嬉しいムチャぶりで実現した大河特集や、津軽三味線の浅野祥さんとの激熱コラボに、ぜひご注目ください。
それではせんくらでお会いしましょう。