こんにちは!ヴァイオリンの大江馨です。
今年もせんくらに出演させて頂けること、非常に楽しみです!
故郷にこんなに素晴らしいフェスティバルがあるというのは、とても嬉しく、誇りに思います。
音楽仲間と出身地の話をする際、仙台出身だというと「仙台はせんくらもあるし、文化が盛んな場所でいいよね!」と、羨ましがられることがよくあるんです。
さて、今回は2つの公演に出演致します。
まずは公演番号25番の、せんくら・フェスティバル・ソロイツ。
毎回このせんくらでしか聴けないメンバーでの弦楽アンサンブルです。
私は何度も参加させて頂いていますが、このアンサンブルはいつもとにかくアツいコンサートになります!
一期一会のメンバーなので、最初はお互いの様子を伺うような雰囲気でリハーサルが始まったりするんですが、本番では、あの最初の雰囲気は盛り上げるためのフリだったんですか?というくらいの化学反応が起こります。(笑)
今年もご期待ください!
そして公演番号45番、ピアノの青柳晋さんとのデュオコンサート。
2021年が、サン=サーンスの没後100周年ということで、オール・サン=サーンスのプログラムを考えてみました。
(1年過ぎちゃってますが、亡くなったのは2021年12月16日だそうですので、数え方次第では100周年!?🙇♂️)
コンサート当日は、解説などをする時間がなさそうなので、サン=サーンスについてここで少し。
サン=サーンスは幼少期からピアニストや作曲で非凡な才能を発揮し、モーツァルトの再来とまで言われた、まさに神童。
フランスを代表する作曲家であるわけですが、彼は音楽のみならず、幅広く様々な分野に興味を持った人物だったそうなんです。
哲学や、考古学、天文学などにも興味があり、作曲料で当時はさぞ高級品であっただろう望遠鏡を買ったりもしたとか。
外国にも興味があって、積極的に海外にも出向いており、今回演奏するハバネラや、序奏とロンドカプリチオーソにもキューバや、スペイン風の要素が入っています。
余談ですが、19世紀後半から20世紀初頭、ヨーロッパではジャポニズムという、フランス発の日本ブームが起こっていました。その影響を彼も受けて、日本を舞台にしたオペラも書いたりしています。
現代においてもフランスでは、柔道が盛んだったり、日本のアニメや漫画が大人気だったりと、フランスと日本にはなにか惹かれ合うものがあるのかもしれませんね。
今回はせんくらでもお馴染みの、名手である青柳晋さんと共演させて頂けるということで、以前からずっと弾きたいと思っていたサン=サーンスのヴァイオリンソナタ1番に初挑戦致します。
この作品はサン=サーンスも特に気に入っていて、度々自身のコンサートで取り上げたという傑作です。
世界を股にかけたサン=サーンスの魅力がいっぱい詰まった45分間、どうぞお楽しみに!
(異国の文化に関心があったサン=サーンスにならって、現在私が今1番興味のある異国の文化である、タコスを皮から自作した時の画像をもって、締めさせて頂きます。サン=サーンスもタコスって食べたことあるんですかね…)