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せんくらブログ

福田進一
2022.09.21

出演アーティスト 福田進一さんからのメッセージ

今年も「せんくら」の時期が近づいてきました。

 

私は2006年の第1回の最初のコンサートを担当して以来、震災のあった2011年、とコロナ禍でスキップした2020年以外は、毎年楽しく参加させていただいています。

 

去年は仙台フィルとの2度目のアランフェス協奏曲を披露しましたが、今年はクラシックギターのデュオ、そしてギターとチェロという室内楽で仙台に伺います。

 

 

「ギターは美しいが、2台のギターはさらに美しい」と、かのショパンが言ったとか言わなかったとか、いったい何処でそれを聴いたのか…まあそれ程に褒めるなら、一曲くらいギター二重奏の為に書いて頂きたかった…と大作曲家への恨み節のひとつも出そうです。

 

が、クラシックギターの世界はその言葉を実現するべく様々な新作や編曲の試みが何世紀も重ねられてきました。

 

 

そして今、その大きな実りの時を迎えています。

 

様々な音楽ジャンルの中で、ソロ楽器として最も豊かな音色の変化を誇るギター。

 

それが2台のアンサンブルとなると、当然ながら音色の可能性は、3倍にも4倍にも増えていきます。

 

6弦と6弦、合わせて12弦が織りなす音のタペストリー。

 

そこには豊かな音楽世界が広がっているのです。

 

 

ただ、弾いた瞬間から一気に立ち昇り、減衰するギター特有のタッチを2人のギタリストがピタリと合わせるには、相手の音を聴きながら演奏する熟練の技術と、お互いの音楽性の相性が要求されます。

 

 

と言うわけで、今年「せんくら」に初登場するギタリスト、大萩康司さんがデュオの相棒です。

 

 

大萩さんとのお付き合いは、ちょうど30年になります。

 

九州の博多にあるフォレストヒルというギター音楽院で、私が公開レッスンをした折に、当時の先生に連れられて宮崎県の小林市から遠路やってきたのが当時14歳の大萩少年でした。

 

非常に聡明で、類い稀な集中力を持った彼の存在は周囲を圧倒して光るものがありました。

 

 

その後の成長と活躍は、説明するまでもないでしょう。

 

ほぼ同い歳の村治佳織さんと共に、現代の日本のギター界を牽引するギタリストのひとりとして大活躍しています。

 

 

今回のデュオは、ベートーヴェンと同時代のギタリストである古典派のカルリの作品から、スペイン国民楽派のアルベニス、さらに現代のビートルズ・アレンジまで、互いのソロも交えながら、2020年のアルバム「DUO 2」に収録した作品を中心にお届けします。

 

 

すでに今夏は何度もステージを一緒にしたので、息もぴったりに仕上がっています。

 

 

 

どうぞお楽しみに!

 

 

 

 

福田進一

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