佐藤彦大です。クラシックエール仙台に出演できますこと、とても嬉しく思っております。約半年間、演奏会も殆どできず、その分色々考えさせられました。ピアノのレッスンではオンラインが活用され、最近は対面形式が戻りつつあるものの、以前とは少し違う現実にいるようで、不思議な気分です。ただ、音楽が人の心に寄り添うもの、ということは変わりません。それを信じて頑張りたいと思います。
「ドイツ3大Bを聴く バッハ、ベートーヴェン、ブラームス」では各々のソロもありますが、メインはベートーヴェンのピアノ三重奏曲第5番「幽霊」です。このタイトルですが、作品そのものを指している訳ではありません。第1・3楽章は非常に明るく、溌剌しています。第2楽章の独特の雰囲気がいかにも幽霊のようだと言われているのです。ベートーヴェンはしばしば音楽の進行と共に音を細分化しますが、それによって得られる演奏効果は他の作品とは全く異なり、練習していて私自身驚いているところです。
「まだまだあります!ピアノ・ソナタ-ピアニストの登竜門とベートーヴェン」では石丸さん、菅原さんと一緒に初期・中期のソナタの魅力に迫ります。私は第26番「告別」を演奏しますが、各楽章にそれぞれ「告別・不在・再会」のタイトルが付けられている、特殊な作品です。副題からおおよその流れを想像するのが難しくない分、絶対音楽と標題の整合性が聴きどころなのかなと思います。
それでは当日皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
公演番号:5
公演日:10月3日(土)16:30~17:15
会場:日立システムズホール仙台|シアターホール
出演者:
神谷 未穂(ヴァイオリン)
原田 哲男(チェロ)
佐藤 彦大(ピアノ)
公演番号:11
公演日:10月4日(日)14:00~14:45
会場:日立システムズホール仙台|パフォーマンス広場
出演者:
石丸 友貴(ピアノ)
菅原 望(ピアノ)
佐藤 彦大(ピアノ)