皆さまこんにちは、チェリストの新倉瞳です。
今回は、私の暮らすスイスチューリッヒのお話しを。
音楽留学といいましたら、ドイツ、フランス、オーストリア…がスタンダードとも言えるかもしれない中、なぜスイスという国を選んだかといいますと、スイスのチェリストトーマス・デメンガ先生の演奏されるバッハと現代音楽に惹かれ、日本でも堤剛先生、毛利伯郎先生という素晴らしい先生方からご指導を受けた新倉ですが、自身の引き出しを増やすためにデメンガ先生の元で修行を積むべくスイス行きを決めました。
さらに、堤先生とデメンガ先生は国際コンクールの審査員としてのご交流も深く、毛利先生とデメンガ先生はなんとジュリアード留学時代のご友人!という繋がりが後から分かりまして、ご縁を感じたのでした。
そして時は流れ、今は留学先のバーゼル音楽院も卒業し、拠点をチューリッヒへと移しスイスへ渡って早く8年が経ちました。
バロック音楽、現代音楽、東欧のロマ音楽のクレズマー。
出逢った音楽は全て私にとって新しく、今は自身の引き出しがぱんぱんに溢れかえっており、引き出しが溢れかえってしまわぬよう、本体の箪笥をグレードアップさせるべく自身を成長させよう!と毎日楽しく必死にもがいております。
色々なことを知れば知るほどに、私はまだまだ何も知らない。
成長すればするほどに、まだまだ未熟です。
情報の溢れる今日だからこそ、自分の耳と心で感じたことを大切に。
せんくらは、音楽の引き出しがいっぱいです!!
皆さまもどうかこの素敵な音楽祭で、ご自身の耳と心で、大好きな音楽に出逢うことが出来ますように!!
皆さまこんにちは、チェリストの新倉瞳です。
にいくら、せんくらに初参加…!です!
初めてのせんくらへの出演ということで、リサイタルと協奏曲を演奏させていただくことになり、せんくらフェスティバルの温かいウェルカムな雰囲気に感謝しております。
スイスでの経験をいかしたプログラムのリサイタルにてピアノ界の重鎮である青柳晋さんとの共演でお届け出来ますこと、そして大学生時代からご指導頂いていた指揮の高関健先生と素晴らしい仙台フィルさんとの共演でチャイコフスキーを弾かせて頂けますこと、とても光栄です。
お客さんとして参加しても、一日中興味深いコンサートを聴くことが出来るせんくら。
プログラムのラインナップを拝見しながら
「おおこの時間帯はこのコンサート…え、この内容でこの値段!?こんなにリーズナブルならもう3公演くらい聴けちゃうじゃないか!」と興奮しながら私もチケットを申し込みました!!
リサイタルプログラムは、スイスへ渡ってから取り組むようになったバロック音楽と現代音楽を中心にチェロの魅力とピアノとのアンサンブルが活かされる選曲にしました。
初めての共演のピアニストの青柳晋さんは、私は昔から存じ上げる雲の上の存在のかたで、今回共演が叶い本当に楽しみです!せんくらでも同じみのチェリストであり私の永遠の憧れのチェリスト長谷川陽子先生ともよく共演されていらっしゃいますよね。
また、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲をご一緒させて頂きます高関先生には、大学生の頃オーケストラの授業でストラヴィンスキーの春の祭典をご指導頂きました。数経験してきた学生オケの中でも、そのお人柄とご指導頂いたことに大きな影響を受けたことは、未だにハッキリと心の中に残っております。
実は、ロココは同じく学生時代に同級生(現在東京都交響楽団チェロ奏者の清水詩織さん)が演奏した演奏に感動し、私も頑張らなければと自分に気合いを入れ直して練習した想い出の曲でもあり、それでいて実は人前で演奏することは初めての曲ですので、「ついにこの日が来たかぁ…」と感慨深いのであります。
新倉瞳、新参者でございますが、どうぞよろしくお願い致します!!