皆様、こんにちは。
今回初めて「せんくら」に参加させていただくバリトン歌手の加耒徹です。
いつかは出演出来ると良いなと目標にしていた「せんくら」から、こんなにも早くオファーをいただけて光栄です。
3日間にわたる「せんくら」の期間で、なんと4公演!
それも全て別のプログラムをお届けすることになり、ハードスケジュールではありますが、忘れられない3日間となりそうです。
今回の記ブログでは、それぞれのコンサートの聴きどころや、コンサートに向けての意気込みを掲載させていただきます。
【6】アモーレ!西村悟&加耒徹のイタリア愛の歌
私のせんくらデビューとなるコンサートは、テノールの西村悟さんとお届けする45分間の「愛の歌」。
西村さんは藝大の先輩でもあり、大学のオペラで共演させていただいた以来の共演が叶います!トスティの耳馴染みのある歌曲、そして情熱的な想いが声の輝きとなって伝わるカンツォーネの数々をお届け致します。カンツォーネといえばテノールの印象もありますが…バリトンが歌っても魅力を感じていただけるナンバーを選ばせていただきました。2人でのハーモニーも楽しんでいただけると思います。お楽しみに…!
【26】ブラボー、イタリア!オペラ・アリアガラ・コンサート
イタリアオペラ尽くしの60分!
それぞれの声部によるオペラアリアの名曲、そして重唱も。イタリアオペラならではの盛り上がりを一気に感じていただけること間違いなし。私は『セヴィリアの理髪師』の「私は町の何でも屋」や、『ドン・パスクアーレ』の「天使のように美しい」など…バリトンの名曲を演奏予定です。普段私はドイツ語やフランス語、ロシア語の作品を歌わせていただく機会が多いのですが、今回はイタリアオンリーのプログラムという事で、新たな自分を発見出来そうな気がします。
コンサートのタイトル通り、どの曲も演奏後には大きな「ブラボー!」をいただけるよう私も美味しものをいっぱい食べてエネルギー蓄えたいと思います!
【67】加耒徹&鈴木優人 バリトン&チェンバロの華麗なる古楽の世界
夢のようなコンサートが今回、この「せんくら」で実現します!
私が所属するバッハ・コレギウム・ジャパンの首席指揮者である鈴木優人さんとお届けするバロックコンサート。これまで『マタイ受難曲』や『メサイア』などのコンサートでご一緒する機会は多くありましたが、ソロのコンサートで共演となるのは実は初めての事であります。
チェンバロとバリトンという編成で、バロックオペラの名曲の数々や、バッハのソロカンタータ203番という超難曲カンタータもお届けします。
バロック時代の音楽の特徴でもある、即興のアレンジもお楽しみください!きっと優人さんのチェンバロでのアレンジは聴いているだけでニヤケますよ。
以前チェンバロと共演した演奏動画が以下のYoutubeにアップされていますので、事前にお聴きいただけたら幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=eh8exZ_4JQo
【89】グランド・フィナーレ「第九」
今回のせんくらファイナルとなるこちらのコンサート!
せんくら合唱団と共にお届けする第九は、多くのお客様に見守られて特別な盛り上がりとなりそうですね。
バリトンソロは、第4楽章での第一声として重要なメッセージを伝える事になります。毎回、第4楽章冒頭のオーケストラが聴こえる瞬間、緊張とは違う特別な武者震いのようなものを感じる「第九」。
今回もそのアドレナリンに満ちた歌と共に、大興奮の時間を皆様と共有したいと思っています!
3日間で4つの異なるコンサートに出演するというのは、あまり経験のない事ではありますが…きっと声は、牛タンパワーで絶好調を維持できる気がします!
暑い夏が終わって、涼しさ感じる10月。
仙台に爽やかな音の風が吹きかかる事でしょう!
最後に、うちのビビさん(キジトラ6歳)を紹介して失礼いたします!


加耒 徹(バリトン)