オーボエ奏者の休日

2018.09.28| 西沢澄博

今回はオーボエ奏者の休日について書きたいと思います。

 

 

オーボエ吹きはリードと呼ばれる部分を自作するために休日の大半をその製作に終われるという悲しい生き物でございます(笑)

 

本番のステージでいい音を出すためにはもちろんですが、練習するのにもリードがないと始まらないということで時間を見つけては工作に明け暮れる日々なわけです。

 

 

 

このように家にはたくさんのリードの材料である葦(あし)のストックがあります。カラフルなケースの中もすべて葦のストックです。

 

 

これを加工するわけですが、それを削るためにはよく切れるナイフが必要ということで専用の「リードナイフ」というものが売られております。これが重さやバランスなどがさまざまで、いろいろと使いやすさが違います。

 

結構全国各地の刃物屋さんで作っていることが多く、見つけるたびに買い漁ってしまうためすごいナイフのストックになってしまっています。

 

 

 

まだまだここに写っていないナイフもあるのでもう一生ナイフを買う必要はないと思うのですが見つけると試したくなって買ってしまうのです(奥さんの半ばあきれた反応を、気がつかないふりをしつつ・・・)

 

 

最近はこのリードナイフを研ぐための砥石の勉強にも没頭しており、ますますいろいろなものが増えそうな気配が漂っております(汗)

 

誰かいい砥石情報をお持ちでしたらせんくら会場でこっそり教えてくださいね。

 

西沢 澄博(オーボエ)

せんくらの魅力

2018.09.26| 西沢澄博

こんにちはオーボエ奏者の西沢澄博(にしざわ きよひろ)です。

 

今年も秋の風物詩せんくらの時期が近づいて来ましたね。皆さんは既にお気に入りの公演を見つけてチケットを購入されましたか?演奏者も今から自分の空き時間にどの公演を聴きに行こうかタイムスケジュールとにらめっこしております。

 

さてワタクシは今年、所属している仙台フィルでのオーケストラ公演の他に2つほど参加する予定です。まず1つ目は「せんくら・うた劇場」(公演71)です。この公演では宮沢賢治原作の「オツベルと象」を演奏します。2015年に山形の「合唱団じゃがいも」のために仙台の作曲家・吉川和夫先生が書かれた合唱劇になります。楽器編成がオーボエとヴィオラとコントラバス、そしてピアノと歌・・・と、とても独特なのですが、とても素敵な響きで、美しい曲です。ちなみに共演する仙台フィルの仲間であるヴィオラの百々さん、コントラバスの助川さんとは2015年の初演のときもご一緒させて頂きました。

 

そして2つ目「仙台ゆかりの名演奏家」(公演82)ではベートーヴェンの名作、「ピアノと管楽のための五重奏曲」を演奏します。
こちらは仙台国際コンクールの覇者でもあるピアニストの津田裕也さん(もう仙台の皆さんには説明不要の有名人、素晴らしいですよね!!!)に加え、管楽器奏者4名は

 

オーボエ    ニシザワ (青森出身)
クラリネット  伊藤圭さん (N響首席 古川出身)
ファゴット   水野一英さん (仙台フィル首席 新潟出身・電力は東北電力!!)
ホルン     庄司雄大さん  (藝大フィル 仙台出身)

 

という顔ぶれで全員が東北・宮城に関係のあるメンバーでお届けします。

さて先日、東京でこの公演82のために管楽器メンバーだけで事前にリハーサルをしてきました。

 

比較的演奏機会が多く仙台でも幾度も演奏したベートーヴェンの五重奏ですが、クラリネットの伊藤さんとも、ホルンの庄司くんとも始めて演奏するのですが、いろいろなアプローチを受けてこちらもとても刺激を受けてよい時間となりました。名曲は何度やってもいろいろな視点、気づきがあり、飽きることがないですね。というか毎回作品の偉大さを実感します。

 

ちなみにこのリハーサルの直前にホルンの庄司くんが日本管打楽器コンクールで一位を取るという快挙を成し遂げたので、練習開始前にあの有名なホヤ加工品を贈呈しました(笑)

 

これからもホヤを食べて宮城パワーを色々な場面で発揮してもらいたいと思います。

 

ま、僕が個人的に大好きなホヤの話はほどほどに(笑)今回の「せんくら」は 仙台で活躍する素晴らしい作曲家である吉川先生の作品に関わる事ができる、そして地元が生んだ素晴らしい音楽家の皆さんとご一緒出来るという事で、今からとても楽しみです。それぞれの作品やの魅力をお伝えできるようしっかりと準備して皆様を会場でお待ちしたいと思います。ではまた会場でお会いしましょう。

 

西沢 澄博(オーボエ)

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