先日、福岡県のとある町の小・中学生と出会いました。
コンサートの開催が予定されていたその町に、別件で福岡に伺った際に少し立ち寄って、現地の子供たちと交流する場を設けていただいたのです。子供たちは初めて触れる津軽三味線に興味を持ってくれ、たくさん質問も飛び交いました。楽器のこと、音楽のこと、好きなアーティストは誰ですか、好きなゲームはなんですか、好きな人はいますか、など(笑)
交流会の最後に、僕の夢をお話しました。
子供の頃からずっと心の中に持ち続けている夢です。
1ヶ月後、コンサート当日。
会場に着くと目に飛び込んできたのはその時の子供たちが作ってくれた「夢の木」。彼らは自分たちの夢を書いた紙で大きな夢の木を作ってプレゼントしてくれたのです。あの日の交流が少なからず皆の心に残り、こうして形になったことにものすごく感動を覚えました。
どんなに大きくてめげそうになっても、どんなに周りからバカにされようとも、夢や目標は明確に、強く持ち続ける。そうすればそれに向かって頑張る力が湧いてくる。
こんな素敵な出会いに心から感謝しました。
せんくらでお会いできることを楽しみにしています。
皆さまにとって素晴らしいせんくらになりますように!!
3日間ありがとうございました!浅野祥でした。
先日の出来事です。
新宿のサザンシアターにて、我が母校、仙台一高の大先輩である井上ひさし氏の作品「たいこどんどん」のアフタートークショー&ミニライブに出演させていただきました。
高校時代はよく先生に「偉大な先輩、井上ひさしと菅原文太を、お前ら、よく覚えておけよ」、「校則は読んだことがなくても『青葉繁れる』(井上ひさし氏が仙台一高を舞台に書いた小説)は読め」などと言われていましたので、とても光栄でした!
たいこどんどんの劇中にも三味線がたくさん登場していました。
また、みちのくというのも大きなテーマのひとつでした。
みちのくで素晴らしい音楽にどっぷり浸かれるせんくら。待ち遠しいですね!
写真ですが、井上ひさし氏が立ち上げた劇団「こまつ座」が発刊している雑誌「the座」。こまつ座代表取締役・井上麻矢さんとの対談が掲載されておりますのでご興味のある方はぜひご覧ください!
せんくらブログをご覧の皆さま、こんにちは。
宮城県仙台市出身、津軽三味線奏者の浅野祥です。
2年ぶりの出演、とても嬉しいです!
年々勢いが増し、益々盛り上がりをみせる「せんくら」
今年もお目当てのコンサートが待ち遠しい!と今からワクワクしている方が多いのではないでしょうか。
このブログをご覧の皆さまの中には、津軽三味線や和の音楽に精通している方も、何となくは知っているけれど意外とよく分からないという方もいらっしゃると思います。
そもそも三味線のような3本弦楽器のルーツはイランのセタールだといわれています。よくインドのシタールと混同されやすいのですが、全くの別物です。シタールがシルクロードを渡って中国へ、さらに琉球貿易が盛んだった時代に沖縄へと伝わり三線(さんしん)が生まれます。三線が大阪京都の上方文化で現在の三味線の形となり、その後津軽地方へ伝わり津軽三味線が誕生するのです。
津軽三味線の歴史はまだ150年程度。弦楽器と打楽器の両要素を持ち合わせており、学術的にはリュート属です。
いわゆる和楽器と呼ばれる楽器や和の音楽は、もちろん日本で大きく発展を遂げましたが、元は世界各国の楽器や音楽の影響を強く受けているのです。これは何も音楽だけでなく、言葉や食、衣類や生活様式にも言えることですよね。
僕が思うに「和」というのは、足し算の和と同じで様々なものを包み込むもの。色々な文化を受け入れることこそが日本の文化を作ってきたのではないだろうかと思うのです。
今年のせんくらではこのことをテーマに掲げ、本来の和を感じていただくことに加え、僕が様々な音楽や楽器に影響を受けたことでできる表現を津軽三味線を通して皆さまにお届けしたいと思っています。
ぜひ会場でお会いいたしましょう!