声はもって歩ける一生の財産です。
心とからだを元気にさせるのも、人の心を動かすのも、困難を乗り越えさせてくれるのも、声の力です。
水口式メソッドの著書を出したことがありますのでよかったら読んでみてください。
また喉にも良い美容法を紹介します。ドイツの高級保養地ではすっかり定番となったヨードエステ。少しの昆布から取ったエキスで肌を綺麗にするようです。
日本では昆布は至る所にあるものの値段はピンキリです。食べるわけではないので市場に行って安くて量のある昆布を買います。バスタブに湯を張り大きな乾燥昆布を入れます。20分程で昆布の乱舞?着物の帯のように大きくなり圧巻です。
エキスの効いた湯船に入るもよし帯のような昆布を手ぬぐいのように使うもよし日頃の乾燥肌を潤してくれます。喉にもいいですね。お試しあれ。
写真:著書『声の力で人生をもっとよくする』
風邪引かない健康法として、夕刊フジにインタビューを受けたことがあります。オペラ歌手にとって風邪は致命的です。次から次とレパートリー作りのためにヨーロッパを飛行機で飛びまわっていた時はなおさらです。
300ページほどのオペラスコアを暗譜して歌えるように練習します。これが一番ストレスです。20年程で40本のオペラの主役が身につきました。
だから風邪と付き合っている暇はないのが現状です。人間、裸で寝ては風邪をひいてしまいます。ところが実際は裸で寝るのがベストでした。何でも経験しないとわかりませんね。
それと平行して健康法はシルクの紅花染めの赤褌でした。最高です。
写真: 夕刊フジに掲載されたインタビュー記事
先日ドイツのザールブリュッケンにあるドイツ・ラジオフィルハーモニーの招待で、フランツ・レハール作曲のオーケストラ作品を演奏しました。
伝統あるこのオーケストラはフィンランドの指揮者ピエタリ・インキネンが現在シェフを務め、以前にはチョン・ミョンフン、マルチェッロ・ヴィオッティ等がシェフを務めていました。会場は山の高台に位置し、城跡に作られた素晴らしい景観と自然に囲まれています。
その翌日はルクセンブルクでした。中世の建物の中にあるホールでしたが、街の景観を損なわない上手い作りです。
世界中各地で演奏しましたが、やはりこの2つのホールのように景観の良いところでは、演奏も上手くいきますね。
私はこれまでにミラノ国際コンクールにおいてバリトンで1位、テノールに転向後トライアン・グロサベスク国際声楽コンクールで1位を獲得しました。また、ヨーロッパ各地の歌劇場で主要な役でオペラに出演し、アルフレード・クラウス、レオ・ヌッチ等の偉大な歌手と共演してきました。こうして得た歌手としてのこれらの経験を、この機会に披露できる事をとても楽しみにしています。
ザールブリュッケンのドイツ・ラジオフィルハーモニー管弦楽団との演奏会(2018年3月)