「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!
宮城学院女子大学音楽科の松山 裕美子です。
9月30日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について紹介させていただくこのシリーズ、最終日の今日はメゾ・ソプラノの井坂 惠先生にご登場いただきます。
−今回のテーマは「魅惑のメロディ」。井坂先生は、どんな声楽曲を選ばれたのでしょうか。
「普段はドイツ歌曲を歌わせていただくことの方が多いのですが、今回はロシア歌曲を歌います。チャイコフスキーの《ただあこがれを知る者だけが》です。歌詞はゲーテがドイツ語で書いたものがもととなっていて、同じ歌詞のドイツ歌曲はいくつもあるのですが、今回はチャイコフスキーによる、ロシア語の曲にいたしました。」
−今回の公演では現役の学生さんたちも出演しますね。どのような学生さんたちなのでしょうか?
「研究生という、学部を卒業してからさらに研鑽を積まれている方が2名出演します。それから《アヴェ・マリア》では、学内のオーディションで選ばれた学生が歌います。きっと若いエネルギーが満載のコンサートになると思います!」
−及川浩治先生との共演は今回で3回目になりますね。
「及川先生というと、独奏者のイメージを強く持っておられる方が多いのではないかと思うのですが、実際にお会いして、いろいろお話を伺ったり、大学でのレッスンの様子などを拝見していると、アンサンブルにもとても力を入れていらっしゃるのがわかります。演奏の際は、とても相手を気遣ってくださる方で、こちらが何をしたいのか、感じとっていつも盛り立ててくださいます。今回で3回目ですが、なかなかない機会ですので、大切に準備したいと思います。
−公演当日が今から楽しみで、ワクワクしてきました。最後にブログをお読みの皆様に向けて、メッセージをお願いします。
「私自身は出演させていただくことだけでも、ありがたく光栄なので、コンサートでは将来のある学生たち、共演する先生方同士のコミュニケーションや、音楽科の和気藹々とした雰囲気などをお客様に感じ取って、楽しんでいただけたら、本当に嬉しいです。」
−ありがとうございました。
以上、3日間にわたり、「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」の聞きどころについて、出演される先生方とともにお伝えしてまいりました。本番は9月30日。当日は私がコンサートの進行をつとめさせていただきます。それでは皆様、エル・パーク仙台ギャラリーホールにて、お会いできることを楽しみにしております!
「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!
宮城学院女子大学音楽科の松山 裕美子です。
昨日に引き続き、宮城学院女子大学音楽科のこと、それに9月30日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について紹介させていただきます。
宮城学院女子大学音楽科は女学校時代も含めると、100年以上の歴史を持つ学科で、小規模ながら、音楽全般のことを幅広く、深く学べる点が特色です。
本日ご登場いただく副島 謙二先生には、クラリネット専攻のレッスンのほか、副科アンサンブルの授業もご担当いただいています。最近は宮城学院中学校・高等学校のウィンドオーケストラの指導などでお忙しい副島先生ですが、本公演では独奏者として、ラフマニノフの《ヴォカリーズ》にご出演いただきます。
−今回演奏するラフマニノフの《ヴォカリーズ》について。
「仙台フィルハーモニー管弦楽団に在籍していた頃に、ラフマニノフの《ピアノ協奏曲第2番》や《交響曲第2番》を本当に何度も、演奏しました。それらの曲の中に出てくるクラリネット・ソロの味わいを、《ヴォカリーズ》の演奏でも活かせればと思います。」
−ラフマニノフの音楽の魅力はどんなところにあるのでしょう。
「非常にエネルギッシュで情熱的なところでしょうか。その一方、交響曲などを聴くと、クラリネット独特の透明感のある響きが遠くから聴こえてくるようで、内に秘めた繊細さを感じます。極めて深い音楽だと思います。」
−及川 浩治先生との共演について。
「これまでにオーケストラの奏者としては何度もご一緒させていただいているのですが、独奏者としては今回初めて共演させていただきます。ソリストとして第一線で活躍されている及川先生と、《ヴォカリーズ》を通して音楽的なやりとりができればと願って、楽しみにしています。」
−ブログをお読みになる皆さまに向けてメッセージをお願いします。
「ラフマニノフの音楽ならではの、クラリネットの音色を味わっていただければありがたいです。」
−どうもありがとうございました。
いつも穏やかで、笑顔が素敵な副島先生ですが、シンプルな言葉の端々から、音楽への熱い思いが伝わってくるようでした。クラリネットとピアノが奏でる、2018年の宮城学院ならではの《ヴォカリーズ》。9月30日の公演をどうぞお聞き逃しなく!
「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!
宮城学院女子大学音楽科の松山 裕美子です。
本日から3日間、宮城学院女子大学音楽科のこと、それに9月30日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について書かせていただきます。
まずは大学音楽科特任教授であり、本公演では全曲にご出演いただく及川 浩治先生に、コンサートのテーマについて、お話をうかがうことにしましょう。
−今回のテーマ「魅惑のメロディ」について。
「前回(2017年)は「踊り」をテーマに、いろいろな国の舞曲や3拍子の曲をお聞かせしましたが、今回はメロディが綺麗な作品を集めようと思いました。まずはチャイコフスキーのバレエ音楽《白鳥の湖》《眠りの森の美女》の中から、メロディが印象的なもの。ラフマニノフの《ヴォカリーズ》。それに《アヴェ・マリア》も加えました。この《アヴェ・マリア》はカッチーニ(1556-1618)が書いた作品とも言われているようですが、実際にはウラディーミル・ヴァヴィロフ(1925-1973)が書いたことが明らかになっています。」
音楽科のスタッフ
−副島 謙二先生、井坂 惠先生との共演について。
「副島先生は仙台フィルハーモニー管弦楽団で吹いてこられた方で、宮城学院女子大学に特任教授として着任されてからずっと親しくさせていただいています。温厚な方で、一緒に仕事をしていて楽しいです。もちろん、クラリネットの演奏も素晴らしいので、共演できることを楽しみにしています。
井坂先生との共演は3度目になります。ロシア音楽ということで、今回はチャイコフスキーの歌曲から、《ただあこがれを知る者だけが》(作品6)を取り上げてくださいました。学生の頃は歌の伴奏をたくさんやりましたが、プロになってからはあまりやっていません。女性の歌を伴奏する機会というのも、そんなに多くはありませんので、今回もまた、新鮮な気持ちで臨めそうです。」
−最後に、ブログをお読みになる皆さまに向けて、メッセージをお願いします。
「今回のプログラムは《眠りの森の美女》のイントロダクションで始まり、《白鳥の湖》の終曲で終わる構成になっています。美しいメロディが皆様の心に届くように、心を込めて弾きたいと思います!」
−どうもありがとうございました。
ということで、今回の「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」のテーマは「魅惑のメロディ」です。曲ごとに美しい情景が浮かび上がってくるようなプログラムですので、皆さま、ぜひご来場ください!
2日目の明日は、クラリネットの副島 謙二先生にお話をうかがってみたいと思います。