先日ドイツのザールブリュッケンにあるドイツ・ラジオフィルハーモニーの招待で、フランツ・レハール作曲のオーケストラ作品を演奏しました。
伝統あるこのオーケストラはフィンランドの指揮者ピエタリ・インキネンが現在シェフを務め、以前にはチョン・ミョンフン、マルチェッロ・ヴィオッティ等がシェフを務めていました。会場は山の高台に位置し、城跡に作られた素晴らしい景観と自然に囲まれています。
その翌日はルクセンブルクでした。中世の建物の中にあるホールでしたが、街の景観を損なわない上手い作りです。
世界中各地で演奏しましたが、やはりこの2つのホールのように景観の良いところでは、演奏も上手くいきますね。
私はこれまでにミラノ国際コンクールにおいてバリトンで1位、テノールに転向後トライアン・グロサベスク国際声楽コンクールで1位を獲得しました。また、ヨーロッパ各地の歌劇場で主要な役でオペラに出演し、アルフレード・クラウス、レオ・ヌッチ等の偉大な歌手と共演してきました。こうして得た歌手としてのこれらの経験を、この機会に披露できる事をとても楽しみにしています。

ザールブリュッケンのドイツ・ラジオフィルハーモニー管弦楽団との演奏会(2018年3月)
水口 聡