せんくらブログをご覧の皆さま、初日までいよいよあと3週間となりましたね !
本日の担当、 ヴィオラ 井野邉 大輔 です。
毎年この原稿締切り日近くは、大抵何処かを旅しているスケジュールになっていましてここ最近は、秋田に滞在していました。 写真は舞台下手袖よりいざ!というところ。
※ J.S.BACH ブランデンブルク協奏曲第6番 本番直前
東日本方面は空梅雨で一時は水不足が心配されるも、一転、今度は日照不足で野菜の出来が心配なほどすっきりしない空模様。 ですが、虫たちはしっかりと季節の移ろいを感じているのか仙台より若干緯度の高い秋田では秋の訪れが早いらしく、既に夏の虫に混じって秋の虫の音が聞こえます。そういえば、秋田駅にほど近い久保田藩佐竹氏の居城久保田城跡は千に秋と文字を並べた千秋公園という美しい響きの公園となっています。
さて私は今年、公演番号 19、25、82 の3つの室内楽公演とオーケストラ公演に3つ出演します。実はここだけのお話ですが、昨年も共演したS.ルセフ氏( 19、25番公演で共演 )と私とは、同じメソードを習得した (と思われる) 同じフランコ・ベルギー流派 (奏法) です。大学3年まで師事した私のヴァイオリンの師はフランコ・ベルギー流派直系でした。どのあたりに共通点があるかは、是非会場にて皆さんご自身の耳と目でご確認ください ♪♪
82番公演 『LEGACY of ACT』-受け継がれていくもの- こちらは仙台フィルの未来を担う若い世代と共に贈る新しい企画で、今回は弦楽器の実力派2人とがっぷり四つで向き合う室内楽をお届けします。
思えば、17歳で初めてプロのオーケストラにエキストラとして出演してから、今年は音楽社会人デビュー32年!?いつしか、自身が受け継いだものを次の世代へと受け渡すことを考えなければならない歳になっていたことと、ホストオーケストラである仙台フィルの現在 (いま) を室内楽の形で感じて頂きたいこと、この二つの要素を10年を越えて新たなクールに突入した“ せんくら ” の新たな側面として融合させたいという私たちの挑戦でもあります。
室内楽はオーケストラのコアを成す大切な土台部分。これを聴けば、そのオーケストラの現在 (いま) が分かると云っても過言ではありません。N響に登壇した巨匠指揮者、ソリスト、定年退職された方を含めた先輩、ベルリンフィルでご一緒したスタンドパートナー (カラヤン時代を知る大ベテラン) 、ドビュッシーのカルテットで共演した元ウィーンフィルのコンサートマスター . . . 私が受け継ぎ (盗んだものも含みます) 、積み重ねてきたものを全て投入します。
是非、こちらの公演へもお運びください!