みなさん、こんにちは。
仙台フィル首席クラリネット奏者のダヴィットです。
2012年11月から日本で暮らしはじめて、ほぼ一年!!
日本語はあまりうまくありませんが、日々よくなっていると思います。
言葉のことで思い出すのは、9年間勉強したスイスでのことです。
私は全くドイツ語が話せませんでしたが、一年後にはみんなとコミュニケーションが取れるようになりました。
日本でもそのようになるといいのですが…
一つ問題があります。
普段、妻(日本人)とは、ドイツ語で会話しているのです!!
彼女はドイツ生まれで(両親がドイツ・ケルンのギュルツニヒ・オーケストラの団員だったため)、父親が読響のソロ・ホルン奏者として契約した5歳の時に日本へ行きました。
その後、18歳の時にドイツに戻ることを決め、またさらにスイスへ留学し、そこで私たちは出会いました。
とにかく彼女のドイツ語は完璧なのです。
私がスイスのチューリッヒで2003年から2012年に過ごした期間の前について書くとすれば、私もまた18歳で祖国ポーランドを離れたのでした。
そこには、偉大な文化を持つ素晴らしい都市があって、私はそこでの時間を非常に楽しみました。
近くには美しい湖もあり、友人たちと気分転換に散歩したり、泳いだりもしました。
スイスでは多くの日本人の友人ができましたので、日本文化の基本的なことは知ることができました。
箸の使い方も覚えました!
しかし、本当は日本に興味を持ち始めたのは、ポーランドにいた時からです。
私の住んでいたポーランド・カトヴィツェ(両親がまだいます)の家で、川端康成の本を見つけた時のことです。
「The House of the Sleeping Beauties(眠れる美女)」、
「Thousand Cranes(千羽鶴)」、
「Snow Country(雪国)」。
そしてもう一つは大江健三郎の「A personal matter(個人的な体験)」。
すべて読みました!
川端康成の書く世界は初めて体験する言葉ばかりで、深く感動しました。
私の日本への興味はそこから始まっていたのです。
東北に住んでいると、川端の小説の世界のような場所を見つけることができ、それがとてもうれしいです。
私は仙台がとても好きです。
山や海に近く、自然が身近にあります。
東京にいた頃は、2時間旅行しても、まだ東京の中にいるような気がしましたが、でも仙台では2時間旅行すれば、都市から離れ、自然の中に入っていくことができます。
なおかつ仙台は大都市で地域の中心です。
これはとても実用的なことです。
まさにperfect location!
夏は、たとえば九州ほどは暑くないでしょうし、冬も北海道ほどは寒くないでしょう。
仙台には、妻の叔母もすんでいます。
妻の他の家族は東京に、私の家族のほとんどはポーランドで暮らしています。
また、私のいとこはオーストラリアにいます
(ヒトラーのユダヤ人迫害から逃れるためヨーロッパからの移住が行われましたが、私の親族の一部もそうしたのです)
彼らは先月ポーランドを訪れました!
写真はその時のもので、右から私の母、叔母、いとこ、左側の二人はオーストラリアからきた私のいとこです。
つまり私たちは、オーストラリアとポーランドの中間にいるのです。
いつかみんなが、日本で会えたら、なんて楽しいことでしょう!
さて、今日はここまで。
明日は、私の趣味についてお話します!
ダヴィット・ヤジンスキー(クラリネット)