もうすぐ70才の恋人 

2012.09.03| 三舩優子

私が小学校5年生の頃から共に歩んで来たパートナーのピアノです。

それまでアップライトよりさらに小さいスピネットを弾いており、ショパンのワルツを勉強し始めてさすがに連打やペダリングに限界を感じて買い替えたのがこのピアノで、今でも大事に私を支えてくれています。

NYに住んでいた頃買ったのですが、調律の方にいろいろ探して頂いた中でもっともしっくり来たのがこの1943年生まれのNYSteinway。
今ではなかなかなくなってしまったマホガニーの本体と象牙の鍵盤です。

一度弦を張り替えましたが、元の弦の低音部は純銀でした。
当時は何も考えず業者の方に預けてしまいましたが、今になって「あれだけの銀があればかなりのジュエリーが作れたかも!!」などと悔やまれます(笑)。

それほど大きいピアノではないですし、当然コンサート会場にあるものとは音量もタッチも違うので本番前はスタジオに練習しに行くこともありますが、やはり音色がたまらなく良いので、今の自分の「音」というのはこのピアノによって作られていると思います。

おっきな地下スタジオにドーンとフル・コンを2台並べてガンガン練習してみたい気ももちろんなくはないですが、海外ではかなり偉い先生や音楽家でも意外と古ーいピアノを愛用し続けていたりしますし、私もこの恋人と末永く添い遂げたいな、と思っています。
三舩優子(ピアノ)

サヴォンリンナ音楽講習会 

2012.09.03| 佐藤優芽

こんにちは!
今日はこの夏に参加した音楽講習会について書かせていただきます。

今年はなんとフィンランドの講習会へ!
私にとって初めてのフィンランド滞在ということもあり、毎日が新鮮で刺激に溢れたものとなりました。

会場はフィンランドのサヴォンリンナという、湖と古城が美しい街でした。
サヴォンリンナは、毎年世界的なオペラフェスティヴァル、またバレエフェスティヴァルが開かれることで有名です。

この講習会ではソロのレッスンの他に室内楽も受講することができ、講習会参加者の生徒と先生によって、グループが編成されます。
私はメンデルスゾーンのオクテットで第一ヴァイオリンを、その他にもブラームスのピアノクインテットを演奏しました。
フィンランドからはもちろん、ドイツやアメリカ、オーストラリア、キューバ、エジプトなど、様々な国籍のメンバーや先生との演奏でしたが、短い期間の中でお互いへの理解を深めながらコンサートに向けて曲を練り上げていくのは、本当に楽しいものでした。

毎日レッスンやリハーサルに追われながらも、充実した日々を過ごすことが出来ました。

今日の写真は、メンデルスゾーンのオクテットのコンサート会場となったケリマキ教会(Kerimäki Church)の内部です。
この教会は3400席を持つ世界で最も大きな木造教会として有名です。
白い木製の壁が非常に美しく、ろうそくと窓から差し込む光が、幻想的で厳かな雰囲気を醸し出していました。

もちろん、モーツァルトの協奏曲にも日々取り組んでいました!
次回はモーツァルトについて書かせていただきます。それではまた!
佐藤 優芽(ヴァイオリン)

ショパン 

2012.09.02| 米津真浩

今回は二つの公演に出演させていただきますが、まず一つ目♪

《F.ショパンのサロンII バラード全曲と即興曲
仙台国際音楽コンクール出身3人のピアニスト》
前回のブログで書きました大切な仲良しピアニストの鈴木さん、
法貴さんと出演させていただきます。

僕が担当する曲は、即興曲第3番と、バラード第4番です!!
即興曲は初めて弾きますが、バラード4番は自分にとって思い入れの強い曲です。

昔から大好きなショパンのバラード。
その中でもとくに大好きなバラード4番。
大学受験の自由曲、猛反対されながらもどうしてもと無理して弾いた曲でもあります(笑)

みんなが大好きなショパンの音楽。
あまりにもみんなから愛されるショパンの音楽は、弾き手も聴き手も自分の理想のショパン像かなり強くもっているように思います。
僕自身も過去の自分のショパン像と今のショパン像を比べるとかなり大きな感じ方の違いがあります。
そういった意味でショパンの音楽を共有するということは特殊な難しさがあると感じています。

今回の公演では今現在の自分が感じるショパンをお届けできたらなと思います♪
米津真浩(ピアノ)

ピアソラの思い出 

2012.09.02| 三舩優子

昨日は先日発売された新譜についてお話ししましたが、今日はその中のピアソラにまつわる話をしたいと思います。

私がピアソラの名を初めて聞いたのは中学1年生くらいの頃でした。
ひと頃活躍していた私の叔父のギタリスト、故芳志戸幹雄からあるとき「ピアソラって知ってるか?」と言われ、テープを聴かされたのがきっかけでした。
アメリカに居た小学校時代にいろいろな音楽に触れてはいたのですが、バンドネオンを聴くのは初めてで、”こんな音楽があるんだ...”ととても印象に残りました。
残念ながら叔父は私がデビューするかしないかの頃に40代で亡くなったのですが、いつも彼がこもっていた書斎の棚にピアソラのテープが何本かあったのは強く目に焼き付いていて、亡くなった時にそのテープだけ何本かもらっておいたのです。

今回録音するにあたってレコーディング前にそのテープを聴いておかねば!と必死に探したのですがなぜか見つからず、録音を終えた直後にひょっこりと出て来たのがこの写真のテープでした。

1982年にピアソラが初来日した時のライブ録音で、NHKによってデジタル録音されFMで放送された時のものだと思います。
テープが足りなかったからかライブの前半しか入っていないのですが、奇しくも今回私が叔父を思いながら捧げるつもりで入れた「天使のミロンガ」も入っていました。
CDに a mis tíos、(私の叔父へ)と記したのはそのためです。

叔父が亡くなってかなりの年月が経ちましたが、こうして思い出とともに音源が残り、彼の書いた字が残り、そしてピアソラの素晴らしい作品を今私がピアノでもって受け継いでつないでいく。
これこそがまさに音楽の素晴らしさなのではないかと思うのです。
三舩優子(ピアノ)

仙台 

2012.09.01| 米津真浩

こうしてせんくらに呼んでいただけるようになったきっかけ、それが「第4回仙台国際音楽コンクール」でした。

実は、当時の自分は多くのことで悩んでおり、ピアノに触れることに恐怖を感じ、音楽に向き合える状態ではなかったのです。
そんな時に出場した仙台音楽コンクール。今回一緒に出演させていただく大切なメンバーや、事務局の方をはじめ素晴らしい関係者様との出会いの時でした。
多くの方に温かい言葉をいただき、少しずつ自分の音楽と向き合うことができるようになった自分にとって大きな転機となる出来事でした!!

そうした大切なメンバーと今年もせんくらに出演させていただくことができとても嬉しいです。
そんなメンバーと会えること、一緒にひとつのステージを作り上げ、皆様と音楽を共有できること、楽しみにしております♪
米津真浩(ピアノ)

ニューアルバム 

2012.09.01| 三舩優子

ブログ2日目です☆

8月22日に新しいアルバムが出ました。前回のバーバー作品集と同じオクタヴィア・レコードからで、「南米作品集」です。
曲目はこんな感じ:
ヴィラロボス:南アメリカ
ヒナステラ:・アルゼンチン舞曲集
・組曲「クレオール舞曲集」
ピアソラ:・3つの前奏曲 ピアノのための
・ピアノのための組曲 作品2
・ 天使のミロンガ

ピアソラは今年没後20年の記念イヤーでもありますが、おそらく一番馴染みのある有名な曲と言えば「リベルタンゴ」ですよね。
今回はピアソラの作った“ピアノ曲”にこだわり、彼が一時的にクラシック作曲家を目指していた時期に作曲された作品などを入れてみました。

いわゆるバンドネオンの彼独特の世界もありますが、とても前衛的だったり、逆に美しくリリカルなメロディーが際立ったりと、おもしろい曲ばかりです。

ヒナステラはピアソラの先生だった人。

アルゼンチンを代表する作曲家で、技巧的にも音楽的にも作品の完成度の高さには唸ります。

そして曲順でかなり悩んだ末、1曲目にもって来てホントによかった!と思ったヴィラ=ロボスの「南アメリカ」。
「赤ちゃんの一族」など名のある曲集はありますが、この作品と南米のイメージの象徴として、あえてこの「南アメリカ」を選びました。

ゆったりとしていながら、突然燃え上がる情念。その激しさのスケール感が実に心地よく感じる曲です。

このジャケ写も実は結構苦心しました!
「おとな」なイメージにしたかったのですが、どんなポーズがしっくり来るのかなかなか決まらず・・・結局自分でふと髪を崩してイメージだけでささっと取ったポーズが意外といいかも♡となり、デザイナーさんの手によって素敵な作品に仕上げて頂きました。

録音、撮影、仕上げ...と、信頼のおける素晴らしい方々の一流の仕事によって作られた大切な新譜です。
個人的には「もう1回弾き直したーい!」という心境ですが、そうしていると永遠に先に進めないので(笑)。
リサイタルではこの中からも演奏しますのでよろしくお願い致します!
三舩優子(ピアノ)

ごあいさつ 

2012.08.31| 米津真浩

皆様、こんにちは。ピアノの米津真浩です。
これから一週間ブログを担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

もうすぐ九月!!ついに近づいてきましたね、せんくら!!
昨年に引き続き今年も出演させていただくことができ大変光栄に思っております♪

今年は、昨年と同様、仙台国際音楽コンクール出身の仲良しメンバーとのジョイント演奏会に加え、僕の心から尊敬する芸術家・エレクトーン奏者の神田将さん(せんくらの常連様ですよね♪)との共演でも出演させていただくこととなりました。

大好きな仙台(牛タン美味しい!らーめんも美味しい!
町並みも素敵!そして仙台の方々の温かい人柄!!!)に伺えること、皆様にお会いできることを心より楽しみにしております!!
こちら(http://ameblo.jp/tadahiro-yonezu/)でもせんくらのことをはじめ色々書いていますので、もし宜しければのぞいていただけましたら幸いです♪
それでは今日から一週間よろしくお願い致します。
米津真浩(ピアノ)

三舩優子です 

2012.08.31| 三舩優子

皆さま、お元気ですか?

今年も待ちに待ったせんくらに伺えますこと、心より嬉しいです。
昨年は開催されるかどうか・・・という中、どのコンサートも大勢のお客様にお越し頂き特別な想いで演奏しましたが、今年もまた少しずつでも復活に向かって頑張ってきた1年分の皆さまの想いを受け止めながら、神聖な気持ちで演奏したいと思っています。

5回目の参加となった今回はリサイタル、0才~の名曲、朗読とピアノで綴る「くるみ割り人形」、そして7人のピアニスト達が共演するピアノ・フェスの4演目です。
最近2台ピアノ、3台ピアノでコンサートをする機会が増えて来たのですが、同じ楽器の仲間、ましてや日頃ほとんどの場合はひとりで活動しているピアニスト達が 同時にステージに立てることは本当に楽しく、お客様にもきっとそれが伝わるのではないかなと思うので、楽しみにしていてください♪
極上「ピアノ尽くし」です!
リサイタルは「情熱のラテン!」ということで、南米やスペインの曲をやる予定です。

実は先日、南米作品集のアルバムが出ました。
そのお話は明日させて頂きたいと思います。

早く皆さまにお会いしたいです!
三舩優子(ピアノ)

佐藤優芽です 

2012.08.31| 佐藤優芽

はじめまして、佐藤優芽です。

今回、「せんくら」に出演させていただけることになり、非常に嬉しく、光栄に思っております。
この1週間のブログで、少しでも私のことを知っていただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

私は幼少から高校時代まで仙台で育った生粋の仙台っこで、仙台は私の大切な故郷であり、今も変わらず大好きな街です。
杜の都の名のとおり、緑豊かな自然、おいしい食材、何より人々のあたたかさ!離れてからは更に、仙台のあたたかさに気付かされ、帰省するたびにほっと癒されています。
そんな故郷で演奏させていただけることに、感謝の気持ちでいっぱいです。

私は最後のファイナルコンサートで、仙台フィルの皆様と共にモーツァルトの協奏曲第2番を演奏させていただきます。
皆さまにお会いできるのを、今からとても楽しみにしております。

さて、この夏は海外の講習会で勉強してきました。
ヨーロッパでは、夏休みの間中、各地で様々な音楽講習会が開催されます。

ソロのレッスンはもちろん、室内楽やオーケストラに力を入れている講習会など、その特色は様々です。

今日の写真は、フィンランドの講習会でのものです。
サイマー湖という、フィンランドで最大の湖の湖岸が会場となりました。
次回はそこでの様子を書かせていただきたいと思います。
それではまた!
佐藤 優芽(ヴァイオリン)

大好物 

2012.08.30| 荒川洋

八月頭、日本の大学時代の後輩のフルート奏者に呼ばれて、浜松のフルート奏者へのクリニックをさしに行きました。
小さな企画でしたが、僕にとって大小は関係なく、精一杯やらせてもらいました。

皆さんの上達する姿を見て、嬉しくなりながら、後輩のフルート奏者とともに昔話に花を咲かせながら、鰻を食べて帰りました。
またこうして音楽で人の縁が繋がっていることに感謝で一杯です。
そして後日、後輩から、また鰻が届き、家族で仲良く食べました。
ますます浜松が好きになりました。

あ、これはせんくらブログでしたね。
僕は伊達の牛タンが大好物です。
仙台の皆さんよろしくお願いします。
荒川洋(フルート)

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