マイナー路線?だけど幸せ 

2012.09.12| セレーノ弦楽四重奏団

せんくら2012年公式ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
セレーノ弦楽四重奏団ブログ終わりの2日間を書かせていただきます、チェロの原田哲男です。

私たちがせんくらで弾かせていただくのは今回で6回目。
ベートーヴェン、モーツァルトやシューベルトといった作曲家の曲を取り上げていましたが、時には現代曲やショスタコーヴィチといったわりとマイナーな路線へ・・・。

そして今年はコダーイの四重奏曲に辿りついてしまいました。
もしかしてコダーイの四重奏曲が好きだ!という方っていらっしゃいますか?

いやいらっしゃるかもしれません。
なぜなら、小川さんが書いていたように、ラジオ「OTTAVA」でリスナーに寄せていただいたお勧めアンコール曲の中に、私たちが聞いたこともないような作曲家、曲がずらーっと並んでいましたので。

恥ずかしながら私はコダーイの四重奏曲の存在すら知りませんでしたが、弾いてみるとこれがなかなか良い曲なのです。
こういった新しい曲との出会いは演奏する私たちにも、そして聴いて下さるお客様にとってももしかしたら今後の音楽人生をより豊かに広げるかもしれないという意味で大変幸せなことではないかなと思います。

写真はコダーイの四重奏曲スコア。
輸入楽譜のため購入先によって値段がまちまちです。
実は、リハーサルの時に先日同じスコアの写真を載せていた佐々木氏よりも1000円も高く買っていたことが発覚!
しかも本番を迎える前にしてすでにページの接着部がはがれてバラバラになりそうな雰囲気・・ダブルでショックです。
セレーノ弦楽四重奏団 原田哲男(チェロ)

トリオのご紹介 

2012.09.12| セレーノ弦楽四重奏団

仙台フィルを退団して、早くも1年と、半年たとうとしています。
今は、沢山のオーケストラにお声をかけていただいて、客演首席奏者として、演奏しています。

あちらこちらで、一期一会の出会いを大切に演奏会にのぞむ。
とても刺激的な日々を送らせて頂いています。
でも、そうした今があるのも、仙台での11年半があったからです。
応援していただき、そして育てていただいた仙台の皆様には心から感謝しています。

昨年はお休みしました、福田進一さん、荒川洋さんとのトリオでも出演します。このトリオも早いもので3回めになります。

スケールの大きな音楽で私達共演者やお客様を包み込んでしまう、大ベテランの福田さん。
輝かしい音色と共に作曲でも魅せてくれる新日本フィル首席奏者の荒川さん。

お二人とも素晴らしい音楽家であるだけでなく、
とてもユーモアもあり、楽しい方々です。どんな素敵なコラボになるのか、今からとても楽しみです。
9月29日の3時45分。青年文化センターのシアターホールです。
セレーノ弦楽四重奏団 佐々木真史(ヴィオラ)

やさしさに包まれて

2012.09.12| 田原さえとマリン・ミュージック

これでラスト。
最後はマリン・ミュージックが、田原さんと一緒にお届けします。

私たちの活動が少しずつ広がっています。
去年3月のコンサートから始まったばかりですが、MHKSのプロデュースで去年5月には東日本大震災のチャリティコンサートを、また今年の1月にも童謡コンサートを行いました。

そこでは田原さんも出演して、マリン・ミュージックの子どもたちと息の合った演奏を披露しています。

ところで…MHKSって何?と思われた方も多いのでは。
“ミュージックプロデュース MHKS”が正式名称で、MHKSはMusic for Hearts Keeping on Smile の略です。
そしてそれは、“上質な音楽を通じて人と人とのつながりの大切さを見つめ直し、音楽と共に新しい出会いを創り出そうとするミュージックプロデュース集団”なのです。
田原さんもそのメンバーのひとりで、小さな集団ながらも、何とかこの地にしっかりと音楽の輪(和!?)を根づかせて若いアーティストたちが活動していける環境をつくりたい、と奮闘しています。

もうすぐですが、せんくらのステージでも、田原さんと私たちの息の合った演奏をお楽しみいただけると思います。
皆さんがよくご存知のあのピアノ曲、そして懐かしい童謡…
それらを“ぎゅっ!!”と凝縮してお届けします!

マリン・ミュージックの子どもたちが大好きな歌をたくさん歌います。
皆さんも知っている歌は、ぜひ一緒に歌ってくださいね。
やさしさに包まれて…。

田原さえ(ピアノ)&マリン・ミュージック(合唱)

演奏曲について 

2012.09.11| セレーノ弦楽四重奏団

皆様こんにちは。
お元気ですか?元仙台フィル首席ヴィオラ奏者の佐々木真史です。
今年もセレーノ弦楽四重奏団と、フルート、ヴィオラ、ギターのトリオで
せんくらに出演させていただきます。
毎年毎年本当に有難いことと感謝いたしております。

今年のセレーノはコダーイの弦楽四重奏曲第1番と、ヴォルフのイタリアのセレナーデを演奏します。
コダーイは個人的に、とても好きな作曲家の一人で、第2回せんくらの私のコンサートでも、2つのヴァイオリンとヴィオラのためのセレナーデを取り上げました。

日本ではあまり演奏機会の多い作曲家では無いですが、バルトークと共に、ハンガリーの伝統的な民謡を採集して、それを自作に取り込むことで、後世に伝えた業績は良く知られています。
ハンガリー固有の民謡風な音楽は歌に溢れていて、どれも大変魅力的です。

今回演奏します、弦楽四重奏曲第1番は、四十分近くかかる、超大作ですが、コダーイらしい、民族色に溢れた魅惑的な音楽です。

ヴォルフのイタリアのセレナーデも、ウィットに富んだ、明るく楽しい小品です。
会場でご一緒に楽しめますのを楽しみにしております。
セレーノ弦楽四重奏団 佐々木真史(ヴィオラ)

OTTAVA 

2012.09.10| セレーノ弦楽四重奏団

今回セレーノSQは、アンコールの選曲をあるところで公募しました。

私は仙台フィルに所属していますが、インターネットラジオの無料クラシックチャンネル、OTTAVAという番組が、震災以降ずっと仙台フィルを応援してくださっています。

月曜日から木曜日まで毎日、夕方六時から十時までの番組の中、案内役の斎藤さんの楽しいトークと、リスナーさんたちのリクエストで成り立っています。
その中に仙台フィルコーナーがあるのです。
これって普通できないことだと思うんですよ。
なんのメリットもないのに毎日、私達の活動について話してくださったり、リスナーさんがコンサートにいらしてくださって、あのラジオネームはこんな人だったかー…なんて交流も。

アンコール公募したのは、コダーイとヴォルフというプログラムに合うものが正直イメージがわかなかったからなんです。
集まった曲はなんと40曲あまり。
びっくりしました。
なんでそんなに浮かぶの??

私達四人に合った、でも仙台で弾くにふさわしい一曲を選びました。
お楽しみに!
ホールでお待ちしています。
セレーノ弦楽四重奏団 小川有紀子(ヴァイオリン)

ザルツブルグ 

2012.09.10| 田原さえとマリン・ミュージック

今日は、田原さえのコーナーです。

あっという間にこんなに時間が経ってしまいましたが(自分でもビックリ!)1987年1月から1990年12月まで、結局4年間もザルツブルグに留学していました。

人口約16万人。オーストリアの小さな田舎町なのに、この美しい風景と(どこを撮ってもまるで絵ハガキのようです!)モーツァルト、そしてカラヤンのおかげで世界的に有名な音楽の街です。

朝から晩まで音楽のことだけを考えていられた幸せな時間…。
その時間を共有した仲間は、私の大切な宝物です。
当時よく一緒に演奏をした彼らとは今でもコンタクトがあり、異国の地でそれぞれの道を行きながらも、何かの時にはエールを送ってくれます。

あの大震災の時もそうでした。
自然の持つもの凄い力の前に、“音楽なんて何の役に立つんだろう”という気持ちになってしまいましたが…その音楽に、いろいろな意味で私は救われました。

たくさんのやさしさに、どうやって“ありがとう”を返せるかなぁ。
どこにいてもどんな時でも、精一杯の想いをこめて音楽に向かいたいと思います。

私事ですが、そんな気持ちをいっぱいに膨らませて、今年の末に、3年ぶりのソロリサイタルをします!
12月9日(日) 14時から、太白区文化センター・楽楽楽ホールで。
東京では、勤務先の昭和音楽大学・ユリホールで。
こちらは12月5日(水) 18:30開演です。
よろしかったらどうぞいらしてくださいね♪

その前に、まずは今月29日、マリンと一緒に皆さんにお目にかかります!
楽しくて、でもちょっとホロッと…懐かしい匂いのする45分になりますように。
田原さえ(ピアノ)

ハンガリーについて 

2012.09.09| 金子三勇士

こんにちは!
大変お暑い毎日が続いておりますが、皆様お元気ですか。
今日は私のもう一つのふるさとハンガリーについて少しだけ書いてみたいと思います。

ハンガリー共和国は東ヨーロッパにある小さな国です。
広さ9万3千㎢、人口は約1000万人。
そんなハンガリーですが、かつてはヨーロッパの中でも大変大き力を持った王国でした。

第一次世界大戦の後、国のおよそ9割が他国に奪われてしまい、現在の大きさになってしまいました。

ハンガリー人は元々アジア系騎馬民族の「Hun民族」としてモンゴルあたりから徐々に西へ移動して来たとされています。
人種、文化、宗教、言語、全てが周りの国と違うためヨーロッパの中の島国とも言われてきました。
言語のハンガリー語(正式にはマジャール語)は、独立言語で、不思議と他のヨーロッパの言葉よりも日本語やモンゴル語によく似ています。
一つ面白い例ですが、ハンガリーでも人の名前は日本と同じように姓→名の順で呼ぶのですよ!

首都は町全体が世界遺産として有名なブダペスト。
昔は別々の町だったブダとペストの間をドナウ川が流れています。
ブダ側の王宮、ペスト側の国会議事堂、そして両側をむすぶチェーンブリッジは人気の観光スポットです。
町中歴史的建築物が多く、夜景が特におすすめです。

写真は今年の春、ブダペストを飛行機の窓から写した一枚です。

短い紹介文になってしまいましたが、皆様も是非、機会がありましたら一度ブダペストに行ってみてください!!
次回はハンガリーが生んだ音楽家達について書いてみたいと思います。
金子三勇士(ピアノ)

コダーイ 

2012.09.09| セレーノ弦楽四重奏団

皆様一年ぶりでございます。如何お過ごしでしたか?

一年なんてあっという間といいますが、私は本当に早く感じています。
この間ベートーベンを弾かせてもらったばかりじゃないの?!
…あまりに忙しすぎて、間のことも覚えていないのがホントのところ。

どうしても震災と区別できないお仕事環境ですが、共に生きていくのが使命なんだろうなぁと考えています。
震災前から使っていた携帯の待ち受け。
(*写真1(桜))
立派な、見事な桜です。
ガンバってる感じ、しますよね。

一年半たってチェンジ。
(*写真2(うさぎ))
癒やされます(^-^)

今回はあまり馴染みのない作曲家でしょう、コダーイを取り上げました。
東京でも、ライブで聞くことはまずないでしょうね。
コダーイと同じくハンガリー生まれで同時代の作曲家、バルトークのカルテットはやったことがありますが、コダーイも作っていたとは知りませんでした。

ロンドン留学時代、私はハンガリー人のジョルジュ・パウクに師事しました。
当時「バルトークは理解できない!」と嫌がった私に、「日本人はなぜか上手く弾けるんだ、血が似てるのかな、大丈夫。」と優しく微笑んだ先生のお顔が忘れられません。

お陰で、バルトークはコンチェルトやソナタ(無伴奏ひとつとピアノとのデュオ二つ…後者は滅多に弾かない)など、民族色の強い独特なリズムの出し方やメロディーの歌い方はもちろん、そのためにボーイングはどうしたら簡単に表現できるのかを体得しました。

実はコダーイはそっくりなのです。
こんなところで役に立つなんてヽ(´▽`)/

皆さんも、コダーイねぇ…なんて煙たがらずにまずは同じ時間を共有しませんか?
大丈夫、日本人ならなぜか理解しやすいのですから。

お待ちしています。
セレーノ弦楽四重奏団 小川有紀子(ヴァイオリン)

やりがい 

2012.09.08| セレーノ弦楽四重奏団

室内楽、楽しいです。
まだまだです。
難しいです。
特に4人だとさらに難しいです。
でもやりがいがあります。
もっと上手くなりたい・・・・!

あすからは小川さんにバトン渡します。
セレーノ弦楽四重奏団 西江辰郎(ヴァイオリン)

はじめまして! 

2012.09.08| 田原さえとマリン・ミュージック

今日はマリン・ミュージックのコーナーです。
私たちは今回、はじめて「せんくら」に出演させていただくので、自己紹介をしますね。

マリン・ミュージックは、1994年に誕生した童謡を歌う子どものグループです。
ただし、“マリン”といっても、何か海と関係があるわけではありません。

メンバーは幼稚園の年少から大学生までと幅広い年齢層にわたっていますが、共通しているのは、みんなとっても元気でしかもユニークだということ。
個性あふれる子どもたちが集まって、磯村由美先生のご指導のもとでいろいろと活動しています。

国民文化祭には5回出演させていただきました。
今年も、11月4日に徳島県板野町・文化の館さくらホールで行われる第27回国民文化祭「童謡とわらべ歌フェスティバル」で歌ってきます!
そこまで夜行バスで行くんですが、夜8時に仙台を出ると、翌朝には桃太郎の岡山に着いているんです。
ちょっと不思議な感じがします。

そのほか地域のお祭りや敬老会等で演奏したり、毎年夏には東北楽天のクリネックススタジアムで国歌斉唱セレモニーにも出演しているんですよ。
今年も8月に出演しました。

その日は見事、楽天の勝利でした!
この写真は、そのときの歌っている様子です。

どんな大きなステージでも、ひるむことなく真剣勝負。
本番に強い子どもたちです!
せんくらを聴きにきてくださる皆さまが、そんな子供たちのやさしい歌声であたたかな気持ちになっていただけたなら…
こんなうれしいことはありません。
マリン・ミュージック (合唱)

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