好きな言葉 

2012.09.19| 中園理沙

こんにちは!中園理沙です。

今日は、私がとても好きな、そして大切にしている言葉をご紹介したいと思います。

~エレノア・ルーズベルトの言葉~
Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery, and today is a gift.
That is why they call it the present.
昨日は過去。
明日のことは分からない。
今日という日は贈り物。だから、“プレゼント”(今)と呼ばれる。

この言葉を知った時、どうしてかすごく琴線に触れ、心の扉がパーっと開けていく感覚がありました。
“今”はpresent=贈り物。
命があって“今日”という日を生きられる事は決して当たり前の事ではなくて、奇跡のバランスの上に成り立っているものであり、神様からの贈り物なのですね。

そしてこの言葉は、目前に迫るスケジュールに追われて心がいっぱいいっぱいの時、悲しい時、不安でたまらない時…
そんな時に唱えると、大切な事に気付かせてくれる。
私にとって、魔法の言葉です。

過去の経験からは学ぶけれど、過去にとらわれず、未来に夢は抱くけれど、未来を不安がるのではなく、“今という時間、今日という日”を響かせて大切に生きたい、そう思います。

それでは、明日はブログ最終回!
何を書こうかな♪
中園理沙(ピアノ)

Nature 

2012.09.19| 安藤赴美子

夏は北海道!という訳で蒸し暑い東京から離れるために出身地の札幌へ飛びました。
ところが、今年は札幌もかなり湿度が高く日中は暑くてちょっと予想が外れてしまい残念でした。

リサイタルに歌う「この道」にも出てくる時計台。
正しく札幌のシンボル!
時計台の2階では小さなコンサートも出来るスペースがあるのですが、毎時鐘がなるそうで利用者は鐘の時刻を休憩時間帯に合わせるようです。

地元に帰るととても気分がゆったりします。
人の歩く速さや時間の感じ方が東京とは違うせいなのでしょうか。
ふと空を見上げることが多くなったりもします。
雲が面白い形をしているな、夕焼けが綺麗だから明日は晴れるなぁなど「自然」と繋がる機会が多いことに気づかされます。
こんなことは、忙しい首都圏の生活では忘れがちです。

大げさな表現かもしれませんが、自然と人が共存しているところに居ると、大変な一面があることは確かですが、心の落ち着きを取り戻します。

音楽の根源って、きっとこういう気持ちと同じなんじゃないかなと思うのです。

クラシック音楽はやはり魅力に溢れています。
安藤赴美子(ソプラノ)

好きなヴァイオリニスト 

2012.09.19| 松田理奈

好きなヴァイオリニストは?
と聞かれたら迷わずお答えします。
Johanna Martzy (1924-1979)

練習部屋脇にある棚に、いつも面出しで飾っているこのボックスCD。
練習中、ふとこのジャケットに写っている姿を見ると、Martzyの女性らしくも野太い、そして気高くもあり庶民的でもある音が瞬間で脳裏に広がります。
どのようにヴァイオリンと、そして音楽と向き合っていたか、というのは録音も映像も少ないため、想像でしかありませんが、私にとって、と~っても魅力的なんです。
音楽や奏者、CDの音などに励まされた事が沢山ありますが、特に元気をもらったのがMartzyの録音でした。

それにしても、
いい姿勢…。
見習います!
松田理奈(ヴァイオリン)

一音入魂 

2012.09.18| 中園理沙

こんにちは!中園理沙です。

昨日、3日間続いたコンサートから戻り、帰京しました!
今は充実感に包まれながら、安堵でホッと胸を撫でおろしています。
しかし、その時間も束の間…!

またもや今週金曜日から3日間・計6回のコンサートが始まるので、再びエンジンをかけないといけません!
うーん、これがなかなか難しいのです。
心身共に、コンサート(本番)に向けてコンディションを調整していくことは、永遠の課題ですね。

でも、これがまた不思議なのです!(◎o◎)

疲労困憊なのに、突然ステージで神経が冴え渡っていい演奏が出来たり、逆に、状態は万全なのに納得のいく演奏が出来なかったり。
摩訶不思議。“舞台では何が起こるか分からない”って、本当です!

しかし、そんな事も含め経験を常に糧にしながら、聴衆の皆さんの心に響く音楽を奏でられるよう、音楽も心も磨いていきたいと思っています。

「一音入魂」
頑張ります!
中園理沙(ピアノ)

Shang-hai 

2012.09.18| 安藤赴美子

今度は中国、上海。今年5月に日中国交40周年記念演奏会で第九を歌いに行きました。
中国の凄まじい発展を目の当たりにし、高層ビルのおびただしい数と人の活気、ツアー客の混雑にただ唖然とするばかりでした。

本番を控えていると出掛けてみたいところがあっても観光らしいことはほぼ出来ないのですが、公演を聴きにきた両親と合流し少し見て回る時間も作ることができました。

公演は日本センチュリー交響楽団と上海交響楽団、中国人ソリスト2人、日本人ソリスト2人、そしてびわ湖アンサンブルと上海歌劇場合唱団でした。大盛況に終わり、外交関係の方々もとてもお喜びになっていらっしゃいましたから、やはり日本人としてこういう大切な折に日本の歌手として接することができることは何より幸せです。
国境を越えて音楽で繋がって行く喜びを体感することが出来る素敵な役目を頂けることにいつも感謝しています。
安藤赴美子(ソプラノ)

せんくらを思う存分 

2012.09.18| 佐々木夏生

どうも、どうもどうも!ササナオでございます!

今回がササナオブログ、ラストでございます!
いよいよ、せんくらの日が近づいてきましたね。ドキドキ、わくわく。
バクバク。私は相当緊張しております!

本番ではガチガチにならないよう、リハーサルできっちり感じをつかんで、自分も、指揮の現田さん、オケのみなさん、それから聴いてくださるお客様全員が、気持ちよく過ごせる時間にできるよう頑張りたいと思います!

この「仙台クラシックフェスティバル」、今年でもう7回目になるんですね!
第1回のせんくらの時は、たしか私は14歳、中学生。あら若い!笑

その頃はプロフィールにもあるように仙台ジュニアオーケストラに所属していて、せんくらでも演奏した覚えがあります。
たしかダッタン人の踊りだったかなぁ〜

そんなオーケストラ時代にお世話になった先生方とこうして同じ
ステージに立って演奏できることは、何より嬉しいものです。
少しでも成長した自分を見せられたいいなと思います。

それではみなさま、ササナオブログにお付き合いくださり、ありがとうございました!
実は、このブログで今回のプログラムの聴きどころなどを書こうかな〜 なんて思ってましたが、あ!ナビゲーターの奥田先生のプレトークがあるではありませんか!
ということで、それは当日のお楽しみにさせて頂きますね。

私も演奏者として、一観客として、せんくらをおもいっきり疲れ果てるまで楽しみたいと思います!

では、また会場で!さようなら〜!
佐々木夏生(チェロ)

はじめまして 

2012.09.18| 松田理奈

今回「せんくら」に初めて出演するヴァイオリンの松田理奈です。

今年のフェスティバル参加はこの「せんくら」だけなので、存分に、そして元気いっぱいにステージを楽しみたいです!
三日間連続でステージがありますが、会場でみなさまとお会い出来るのを心より楽しみにしております。

心落ち着くこの秋の季節、音楽や芸術に触れられる時に、心が澄んでいるなか楽しめる気がして、とても好きな季節です。
お散歩をして空を見上げるのが好きなのですが、この写真を撮った日は、涼しくもまだまだ夏の太陽でした。
それでも木々に囲まれるところは涼しくなり、秋の予感を感じました。

今日から一週間このブログを担当します。
よろしくお願いします♪
松田理奈(ヴァイオリン)

幸福のだるま 

2012.09.17| 中園理沙

こんにちは!中園理沙です。
ブログ4日目の今日は、ちょっと珍しい光景をご紹介します。

とあるコンサートの移動中、高崎駅(群馬)に降り立つと、巨大な「高崎だるま」の姿が目に入りました!!
何と、定番の赤色はもちろんのこと、白、黒と三色のだるまが高崎駅構内にあるのです!
高崎と言えば、だるまの生産量を誇る地ではありますが、まさか駅にこんな立派なだるまがあるなんて!!(゜ロ゜)

その名も「幸福のだるま」
んー、何とも素敵な響き。
イイコトが起きそうな予感がしませんか?(^_-)-☆

そう、私はこの時、正にこれから会場入り、リハーサル、本番という緊張と真剣勝負の時間を控えていた所だったので、思わず出逢った“幸福のだるま”の存在に、とても勇気づけられたのでした!何とも単純なのですが、「今日のコンサート、きっと上手くいく!」と、思えたのです。

こうして、旅の途中にふと出逢ったものや人々、景色に励まされることは決して少なくありません。
さて、仙台ではどんな出逢いが待っているのでしょう♪
楽しみです!
中園理沙(ピアノ)

Seoul 

2012.09.17| 安藤赴美子

アジアで公演した2つのことを書こうと思います。
まずは、ソウルで上演したプッチーニ作曲オペラ「蝶々夫人」。
昨年、5月に東日本大震災のチャリティー公演として歌いに行きました。
場所は韓国ソウル、セジョンセンターです。
韓国へ歌いに行くのは2度目でした。

演出はイタリア人でしたが、着物は不思議な芸者風、花魁を意識したようです。
舞台上には突然、戦国時代の旗を持った男性が現れてしまったり...
どうしようかと思いましたが、以前ヨーロッパで観劇したものの中でもかなり中国に似た演出もありました。
日本と中国の違いは海外の人にはわかりにくいようです。
日本の美はとても繊細で素晴らしいのですが。

食事の面では、美味しくキムチやお肉を頂く機会が多かったソウルですが、オペラのリハーサルは数週間に及びますので日を追う毎に少し大変になってきます。
同じホテルに滞在していた日本人やイタリア人と外食する時には、なるべく唐辛子の少ないものを頼んでホッとしてみたり。
中国滞在も食事には注意していました。
日本の食事が一番体に優しく、安心です!

パワフルで洗練されたソウルでチャリティー公演という意味のある舞台で蝶々さんのお話をオペラ歌手として伝えられた喜びは一生忘れられません。
終演後のサイン会には大勢のお客様が並んでくださり、日本人であることを誇りに感じる時でした。
安藤赴美子(ソプラノ)

最期を過ごした場所 

2012.09.17| 佐々木夏生

どうも、どうもどうも!ササナオでございます!

いかがお過ごしでしょうか。
今日は、ブログ1日目のローベルト・シューマンとの写真を撮った、シューマンハウスを訪れた時のことを少し。

シューマンハウスは、ドイツのボンという町にありました。
「シューマンハウス」と聞くと、シューマンが住んでた家かな?と思われるかもしれませんが、残念ながらシューマンが住んでいてたくさん曲を書いた場所!ではなく、彼が亡くなるまでの2年間を過ごした精神病院だった場所なんです。
現在はシューマンやクララの楽譜、写真などが展示してある資料館、また図書館として利用されています。

ライン川に身を投げて、死にきれなかったシューマンが残り2年をここで過ごしたのか。
クララとも会えず、一人何を思って暮らしていたのか。
緑と青空が見える窓から心地よい風が入ると、そんなことを考えていました。
しかし、シューマンはこの精神病院に入るずいぶん前から病んでいて、もしかしたら自分からこの静かで穏やかな場所を求めていたのかな、とも思ったり。
そして彼はこの場所で息を引き取り、同じボンにあるAlter Friedhofという旧墓地で眠っています。

クララも一緒です。

その墓地にも訪れました。

駅から歩いて10分くらいなのですが、歩いている最中、なぜだかシューマンに会えるような気がしてずっと
ドキドキしていました。

シューマンは心に何か重いものを常に持ちながら生きてきた作曲家、言い換えれば、人一倍思いが強い、自分の感情に正直な人だったんだと思います。
そんな彼のあらゆる感情がぎっしり詰まった曲の一つが、私が今回演奏します、チェロ協奏曲と言えるかもしれません。
私はシューマンではありませんし、彼の心の中を知ることもできませんが、こういったシューマンが過ごした場所、シューマンが愛するクララに送った手紙、シューマンに関する本などが今も残っている限り、シューマンという人物像を描くことができます。
それをチェロ協奏曲という音楽、チェロの音でみなさんに伝えることができたら何よりです。

初めて聴く方にとっては少し難しい音楽かなと思われるかもしれませんが、聴けば聴くほど心に届く音楽ですので、演奏会が終わっても、CDや映像などで聴いて頂けたらいいなと思います。
佐々木夏生(チェロ)

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