はじめまして。9月の「せんくら」に、今回初めて参加することになりましたヴァイオリンの渡辺玲子です。
演奏は9月29日の18:15~、一回のみですが、ここ数年力を入れてきた「無伴奏プログラム」で聴いて頂けることを嬉しく思います。
今回のプログラムでは、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番」から最終楽章の「シャコンヌ」、エルンストの「シューベルトの”魔王”による大奇想曲」と「夏の名残のバラ」を演奏しますが、エルンストの2曲は今月6日に新しく出た私の無伴奏CD”SOLO”にも収録されています。
また、仙台で演奏するのは、2009年11月に仙台フィル/梅田俊明氏の指揮で、新実徳英氏の「ヴァイオリン協奏曲第2番<スピラ・ヴィターリス>」の世界初演をして以来になりますが(こちらのライヴ録音も昨年CDになりました)、皆さんのお元気な姿に接することを今から楽しみにしています。
まずは自己紹介をいたしましたが、これからの一週間このブログのコーナーは私の担当になりますので、また毎日の出来事などを更新いたしますね。
Orchla木管五重奏団の西沢です。
今年もせんくらに出演し、皆様にお会いできる事を楽しみにしております。
本日はまずメンバー紹介をしたいと思います。
写真左からフルートの芦澤さん。オーボエはワタクシ西沢、ホルンの須田さん、ファゴットの水野さん、そして最近仙台フィルを卒業?して宮城教育大の教授に転身されたクラリネットの日比野さん、この五人で演奏します。
木管五重奏は他のアンサンブル、例えば弦楽四重奏や、金管五重奏などと大きく違い、それぞれの楽器の音の出し方、発音のタイミング、音色など色んな点で異なる楽器が五つ集まっています。
音を溶け合わせるのが非常に難しい反面、それぞれの楽器の特色を生かした色彩感が出せるのが特長です。
Orchla木管五重奏団のメンバーは個性豊かな楽器の編成と 同じように個性豊かなメンバーが集まっています。
そのメンバーですが、共通点としてはみんなが、食べ物が大好きなことでしょうか?
…明日以降の日記をお楽しみに!
こんにちは。エレクトーンの神田将です。
過去3回出演したせんくらでは、ずっとひとりでソロ演奏のみでしたが、今年は初めてアンサンブルが出来ることになりました。
共演者は若きピアニスト、米津真浩さんです。
米津さんとは他でも共演の機会があったものの、ふたりだけでワンステージを務めるのは初めてです。
さて何を弾こうかと、かなり考えて出した結論はピアノ協奏曲。
せんくらではオーケストラとトップピアニストによるコンチェルトのコンサートがありますので、私たちは聞き劣りしてしまうかも。
でも、本来フルオーケストラと大ホールが必要なコンチェルトを、コンパクトな空間でふたりだけで弾くのは面白いかもしれませんし、とても画期的です。
時に音をぶつけあい、時に融けあい、感じるままを瞬時に音として表現できるのも、ふたりきりならでは。
そんな指揮者不在の男ふたりのガチ・コンチェルト、演奏曲は皆さま大好きなラフマニノフの2番です。
ちなみに小山実稚恵さんはオケと3番。
ぜひセットでお聞きください。
さて、私のブログ当番は今日でおしまいです。
せんくらブログはまだまだ続きますので、
ぜひ毎日チェックしてください。
それでは皆さま、9月にお会いしましょう!
こんにちは。エレクトーンの神田将です。
せんくらで何を演奏するか、出演が決まる度にいつも悩むのですが、今年はあんがいあっさりと決まりました。
というか、決めました。
なんとなく今年はフランス音楽を弾きたい気分なので、フランスの作曲家による作品ばかりを取り入れたプログラムが2公演あります。
そのうちひとつは、0歳児からOKなのですが、子どもと一緒にフランス音楽を楽しむなら何がいいだろうと考え、ドビュッシーの「子供の領分」、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の全曲を選びました。
どちらも、エレクトーンで効果的に演奏できるよう、これから編曲を進めていきますが、もし生きていたら作曲者もあっと驚くような、斬新な発想で取り組みます。
また、45分で3つの交響詩を演奏するプログラムでは、「フィンランディア」、「禿山の一夜」、「モルダウ」と、よく知られた作品を一度にお楽しみいただきます。
いずれも1曲弾くだけでもかなり消耗する作品なので、ひとりで3曲連続となると、さてどうなることやら。
私自身も楽しみにしています。
ラシック音楽は永遠に不変で、作られた時から同じスタイルで演奏されてきたと思っている人は少なくないかもしれません。
でも、実際はファッションやメイクアップ同様、時代によって徐々に変化しています。
変わらないのは演奏のために使う楽譜で、どの時代であっても、どんな演奏家であっても、音を足すことも省くこともありません。
同じ楽譜を使っていても、解釈や演奏の仕方によって伝わる音楽は大きく変化します。
その演奏が時代にマッチしていれば受け入れられますし、逸れていれば興味を持ってもらえませんので、クラシック音楽を次の世代に遺すには、演奏家がトレンドを理解して取り入れる必要があります。
私は、ここ1年でトレンドが大きく変化したように感じています。
人々が音楽を聞いて何を感じたいのかが変わっているので、同じ演奏をしたとしてもこれまでとは受け取られ方が違い、時に自分自身が混乱することもあります。
でも、いつでも聞き手の方が音楽に対して純粋ですので、その感覚から学ぶことはたくさんあります。
自分自身が古い感覚のままで弾いていたのでは、音楽の継承に役立つことができませんので、音楽以外のトレンドにも常にアンテナを張りながら、最先端の感性を演奏に活かしていきたいものです。
そう言ってしまうと、伝統を軽んじているように聞こえるかもしれませんが、まったく逆です。
私が好んで演奏する曲が作られた時代には、エレクトーンは存在しませんでした。
作曲家にとって未知の楽器を使って、その人の作品を演奏するわけですから、むしろ慎重にならざるをえず、例えばピアニストがピアノ曲を演奏する際にはまったく無縁の不安を抱えています。
エレクトーンや私が、長く受け継がれてきた芸術性を壊すことにならないよう、細心の注意と責任感で演奏していくつもりです。
神田将(エレクトーン)
こんにちは。エレクトーンの神田将です。
最近、東北大学エレクトーンサークルMUSICAの皆さんとの親交が深まっていますが、若くて活動的な彼等との出会いをくれたのも、せんくらです。
今年の3月11日には、MUSICAの皆さんがコンサートを企画。
それを知った私は、ぜひ一緒に参加させてほしいと頼み込み、仲間に入れてもらいました。
とりわけ印象に残ったのは、マルシェジャポンセンダイとタイアップして開催された「さくらプロジェクト」のコンサート。
サンモール一番町アーケードに設けられた特設ステージはたくさんの啓翁桜で飾られ、寒い一日ながら、多くの方々が立ち止まって音楽に耳を傾けてくれました。
誰もが何かをやらずにいられないと感じていた時期に、彼等は得意な音楽で道行く人たちを元気づけました。
生き生きと輝いていたその姿が、今も心に焼き付いています。
私たちプロは、音楽を難しく考えすぎてしまうことがあります。
高度な演奏を実現することに気持ちが向き過ぎて、本来の純粋な楽しさを忘れてしまうのです。
このささやかなコンサートでは、学生たちと道行く人々から音楽の底力を教えてもらいました。
仙台にはそんな思い出がたくさん詰まっています。
演奏家の多くは旅人でもあります。
演奏会でさまざまな土地を訪ねるのは、音楽にとっても人生にとっても大きな刺激になります。
私は元来旅好きなので、演奏家として各地を回れるのはまさに役得。
初めての場所には出会いが、再訪するところには懐かしさが待っています。
国内の移動にはできるだけ陸路を使いたいと願っていても、やはり効率が優先される飛行機の利用がほとんど。
東京から仙台までは新幹線ですが、機会があれば気ままに車で訪ねてみたいものです。
移動中に見る風景は、何度となく通った場所であっても、いつも新鮮に感じます。
それは、素晴らしい音楽が、何度聞いても、何度弾いても、毎回新しい何かを教えてくれるのに似ています。
演奏会前後もじっとしていられません。
楽屋は退屈なので、愛用のデジカメを片手に、会場周辺を散策します。
せんくらの会期中も、その辺りをふらっと歩いているかもしれませんので、見かけたら気軽に声を掛けて下さい。
神田将(エレクトーン)
こんにちは、エレクトーンの神田将です。
せんくらで皆さまに会うのが楽しみな私ですが、それまでにはいくつかの壁を超えて行かなければなりません。
今日は、その壁についてお話しします。
演奏会に向けて、コンディションを整えたり稽古を重ねるのは、演奏家として当たり前のこと。
でも、せんくらは私にとって特別な機会でもあるので、ついつい思い入れが先走り、自分自身に高い負荷が掛かるプログラムを提案してしまいます。
すると、通常の稽古だけでは足りず、いつも直前まで追い詰められた状態になるのです。
私は今年で4回目のチャンスをもらったわけですが、せんくらで4回から5回のソロコンサートに出演して、なるべく演奏曲が重ならないようにプログラムを組むと、毎年30曲ほどを用意しなければなりません。
プログラムは単に曲を並べるだけでなく、コンセプトを決めて、取り合わせよく、流れよく、それぞれの作品が引き立て合う選曲をすることで、お客さまにより深く音楽を楽しんでもらえるようになります。
今年はどんな作品をお届けしようかと考えに考える中でやっと出した結論は、自分自身をまたも激しく追い詰めることになりそうです。
せんくらが開催されるのは、芸術の秋、コンサートシーズンの真っただ中。
各地で演奏会が続き、体力的にも一番余裕のない時期ですので、安定した演奏を届けるには、リスクを少なくするべきなのかもしれません。
でも、ご心配なく!
私はこうした追い詰められた状況が好きなのです。
火事場の馬鹿力ではありませんが、切迫するほど神経は研ぎ澄まされて、またとない試練を体験することができ、いつでもこうした状況の中で成長してきました。
プレッシャーに押しつぶされそうになっても、耐え抜けば、核にはダイヤモンドが残ります。
せんくらの3日間はとても楽しくて幸せですが、そんな気分で当日を迎えるにはまだまだ真剣努力を重ねなければなりません。
オリンピックに向かうアスリートのように、気持ちをしっかり引き締めて稽古に励んでいきます。
仙台の皆さま、そして全国のせんくらファンの皆さま、お久しぶりです。
エレクトーンの神田将です。
今日から1週間、出演者ブログのトップバッターを務めますので、よろしくお願いします。
さて、せんくら2012の開幕まであと100日。
その日が待ち遠しくて仕方ありませんが、昨年のせんくらが終わってからもう260日以上が経ったなんて、本当に驚きです。
3日間で5回あった私の出番のことは、今でもはっきりと覚えていて、まるで数日前のよう。たくさんのお客さまと一緒に音楽を分かち合えて、胸がいっぱいになった日々の余韻はまだ色濃く残っています。
そこにせんくら2012にも出演させてもらえるとの知らせが入り、有頂天の私。
そこで気付きました。
せんくらの演奏会は1年にたった3日間だけど、せんくら自体はずっと途切れずに連続しているんですね。
これだけ数多くの演奏会を滞りなく実現するには、長い期間の緻密な準備が必要ですから、スタッフの方々は休む暇もないことと思います。
スタッフやボランティアの方々が至れり尽くせりで支えてくれるので、毎年とても気持ちよく演奏することができます。
そこもせんくらのすごいところです。
そして、年を重ねるごとにどんどん盛り上がっていくのは、せんくらを愛してくれるお客さまのお陰。
音楽っていいなぁと改めて教えてくれるのは、いつもお客さまです。
その期待に応えられるよう、精一杯の演奏をお届けします。
今年もせんくらで音楽の素晴らしさを分かち合いましょう。