先日、スロバキア大統領夫妻が初来日しました。
そういう訳で私達夫婦と娘2人も総動員で歓送迎にスケジュールを調整して飛んで行きました。
嬉しかったのは、大統領夫妻が東京の要人に会う前に
「まず被災地を訪れたい」と仙台空港に降り立ち、津波の被害の大きかった石巻市の小学校へ慰問してくださった事です。
スロバキア大統領が来日、来仙するのは歴史上初めての事だそうです!
その歴史の一頁に立ち会えた事はもちろんの事、大統領の人間としての温かさに触れられた事も幸せでした。
石巻市の門脇小学校の児童の皆さんからは、大統領夫妻へ慰問のお礼に合唱やリコーダーによる音楽のプレゼント。
スロバキアの子供達から石巻の児童の皆さんには絵のプレゼントを。
そして私達からはスロバキアの作曲家の作品を披露。
電子ピアノでしたが喜んで演奏中。
写真はその時の様子です。
絵や音楽を通して両国が仲良く出来たと思いました。
音楽を通して人が出会えた小さな幸せの一コマでした。
私達もせんくらで皆様と出会い、仲良く出来るのを心より楽しみにしています!
それまでさようなら。
タタルヘンリ & 木下順子 ♪
今年の3月にヴァイオリニストの堀米ゆず子先生に声をかけて頂いてベルギーのブリュッセルでチャリティコンサートに出演しました。
「復興」と銘打たれたこのコンサートにはたくさんの方々が集まって下さって、胸が熱くなりました。
震災から一年以上経っていても日本や被災地の事を思って下さる姿に感動し、私も自分なりに音楽を通して出来る事を続けていきたいと思いました。
津田裕也(ピアノ)
最近の話題と言えば、やはりオリンピックですよね!!
2001年から2008年までロンドンに留学していた私としては、いつも以上に楽しみにしていることが、テレビで懐かしいロンドンの街並が沢山放映されるのを観ることです(笑)
今年のイギリスは、ウィリアム王子とキャサリン妃のご成婚や、エリザベス女王のダイヤモンドジュビリーなどお目出度いイベントが相次ぎ、日本でもよくテレビでイギリスの話題が取り上げられて嬉しいです。
...しかし、思い起こせば、このロンドン五輪開催が決定した直後の2005年7月に起きた恐ろしいテロ事件、あの一報を私が受けたのは東京からロンドンへ向かう機上..
機内アナウンスで、
「ロンドン市内各地で大規模テロが起き、死者が多数出ている模様です。市内の交通機関はほとんどが封鎖されて麻痺している状況です。しかしながら私どもも詳細は把握しておりませんので、飛行機を降りてから皆様各自で情報を収集して下さいませ」
といわれた時の恐怖感は計り知れませんでした...
その後のロンドン生活の大混乱や緊張感、今も影響の残るセキュリティーチェックの厳しさ、まだまだ記憶が色褪せることはありません。
どうか何事も無くこのオリンピックが開催されるのを祈るばかりです。
オリンピックでは、マラソンのコースがテムズ川沿いなどのロンドンの一番の観光スポットを次々拝めそうなので、日本の応援とともに一番楽しみです。
皆さんも是非、注目して下さいね!
写真は、テムズ川沿いに建つロンドン市庁舎の解放日に展望室から臨んだ、ご存知タワーブリッジです。
三浦友理枝(ピアノ)
皆様こんにちは。
今日は私達家族がよく行く憩いの場所を紹介したいと思います。
仙台市は泉区 「泉ヶ岳」です。
自宅から車で20分、春はお花見、冬はソリ滑りやスキーを、
その他の季節もハイキングを楽しめます。
ハイキングコースはレベル別に数種類あるみたいです。
今年の春、泉ヶ岳でお花見中、四方八方を桜に囲まれウットリしていると…
どこからともなく「桜餅」の香ばしい匂いが!
予想外の香りの襲撃に急にお腹が空いてしまいました。
お花見は見るだけで満足していましたが、泉ヶ岳の桜は美味しい香りまでも楽しめました。
家から近い上に、更に道中に風情ある露天風呂温泉があるのも魅力です。
遠隔地からでも宿泊施設が併設してあるのでオススメです。
東京から家族が来て時間に余裕のない時は、迷わず泉ヶ岳とこの温泉コースで満喫してもらいます。
仙台のスゴイ所は、車を1時間も走らせれば、山へも、海へも、温泉へも行けてしまう…というところでしょうか。
日本全国探してもなかなかこういう所はないのでは…
と自己満足しています。
そして音楽も盛んな杜の都「仙台」
最高です!
ブログ最終日の明日は、仙台・石巻に訪れた大事なお客様のお話で皆様と一旦お別れしたいと思います。
タタルヘンリ & 木下順子 ♪
みなさん、こんにちは!ピアノの津田裕也です。
今年もせんくらに出演出来る事、とても嬉しく楽しみにしています。
あの震災からもう一年以上が過ぎましたが、まだまだいろいろな影響が残っており、大変な思いをされている方も多いかと思います。
せんくらにいらして頂いた方にすこしでも楽しんでもらえるよう心を込めて演奏したいと思います。
今日から一週間ブログを担当しますので、よろしくお願いします!
皆さんお久しぶりです!こんにちは。ピアノの三浦友理枝です。
今年もせんくらへ参加させていただけることになりました。
早いものでもう4年目です。
こうして毎年秋の美しい季節に仙台を訪れて演奏ができること、本当に幸せに思います。
昨年は開催自体も危ぶまれる中、多くのスタッフの皆さんのご尽力、また音楽を愛する仙台の皆さんの支えもあり、途絶えること無く開催されたせんくらですが、今年は規模もアップしてさらにパワーが戻って来たように思います。
1参加者としてこの楽しい音楽フェスティバルを一緒に盛り上げていけるよう、今年も一生懸命準備します!
さて、このせんくらのリレーブログ参加も4年目となりました。
いつも私のホームページ http://www.yuriemiura.com 内の日記は、活動報告的な内容がほとんどでして、このせんくらブログではあえて音楽以外のことをよく書いております。
というわけで、明日からのブログは最近の雑感など綴っていきたいと思います。
それでは、1週間よろしくお願いします!
三浦友理枝
皆様こんにちは。
仙台フィルのスロバキア出身のバイオリニスト、タタル・ヘンリとピアノの木下順子です。
私達は夫婦デュオとして今年初めて「せんくら」に出演させて頂きます。
皆様とどんな出会いがあるのか、今からとても楽しみにしています。
私達が仙台で活動を始めてから8年。
その間に山あり谷あり、震災も経験しましたが、演奏活動はいつも喜んで続けて来ました。
(1)コンサートを通して多くのお客様と出会える事
(2)共演者と音楽を通して友情を深められる事
(3)演奏会をサポートして下さるスタッフの方々との楽しい出会い
(4)そして「新しい曲」との出会い
考えてみたらこんなに心が通う出会いが多くて素敵な職業はない!!…と。
そして何より仙台は温かいサポート、企画が充実していると感じます。
「せんくら」もその一つですね。
…明日は仙台の好きな場所を皆様にご紹介したいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
タタル・ヘンリ & 木下順子 ♪
みなさま、こんにちは。ピアノの鈴木美紗です。
ブログ担当最終日の今日は、“せんくら”の公演内容の詳細と、私が今回演奏させていただくショパンのバラード第1番と第3番について、お話したいと思います。
ショパン(1810-1849)は言わずと知れたポーランドの作曲家ですが、20歳そこそこでパリの音楽界に華々しくデビューした後、亡くなるまで祖国の土を踏むことは出来ませんでした。
当時、近隣の国々から弾圧を受け、国土の消滅の危機に立たされていたポーランド。
非常に不安定な政治情勢の中、ショパンは常に故郷を想い続け、彼の作品の核心は祖国への郷愁へ向けられており、その関係は切っても切れないほど密接なものです。
中でもバラード第1番は、戦争という逃れられない宿命を持ったポーランドを彷彿とさせる悲劇的な曲で、有名な『革命』のエチュードにもみられるような、行き場のない憤りや嘆き、深い闇に全体が支配され、運命と葛藤し闘う様子が描かれているように感じます。
第3番のバラードは、ショパンの恋人であるジョルジュ・サンドとの関係が最も満たされていた頃作曲されたためか、第1番とは打って変わって、またショパンにしては珍しく100%の幸せがギュッと詰まった曲だと思います。
恋人同士の愛の会話に始まり、水の精オンディーヌが登場する優美で魅惑的な世界。曲は終始愛の喜びに満ち溢れ、ハッピーエンドで締めくくられます。
これらの2曲はどちらも素晴らしい名曲ですが、耳馴染みのある曲であればあるほど、説得力のある演奏をするのは難しく、演奏家にとって高い壁を感じさせるものだと思います。
特に、私にとってのショパンは、例えるならば初恋の人のようなイメージで、中高生時代はショパンしか弾かなかったほど没頭したものの、留学してからはエチュード以外ほとんど弾かなくなったため、長いブランクを経て
今あらためてショパンに立ち返ると、緊張や戸惑いもあるというのが正直なところです。
あの頃から開いていない楽譜を開き、書き込みを見ると、何も考えず、感性のおもむくままに弾いていた — まさに怖い者知らずだった(笑)、当時のことが脳裏によみがえってきます。
“若気の至り”を恥ずかしく思い出しながらも、あの頃に戻りたいような、でも戻りたくないような…。
時が経ち、いろいろなことを経験した分、頭で考え過ぎてしまって、もう当時のように弾くことが出来なくなってしまい、それに苦しんだり、逆に救われたり…。
そんな色んな気持ちが混ぜこぜになった、複雑な気持ちになります。
でも、あの頃はあの頃で、今は今で、それぞれに別の表現方法があるのだろうと信じつつ、今の自分に出来る演奏を求めて、精一杯演奏したいと思います。
では最後に、私たちの公演の詳細について、改めてお知らせさせていただきます。
【公演番号48】
《F.ショパンのサロンⅡ -バラード全曲と即興曲- 仙台国際音楽コンクール出身3人のピアニスト》
2012年9月29日(土)13:00〜13:45 /太白区文化センター 楽楽楽ホール
【出演】法貴彩子、米津真浩、鈴木美紗
【演奏曲目】
即興曲第1番:法貴彩子
即興曲第3番:米津真浩
バラード第1番:鈴木美紗
バラード第2番:法貴彩子
バラード第3番:鈴木美紗
バラード第4番:米津真浩
なお、同日の11:00〜11:45、太白区文化センター 楽楽楽ホールでは、同じく仙台国際音楽コンクール出身のピアニスト仲間でもある、佐野隆哉さん、根津理恵子さん、美世真里奈さんによる《F.ショパンのサロンⅠ -練習曲(エチュード)- 仙台国際音楽コンクール出身3人のピアニスト》の公演(公演番号42)が開催されます。
みなさま是非、こちらへも足をお運びください。
また、もう1つお知らせがあります。
“せんくら”のプレ企画として、9月27日(木)に仙台国際音楽コンクールボランティア委員でピアニストの和久佳菜さんと、ジョイントコンサートを開かせていただきます!
時間は13時半〜と18時半〜の2回、場所はピアノテック仙台さんショールームです。
和久さんとはコンクールを通じて知り合って以来、とても親しくさせていただいており、一緒にチャリティーコンサートも企画・実行してきた、今の私にとってかけがえのない存在の方です。
大好きな方と一緒に弾かせていただけることを、大変うれしく思っております。
公演の詳細など、詳しくはこちらをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/miwaku_bfc
“せんくら”が始まる前日ですが、こちらでもみなさまにお会いできましたら、とてもうれしいです!
ここで、私のブログ担当は終了となります。1週間お付き合いいただき、どうもありがとうございました!
少し気が早いですが、素敵な夏休みをお過ごしください。
それでは、当日会場でみなさまにお目にかかれますのを、出演者一同、心待ちにしております!
鈴木 美紗
ブログも今日が最終回。
一週間お付き合い下さってありがとうございました。
京都は祇園祭の準備が始まり、町を歩けばお囃子の音も聞こえてきます。なんともいえない風情があります。
いよいよ夏本番。
これから益々暑くなりますが、暑さに負けずお元気でお過ごしください。
秋に仙台で皆様にお会い出来るのを楽しみにしております。
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
こんにちは。ピアノの鈴木美紗です。
6日目の今日は舞台を日本から移し、ドイツ生活について 書きたいと思います!
先日、知り合いの親戚の方々が日本からベルリンにいらっしゃいました。
私は週末の観光案内役を頼まれたのですが、住んでいるといつでも行けると思って訪れなかった場所へも行くことが出来たり、人を案内することで、彼らのリアクションを通じてもう1度自分も新鮮な視点でベルリンを見ることが出来、いわば再発見したようで、とても有意義なひとときを過ごせました。
再発見と言えば、ここ数年連続で仲良しの友達と毎年訪れている場所があります。
そこはベーリッツというホワイトアスパラガスやイチゴなどの名産地で、ベルリンの西南にあるポツダムから、さらにバスで小1時間ほどバスに揺られると着きます。
日本ではアスパラガスと言えばグリーンだと思いますが、ヨーロッパでの春シーズンはホワイトアスパラが旬真っ盛りな時期で、バターと卵黄のオランダ風ソースをかけていただくのが主流です。
1度食べてみるとジューシーな甘みと芳醇な食感が口いっぱいにひろがり、やみつきになります。
(あぁ…また食べたくなってきました。笑)
みなさまも春のヨーロッパにお越しの際は、ぜひ食してみてくださいね!
なんだか、牛タンにホワイトアスパラと、食べ物ネタがよく登場するブログ内容となってしまいましたが(笑)、音楽家には食べることが大好きな人が多い気がするのは、私だけではないように思います。
例えば、イタリアの作曲家ロッシーニは美食家としても有名で、フィレステーキの上にフォアグラとトリュフを乗っけるという(なんという贅沢…!!)“ロッシーニ風ステーキ”という料理があるくらいです。
料理は味覚、音楽は聴覚で、どちらも感覚や感性といった点で近いところがあるのかも知れません。
では今日はこの辺で。
私のブログ担当の最終日となる明日は、“せんくら”の公演内容の詳細と、私が演奏する曲目について触れたいと思います。
鈴木 美紗