いよいよ今週末せんくら開催と迫りました。
たしかに数日前、ブログを書いたときには秋の訪れを感じる気持ちの良い晴天が続いていたのですが・・・、
昨日今日になって仙台のお天気は下り坂に。
まさか週末まで回復しなければ、ブログにお天気のことを書いたのが裏目に出たようで気になり始めました。
ところで、私たちが弾いている弦楽器はそのコンディションが、湿度と温度に大きな影響をうけることはよく知られていることと思います。
今私が住んでいる家も、もともと田んぼだったところを造成した場所にあるため、湿度70%は当たり前。
時には80%を超えることも(今日は82%)。
そういう時には、除湿機をかけた部屋に楽器を30分置いておくだけで湿気が抜けて良い、という話を楽器屋さんから聞いたことがあります。
それとは逆に、ドイツにいたときは、冬のあまりの乾燥から楽器の割れを防ぐために、お湯を張ったお風呂場に短時間楽器を置いておけと、全く真逆の管理法。どちらも結構な荒業だと思います。
いずれにしても、楽器の鳴りがよければ私たち演奏者はご機嫌に、楽器が鳴ってくれないと文字通り心が曇ったような状態で本番に臨まなければならないこともあります。
もちろんそうはいっても、当日楽器が思うように鳴らなくて慌てたりしないように、事前にバッチリ練習しているので(おそらく)、せんくら期間中天気が悪かったとしてもご安心ください。
という訳で、無い知恵を振り絞ってようやく3日間のブログを書き終えることができました。
お読みくださった皆様ありがとうございました。
せんくら会場でお待ちしております。
写真は本日の気温と湿度を証拠として。
お風呂場に置いて捏造したわけではありませんので、念のため。
原田哲男(チェロ)
さて、1週間お付き合い下さったせんくらブログ、本日が最後です。
そして明日からいよいよ【せんくら2012】が始まります!!!
まるでアイスクリームのテイスティングのように次から次へと色々な音を聴くことができるこのスタイルが大好きで、沢山の演奏家仲間に「せんくら、楽しいよ~!」と吹き込んでいます。
「陽子ちゃんが、あまりにもせんくら、せんくらって言うから・・・」と今ではほとんどの演奏家たちがこの期間に仙台で集合します。
さあ、【せんくら2012】いよいよ明日開幕です、
今年も沢山の音楽の天使が舞い降りてくる音楽祭となりますように!!
是非仙台でお会いしましょう!!
長谷川陽子(チェロ)
今日は波多野睦美さんとのリハーサルです。
10年ぶりの共演で、本番は10/7(日)です。
普段ソロばかりで合わせの機会が少ない私です。
リハ―サル前に勉強しておかなきゃ。
楽譜を整え、調律して、お菓子とお茶と、夕方のお弁当の手配をして、さあ準備OK。
むっちゃんとは歳が近いので、お友達です。
パリに住んでいた頃遊びに来てくれて、私が日本に行っている間のお留守番をしてくれたんですよー。
これをきっかけに友達になりましたが、お互い忙しいのでほとんど会う暇がありません。
パリのキッチンでの忘れ難いワンシーン。それはゆでるパスタの量!
たぶん普通より多めの量に意気投合して盛り上がった私たち。
あの頃の私は今の倍くらい食べていたかも。
まあ、歳をとったともいえます。
先日のリサイタルで写真を撮られていた様で、カメラマンさんが送って下さいました。
開けてびっくり!うーん、しっかりトシとってます。私。
やはり演奏家は遠くで見るべきものです(笑)。
皆さんくれぐれも近くで見てはいけませんよ!
私が若く勘違いされる理由のひとつは服装の趣味ですね、きっと(頭の中もだけど・・・)。
最近のプログラムに「若手の曽根麻矢子」って書かれていて唖然!
「演奏も若手かー?!」と悶えたのですが、その方は私のライブを聴いたことがなかったらしく・・・ ともかく、私は年齢をごまかすつもりは全くございません。あと約1カ月と2週間位で48歳になります!
おー立派なトシだあ!人生後半も頑張るぞー!
今日で最後のブログです。皆さんさようなら・・・
というか、明日パフォーマンス広場でお会いしましょう!!
そういえば、2年前のせんくら初登場の時、ファンダンゴをノリノリで弾いていた最中、何だか首がボキッと・・・(どこかのロックスターみたい!? 私は「バ」+ロック)その後、整形外科に行き、ストレートネックなので云々、、、激しい運動は避けるようにと言われ、以来、おしとやかな演奏を心掛けています。
嘘かホントか見に来てね!
*おまけ*
今日の写真は、セラーにねかせてある、おあずけのシャンパーニュ♥
チェンバロ・フェステイバルが終わったらいただいていいかしら?
あ、皆さん、チェンバロの上に飲み物を置いてはいけませんよ!
*さらに、おまけ*
本日のサラダまずは「調理時間1分半」というのが素敵!
レタス(予め洗ってタッパーに入れてある)をちぎり、キューリを洗って切る。
ボールに入れ、そこへシラスとサクラエビ、梅干し一個、オリーブオイル、おいしいだし(本当においしいヨ)、お酢を少々。
偶然の思いつきでしたが、とても美味しかった。自己満足度高いです。
書く方が調理より時間かかりました(笑)
曽根麻矢子(チェンバロ)
九州育ちの私が、仙台に来るまで抱いていたごくわずかなイメージです。
もちろんこの二つはその単語だけで仙台の魅力を、いわば憧れを持つような気持ちとともに想像することが出来ますが、体感してみないと分からない本当の仙台の良さは、食べ物のこと、環境のことなど、まさに生きていくのに大切なこと全般にわたります。
そして、音楽に携わっている私たちにとっては、このせんくらのほか、仙台国際音楽コンクールなどを街をあげて開催している「楽都仙台」で活動できることがいかに幸せかということを日々実感せずに居られません。
ちょうどオーケストラに入団した頃、先輩団員に言われた言葉が今でも記憶に残っています。
「ヨーロッパのどのような小さな街にもオーケストラがあって、そこで長く活動を続けるベテランの楽員は街の人たちから親しまれ、尊敬されている。」クラシック音楽はよく、敷居が高く近寄りがたいなどと言われることがありますが、仙台には彼の言葉のように、オーケストラに親しみ、その存在を街の誇りと思ってくれるような雰囲気があるような気がします。
せんくらでは、私のようなオーケストラのメンバーにも、また地元の演奏家にも多くの機会を与えてくださっていて、そのことが聴き手と演奏者をより近づける役割を果たしているのではないかと思います。
まさに街をあげての「楽都仙台」で親しみやすい〈敷居の低い?〉コンサートの数々を十分にお楽しみください。
写真はせんくら2011での仙台フィル公演です。
原田哲男(チェロ)
今年も幸せなことに色々な各地で演奏させていただいています。
たくさんの出会いがあり、これだけあちこちにお邪魔していても未だに初めて目にする物や事があったり。
なかなか人生興味が尽きません。
これから芸術の秋のシーズンに突入するのですが、なんといっても健康第一!
健康管理も仕事のウチ。
私の健康法は「バナナミルク卵入り青汁ジュース」♪
これを毎朝バーミックスでがーっとシェイクして飲んでいます。
すごいでしょ、長谷川流パワードリンク、最強です^^
長谷川陽子(チェロ)
「ピンポーン」玄関のチャイムで目覚める朝の驚きといったら!
時計を見ると7時45分。それは息子が家を出て学校へ行く時間。
迎えに来た友達に「先行っててー」と言ってから超スピードで着替えて3分後に家を出る息子。
急ぐってこともやれば出来るじゃない!と関心している呑気な母親。
人生2回目のその事件は今朝の出来事でした。
目覚まし時計が全く聞こえない日って、本当にこの時計鳴ったのかしら?と、どうしても時計のせいにしてしまうのは私だけ?
さて、今朝は私も小学校へ、音楽集会というのを観に行ってきました。
ボディーパーカッションです。
人数が揃うと迫力があるものですね。
身体を動かすのは気持ちいいものです。楽器を弾いているとずっと座っているので身体に悪いんですよー!
最近ウォーキングすっかりさぼってます。
プールもさぼってるし、ヨガもやってないし、ダンスも行く時間ないし。
チェンバロの横にヨガマットを敷いてストレッチするのみです、、、この忙しいピークが過ぎたら、復活しなきゃ!
私がヒップホップにはまったのは4年くらい前でしょうか。
肩こりはひどいし、絶対運動しなければ!とついにスポーツジムへ入会を決断。最初はヨガに出てみたけれど、隣のスタジオでズンチャカズンチャカ、エアロなんかやっていて、全然静寂な空間にはならないのでNG!と、プールへ。
勝手に泳げるし、肩こり改善にとてもよいので割と定期的に行っていました。
しかし気になったのは「Hiphop」のスタジオレッスン。
1回出てみると、なかなか面白いではないですか!
これは、結果的にチェンバロにはまった以来の出来ごとになってしまいました。
自分に「趣味」といえるものが出来ちゃったのです
毎週木曜日、極力仕事を入れないように工夫して(今だから言えるけど、実はマネージャーだけはこの理由を知っていた)ヒップホップのクラスに出てみました。そしてなんと・・・!!
あーこの話も長くなるからまたいつかどこかで書きましょう。
今はチェンバロの練習しなきゃです。
お願い:ウオーキングマシンを購入しようかと思いますが、どなたかオススメの機種があったら教えてください。
*おまけ*
今日の写真は、吉野直子さんとDuoのリハーサル風景
(楽器だけ、人物なしでゴメン)。
本番は10/8(月・祝)です。
訂正:昨日のブログで上野3年めと書いてしまいましたが、4年生でした。
曽根麻矢子(チェンバロ)
せんくらブログをご覧の皆様こんにちは。
今週のブログを担当させて頂きます、チェロの原田哲男です。
よろしくお願いします。
今年は例年に増して暑く長い夏だったような気がしますが、「仙台クラシックフェスティバル2012まで1週間と迫った今、仙台にようやく秋の兆しが感じられるようになりました。
振り返れば、これまで6回のせんくらは、いつもいつも気持ちよい秋晴れに恵まれたなか開催されたという印象が残っています。
新緑の季節とこれから迎える秋が仙台の一番良い季節でしょう。
宮城県外からいらっしゃる皆様には、音楽とともに仙台の街の魅力を十分に体感して頂けるのではないかと思います。
写真は2010年秋の仙台定禅寺通りです。
原田哲男(チェロ)
今年も残すところあと数か月ですが、今年は11月に新アルバムがリリースになります!!
ちょうど先日編集作業が終わりただ今曲順を考えているところで、このブログを書いている今もプレイリストで流しているところです。
リリースは11月21日。
ビクターエンタテイメントから仮タイトル【シャコンヌ】。
共演はせんくらでも何度も共演させていただいています仲道祐子さん。
今年は自分の可能性にずっとチャレンジしているのが、バッハのシャコンヌ。
そしてエストレリータやシューベルトの「夜と夢」など珠玉の名曲たち。
そして今年は大河ドラマ「平清盛」で番組最後の紀行の音楽も担当させていただきました。そのテーマ曲・吉松隆さんの作品。
それからオフィシャルサイト上で皆さまからリクエストを募った中から素敵なアイディアを頂いて、それらを1枚のアルバムにまとめました。
ステージに立つ以上常に自分の、それからチェロの可能性にチャレンジし続ける演奏家でありたい。
この25年間ずっと思っていた想いを込めてしっかり最後の一音まで弾いてきました。
特別な一枚となりそうです。
ぜひお聞きください。
長谷川陽子(チェロ)
今日はお仕事で上野に行きます。
上野学園でチェンバロを教えさせていただくようになって、3年目になります。自分が音大の先生になるなんてあり得ない、、、はずだったのに!なんと贅沢なことにホールでレッスンを行うんですよ。
副科でも曽根先生に習える、これも贅沢ですね(ジョーク)。
毎回読んで下さった方はお気付きかと思いますが、なんとなくジョークっぽく書かないと気が済まないのは、フランスに10年も住んじゃっていたからでしょうか?
えーと、今日は29日のプログラムについて書くお約束でしたね。
「バッハとスカルラッテイ」というタイトルを見てびっくりしたのは本人。
確かに数ヶ月前、そんなこと言った様な・・・半年先や、1年先やらのプログラムを決めるって、本当にいつになっても苦手です。
来年の×月×日に何食べるか決める様なもので、その頃何を弾きたいかなんて全く想像つかないわけです。
そうそう、プログラムを決めるにあたっての3大ポイントに楽器、会場、客層なんて書きましたが、本当はもっと大事なことがあって、スケジュールと睨めっこしながら、どの位練習する時間があるかを把握することですね。
レパートリーは常に新しい曲も入れていきたいし、でも全部新しい曲にするための十分な練習時間がとれるかはいつだって際どいし。
あら、また横道にそれました。
29日11時のコンサート!朝ですねー、前の晩飲み過ぎないように頑張らなければいけません。なにしろ今週は完璧アルコール抜き、金曜夜の友達との再会(2か月前に会ったばかりだけど)を楽しみに頑張るわけですからねー。
う・・う・・なかなか本題に入れない。
やはり選曲のイメージは「二日酔いの朝」ではなく、「さわやかな午前」です。
バッハとスカルラッテイの軽めの曲を交互に弾いて「やっぱり僕はバッハの方が好き」とか「やっぱり私はスカルラッテイの方が好き」とか思いながら目覚めてください。
インベンションを本番で弾くなんて生まれて2度目ですが、きれいな曲ですねー。短いですけど!
「スカルラッテイは弾かない」と宣言するチェンバリストの知り合いが何人かいますが、私は好んで弾く人です。
ここでまたある聴衆(単なる聴衆ではございませんが!)からのお言葉「セイシャスを弾いて下さい!」を思い出し、実行する忠実な私。
8年ぶりにプログラムに入れてみました。
おお!なかなか素敵な曲です。もしプログラムを前もって予備勉強したいなんていう方がいらしたら、他の奏者のCDとか、ピアノのCDとか聴いちゃだめですよ。
この時代の演奏はあまりにも個人的趣味が反映するため、ライブを聴いた時に、潜在的イメージが邪魔してしまうことがある様です。
それでもどうしても予備勉強したいとおっしゃるのなら、セイシャスの音楽は、ポルトガルのファドを、スカルラッテイの音楽はスペインのフラメンコを聴いてイメージを膨らませましょう。
朝なのに少しどんよりしたセイシャスの曲をお聴きいただいた後は、バッハとスカルラッティが並んでいるのにどうして私を入れないのですか?
とヘンデルさんに叱られそうなので、ここはお客様へのサービス。
リクエストの多い変奏曲「調子のよい鍛冶屋」です。
サービスの後は私の弾きたい曲を。フローベルガーの組曲です。
バッハへのつながりを感じとっていただけたらと思います。
本当は親密な会場で弾くべき曲なのだけど、そんなこと無視して弾かせて下さい。
そして、今回新しいレパートリーとしてとり入れてみましたスカルラッテイのソナタK.545、このリズム感を身体の中にのこしたままとりつかれて下さい。そんな感じの曲です。
では皆さま今日も素敵な一日をお過ごしください。
おまけ
先月パリで師匠からもらってきたCD。
アレンジもお見事です!
実は10月8日チェンバロ・フェステイバル、10台のコンサートの時にラモーの「優雅なインドの人々」のアレンジを演奏するのです。
このCDから刺激受けてるまっただ中!
曽根麻矢子(チェンバロ)
こんにちは。法貴彩子です。
ブログ担当最終日です。
今日はせんくらで演奏します曲について少しだけ書きます。
私は、鈴木美紗さん、米津真浩さんとのコンサート(公演番号43)で即興曲第1番とバラード第2番を演奏いたします。
近頃、自分のソロコンサートでは近現代曲中心のプログラムばかりでしたので、久しぶりのショパンに、 “ロマンチックすぎて歯が浮く!”と思いながら弾いている今日この頃です。
バラード第2番は、“あの”シューマンに献呈されていることもあってか(?)、やさしく穏やかな語り口のメロディーと、激高しているかのような気性の荒いくだりが交互に出てくるという二重人格。
全4曲あるバラードの中でも独特なオーラを出している変態チックな曲、という印象を私は持っています・・・
そしてもう1曲、即興曲第1番はショパン初期の作品です。
さわやかな春風のようなメロディに始まり、美しく叙情的な中間部・・・
ショパンの数多ある曲の中でも特に親しみやすい曲のひとつではないでしょうか。
鈴木さん、米津さんもそれぞれ演奏なさる曲に思い入れを持っておられるはずですし、濃いコンサートになるのではないかと思います!
それでは、仙台でみなさまにお会い出来ますことを楽しみにしています!
法貴彩子(ピアノ)