8月16日。
午前中は親子コンサート。なんとホールの空調が壊れるというハプニングが!!
でも、暑さの中でも子供たちは一生懸命聴いてくれました。
毎年子供たちも参加できる様なコーナーを入れるようにしています。
今日は鈴とカスタネットで即席ミニミニコンサート。
小さい子供たちが演奏(?)している姿は本当にかわいい!
夜はリサイタル。相変わらず空調は直らないので猛暑の中でのコンサートとなりました。
前半は秋に発売になるアルバムに収録した曲を中心に、後半はピアノトリオで。
室内楽は好きなんだけど、なかなか機会がないのでかなりの職権乱用ですがただただ自分が弾いてみたい曲を選択。
噴出す汗と戦いながら、精根尽き果てました(笑)
奥村愛(ヴァイオリン)
こんにちは。イリーナ・メジューエワのマネージャー井上です。
今日は「ショパンの話」をイリーナに聞いてみましょう。
井上:ショパンのCDを多くリリースして、おかげさまでレコード芸術でも特選を何度か頂いていますが、イリーナにとってショパンとはどのようなものでしょう?
【CDはコチラでチェック→ http://www.waka-kb.com/ 若林工房】
イリーナ:ショパンは私にとって子供の頃から特別な存在でした。ショパンの音楽を聞くたびに、そのあまりの美しさに感動して、よく泣いていました。ショパンの曲を弾けるようになりたくて一生懸命ピアノを練習したのも、今では懐かしい思い出です。
ショパンの素晴らしさというのは色々ありますが、どんなに難しい曲でも「手」にとって無理のない書き方をしているというのは、ショパンがピアノという楽器のことをほんとうに熟知していたことを示していると思います。もしショパン自身の演奏(録音)が残っていれば、どんなに素晴らしいだろうかと思うのですが、その演奏は想像するしかありません。
今年はショパンの生誕200年の記念イヤーにあたるということもあって、ショパンの作品を弾く機会が多いですね。ピアニスト冥利に尽きます。これだけショパンで盛り上がるのは、次は50年あるいは100年待たなければなりません。皆さんも是非ショパンの音楽を楽しんでください。
今回はイリーナのオール・ショパンプログラムがございます!皆様、是非ご一緒にショパン・イヤーを祝いましょう。
公演No.47 10/2(土)15:30~16:15 エル・パーク仙台 ギャラリーホール
ポロネーズ 第2番、ノクターン 変ホ長調、エチュード(4曲)/変イ長調「エオリアンハープ」/ヘ短調/イ短調「木枯し」/ハ短調、プレリュード「雨だれ」、スケルツォ 第3番
イリーナ・メジューエワ http://www.jesc-music.org/artist/artist_04.html
8月15日、この日は河口湖へ移動。
“富士山河口湖音楽祭”には、今年で7回目の参加になります。
我が家では夏の恒例行事です!
吹奏楽が主で年々拡大しつつある音楽祭ですが、ボランティアの方たちで作り上げている心温まるアットホームな雰囲気の素敵な音楽祭です。
今日は、「リクエストコンサート」。
事前にお客様から募集したリクエストを元にプログラムを考えました。
以前演奏した事のある曲もあれば、「お~この曲があった!」と新たな発見があることも。
自分でプログラムを考えるとどうしても好みが偏ってしまいがちなので、視野を広げてくれる貴重な企画です。
奥村愛(ヴァイオリン)
こんにちは。昨日に引き続き、イリーナ・メジューエワのマネージャー井上です。
今回のせんくらでは、シューマン、ショパン、ベートーヴェンの曲を皆様にお届するので、本番前にその魅力を伝えるべく、本日から3回にわたって、イリーナにそれぞれの作曲家の魅力を聞いてみました!
井上:生誕200年シューマンイヤーである今年、せんくらでシューマンの曲を演奏しますが、ロシア人であるイリーナから見て、シューマンはどういう印象なのでしょう?
イリーナ:ロシア人はシューマンの音楽が大好きです。ひょっとすると、どの国民よりも(ドイツ人よりも!)シューマンを愛しているかもしれません。
そもそもロマンティックなものが好きなロシア人はドイツ・ロマン派をひとつの理想として受け容れました。シューマンに限らず、シューベルトやメンデルスゾーン、あるいは文学ではE.T.A.ホフマンやジャン・パウルなど、ロシアではとても親しまれています。
ところで、シューマンがロシアに旅行したという話は皆さんご存知でしょうか? 1844年、新進気鋭の作曲家だったシューマンは、当時を代表する人気ピアニストだった妻クララのロシア演奏旅行に同行します。ところが、どこへ行っても「有名なクララさんのご主人のシューマンさんです」としか紹介されなかったため、ちょっとがっかりしたそうです。そのときはシューマンの音楽もあまり評判にならなかったとのこと。
この話には後日談があって、シューマンの没後、1880年代にクララがロシアを再訪した際に、今度はシューマンの音楽がロシア国内で大人気になっていたため、クララが感動したという話が残っています。以来、ロシア人はシューマンの音楽をずっと愛しています。
今回イリーナが演奏するのは、シューマン:ノヴェレッテ、アラベスク (その他ショパン革命など)
公演No.41 10/2(土)11:40~12:25 青年文化センター 交流ホール
是非、お越しください。
イリーナ・メジューエワ http://www.jesc-music.org/artist/artist_04.html
みなさま、こんにちは。奥村愛です。
今年秋にはじめて、“せんくら”に出演させていただきます!
今から秋の仙台をとても楽しみにしております。
さて、今週1週間、ブログを担当させていただきます。
今年の夏はいつもに増して充実した日々を送っています。
そんな私の、ここ最近の一週間をダイアリー風にお届けしますね。
8月14日、この日は八ヶ岳の音楽堂でコンサート。
チェロ(奥村景)と二人でモーツァルトやヘンデルなどを演奏してきました。
とってもシンプルなコンサートだったので、かな~り緊張しました。
でも、音楽堂はステージの後ろがガラス張りになっているので、森の中で演奏しているみたいでとっても気持ちがよかったです。ホールの響きもいいし・・・。
14日までが見ごろと言われていた流星群が見れることを期待していたけどあいにくの雨。
残念・・・・。
奥村愛(ヴァイオリン)
こんにちは、新しくイリーナ・メジューエワのマネージャーとなりました井上です。
今年もせんくらに参加することができ、イリーナ共々大変光栄に思っております。
引き続き、よろしくお願いします。
さて、今日から始まるブログですが、私がイリーナにインタビューしながら、迫っていきたいと思います。まず今回は、前座として私がつぶやかせて頂きます!
イリーナとの初めての出会いは、実は昨年の「せんくら」。優しい佇まいを見た瞬間、柔らかなタッチの音色を想像していました。しかし!!ゲネプロに立ち会いビックリ。楽譜に吸い込まれていくような集中力をもって、いろんな音を紡ぎ出す骨太な演奏。あれがイリーナ??あの強烈なイメージは、私にとって忘れられない「せんくら」の思い出となりました。
私とイリーナの新たな出発点となった「せんくら」は特に力が入っております!今、勢いが止まらないピアニスト、イリーナ・メジューエワの世界を堪能して頂けるプログラムをご用意しましたので、是非是非!!お聴きください。
・・・長くしゃべりすぎました。明日より様々なことを聞いていこうと思いますので、よろしくお願いします。最後に締めでイリーナさん、一言お願いします!!
イリーナ:「『せんくら』に出演させて頂くのは今年で三度目。今回は4つのプログラムを準備しました。楽しんで頂けるよう、また自分でも楽しめるよう、頑張って演奏したいと思います。大好きな仙台の町で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。」
イリーナ・メジューエワ http://www.jesc-music.org/artist/artist_04.html
「そんなに甘いものではなかった」と気がついたのは、演奏会の10日ほど前。
考えてみてほしい。通常2時間の演奏会であれば、前日に演奏会同様2時間あれば、リハーサルができる。 しかし、この演奏会は演奏時間が(休憩をしながらだが)およそ16時間に及ぶためリハーサルは1日ではできないのだ。 たとえば、今日は30曲、明日は30曲というふうにリハーサルとすすめていったとしても、5日かかってしまう。そうすると、5日前にリハーサルした曲が 果たして演奏会で聴いて頂く状態で、僕の頭と身体に保たれているのか確認ができない。 では、もう一度弾こうとしたら、また5日かかり、これは堂々巡りだ。かといってまさか前日に15時間のリハーサルをやるわけにもいかない。
さて、最後はどうしたと思いますか?
まさに、人事を尽くして天命を待つ、といった心境でした。前日はとても穏やかな心境でいつものように夜はワインを飲んでいました。 なんだかワクワクとした気持ちで。
人生・・まさか自分の名前が「ギネス・ブック」に載ることになろうとは思ってもいなかった。でも、だからといって、すごいことをやってのけたというような思いはまったくない。全ては、ただショパンに近づきたくてやったことだから、きっと、僕の周りの応援してくれた多くの方々の気持ちが、あの演奏会を成功に導いてくれたのだと思う。
この場をかりて「ありがとう!」
横山幸雄(ピアノ)
今日で私の担当も最終日になりました。
今年のせんくらでは、仙台フィルとショパンのピアノ協奏曲第2番の第1楽章の1公演、松山冴花さんとの共演でブラームスのソナタなど2公演、
そして遠藤真理さんとの共演で1公演、あわせて4公演出演致します!
ショパンの協奏曲第2番はショパンの青春とでも言うべき素晴らしい作品。今回初めてオーケストラと共演出来るのでとても幸せです。
毎回会う度に新しい刺激をもらえるので、せんくらが楽しみです♪そして遠藤さんは素敵なチェリストですが、彼女はなんと芸大時代の同級生です。
今回久しぶりに共演出来るので楽しみです!
まだまだ暑い日が続きますが、みなさまお元気でお過ごし下さい(^^)
せんくらでお会い出来る事、心から楽しみにしています!!
津田裕也(ピアノ)
僕は仙台出身で、小さい頃から本当に仙台が大好きである。
小学生1年生の頃、東京に引っ越すことになり、泣きながら同級生をお別れしたことは今でもよく覚えている。
当時、南光台小学校の前にはヒヨコ売りのおじさんがいて、横にはゴルフ場もあった。
タイヤが山積みにされていた校庭にある山は、未だに探検しつくしていないことを悔やんでいるほど好きだった。
まだ埋め立てられてなかった台原の近辺には沼があり、まさかそこに地下鉄が走るとは思わなかった。
でもそんな時代から仙台が形は変わっても、みんなが共有する調度良い規模の街でいてくれてることが素晴らしいと思う。
以前も書いたことがあるけど、友人のガイジンさんはみんな仙台が好きだという。気候と都市の規模と緑があるところが良いと言う。
緑のある大通りを歩けば、西公園のSL機関車のある市民会館だっていけるし、買い物したいと思っても行きたいところにすぐ行ける。
そんなノリで、イベントがあってもすぐ辿りつける。友人に会えるし友人になれる。そんな素敵な街はなかなかない。
障害を持つリコーダー奏者の妹、荒川知子も、せんくらと同様、すっかり仙台の街に定着したイベント「とっておきの音楽祭」でお世話になった。
同じように、僕も「せんくら」も仙台の人たちとともにイベントを盛り上げていけたらと思う。
今年も何か提案できたらと思います。
よろしくお願いします!
荒川洋
僕が「ショパン・ソロ全166曲演奏会」で暗譜した楽譜の総ページ数は、ざっと1500ページぐらいだっただろうと思う。だから、スタッフや関係者、友人知人もこの演奏会のことを心配し、気遣ってくれた。 でも当の本人、つまり僕は、この数日分にあたるボリュームの演奏会を実はそんなに大変なことだと思っていなかったのだ。
演奏会の直前まで!
なぜなら、集中して練習するときは、15時間ぐらいは休憩せずに練習するので体力面では全く心配がなかったし、暗譜についても、新曲でさえ暗譜は1日でできるので、そこから曲を仕上げるのも4~5日あればできると思っていた。しかも、ショパンの作品は20年以上演奏し続けてきたし、殆ど演奏会で演奏したことがあるので だいたい頭に入っているはずだ。 それならば、コツコツと日々練習を積み重ねていけばできる!
・・・と思っていたのだ。
しかし、そんなに甘いものではなかった。 (明日に続く・・・)
横山幸雄(ピアノ)