
私の四重奏のヴィオラ弾きとチェロ弾きを紹介します。彼らの許可なしに書かしてもらいます。
ヴィオラのエリックは、彼がインターロッケン学校(全生徒寄宿制)にいた頃は手につけられない奴だったそうで何度か退学なりそうになった、って彼から聞きました。ビールを自分の部屋の押入れで作ったのがバレたり、ゲストハウスに友達と無断侵入してこれもバレたりとか。
でも今は美人のしっかりした彼女さんもでき、まともに暮らしてます。ついでに彼女は日本で昔モデルさんをしてて、今はコロンビア大学でPh.d.を目指しています。
チェリストのマイケルはいい競争相手。メキシコで唐辛子を食べるのを、辛いの大好き私に挑戦してきたのも彼。メキシコ人の友達もあまり進めない屋台食を食べようって、私に言ってきたのも彼。
そんなマイクもちょっと変。
Quartetでマイアミに行った時、泊まらしてもらった家の練習部屋のお手洗いのドアは西部劇の飲み屋さんにでてくるようなドア。だから全くプライバシーがなくて、みんなで珍しがってみてると、マイク、いきなり尿をしたくなったと。私、慌てて彼に私が部屋の外に行くまで待てっと言っても聞かず、そのまま普通に用をすませました。彼の言い訳は“いいじゃん、だってどうせ体の水じゃん”って。
そりゃそうだけど...
次はメキシコに行った時。一人一人各自部屋をもらって私は大満足。リハの後、皆自分の部屋に戻ってくつろいでました。少しするとドアにノック。マイクが立っていて、どうしたの?って聞くと暇でつまらないと。私、彼に‘私、今から昼寝するとこだったんだけど’って告げると彼は‘ふうーん’って。そしたら彼、
“じゃ、トイレ使わせて”
...別に使うのは全然かまわない。けど彼の部屋はマジ5メーター先にあるから自分の使ったらいいじゃん、って後からマイクに言ったら
“だってそこにトイレあるんなら、わざわざ自分の部屋まで戻る方が理屈に合わない”と。
...マジ?犬じゃあるまいし縄張り争いしなくても。
そうゆうマイクはカナダ人。カナダ人ってゆうだけでアメリカ人は割といっぱい見逃してくれます。
見逃してくれるなら私もカナダ人になりたい。
松山冴花(ヴァイオリン)