出演アーティスト 小井土文哉さんからのメッセージ

2023.08.06| 小井土文哉

皆さまこんにちは。ピアノの小井土文哉です。
昨年に引き続き、今年もせんくらに伺えることをとても楽しみにしています!
 
今年はリサイタル、ガラコンサート、デュオコンサートの4公演に出演します。
どれも興味深いプログラムになっていますので、それぞれ聴きどころをご紹介します!
 
 
まずはソロのリサイタル、何といってもシューマンのソナタ1番の素晴らしさです!
 
彼の3つのピアノソナタのなかでは取り上げられる機会はもっとも少ないソナタですが、昨年の仙台国際コンクールで優勝した、ルゥオ・ジャチンさんが演奏されていたので、仙台の方々には少し親近感がある作品かもしれません。
 
30分を超える大曲、シューマンの若々しい創造力が随所に散りばめられた傑作で、弾き手の感性によって全く違う演奏になります。
自分でもどんな演奏になるか分かりません…!是非お聴きください!
 
 
そして、今回初めて共演させていただく、ヴァイオリンの大谷康子さんとのデュオでは、対照的な2つのプログラムをお届けします。
 
1つ目はプーランク、フランクの2曲のソナタと、その間にウクライナの作曲家、スコリクのメロディというプログラムです。
 
プーランクのソナタは、ガルシア・ロルカという偉大な芸術家が、スペイン内戦の際に殺害されたことに大きな影響を受けて創作されました。
フランクのソナタは、イザイの結婚を祝うために作曲されました。
 
絶望から希望へ。
 
選曲された大谷さんの、世界、人々への非常に深い愛情と祈りの念を感じます。
 
2つ目は、オールスペインプログラムです。
ヴァイオリンの、そしてスペイン音楽の魅力を存分に堪能できるものになっています!
カルメン幻想曲は、色々なバージョンの編曲がありますが、サラサーテのものは特にヴァイオリンのソリスティックな部分が楽しめると思います!
 
 
最後に、素晴らしいピアニストである福間さん、牛田さん、松田さんとのコンサートでは、自分の最も興味を持っている作曲家である、スクリャービンを取り上げます。
彼のもつ独自の世界をご堪能ください。そして1人でも多くの方にスクリャービンを好きになっていただければ嬉しいです!
 
ということで、盛り沢山のせんくら、今からとても楽しみです!会場でお会いしましょう!
 

(C)Kei Uesugi

 
 
小井土文哉

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