皆さまこんにちは。
クラリネット奏者の伊藤圭です。
今年もせんくらに出演させて頂くことになりました。毎年参加させて頂く事を幸せに思っております。どうぞ宜しくお願いいたします。
まず出演いたしますのは、
9/30「こんなにいたのか! 東北ゆかりの名演奏家 ―リード楽器奏者大集合」です。
何とも楽しいコンサート!本番まで1ヶ月ほどありますが、ワクワクドキドキが止まりません。
東北ゆかりの演奏家 として、今回共演頂くスペシャルメンバーをご紹介いたします。
◆濱崎由紀さん
仙台市立上杉山通り小学校、五城中学校を卒業し、藝大附属高等学校に進学。藝大では私の一つ上の先輩に当たりますが、学内での濱崎さんの数々の名演に触れ、多くの事を学ばせて頂きました。何と言ってもEsクラ(小さいクラリネット)の名手。今回のアンサンブルでも披露してくださいます。いつも明るく、ポジティブな性格で、周囲の人を幸せにする存在です。美味しいものが大好き、料理上手。最近は筋トレにハマっているそうです。
現在、藝大フィルハーモニア首席奏者。
◆芳賀史徳さん
宮城県小牛田町立(現美里町立)不動堂中学校、古川高等学校卒業。私と出身高校が同じで、私が教育実習に行った際、ちょうど芳賀さんは現役の学生でした。心優しい、素晴らしい後輩です。
東京で芳賀さんと会えば、いつも2人でズーズー弁を話し、ゲラゲラ笑って盛り上がっています。
例
k あら、なんだべ。元気が?
h 元気でがすー。
k そいずはいがったごと。元気がいじばんだなや。
h んだでば。
<訳>
k あら、どうしたの(思いがけない出会い)元気?
h 元気ですよ。
k それは良かった。元気が一番だね。
h そうですね。
ズーズーな宮城弁講座はまた改めて。
古典から現代コンテンポラリーまで幅広いレパートリーの持ち主。現在、読売日本交響楽団。
◆下路詞子さん
東京出身の都会っ子。東京藝大では濱崎先生のお弟子さんでしたが、その後、私も教える機会に恵まれました。柔らかな音色がとても美しい、まさに’音美人’。若い力でオーケストラを盛り上げている姿を見て、いつも感心しています。お酒もよく飲み、頼もしい!故郷に信頼出来る奏者がいるのはとても心強いです。
現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団。
◇伊藤圭(自己紹介)
宮城県古川市立(現大崎市立)古川中学校、古川高等学校卒業。
実は古川高校卒業生の中に、プロのクラリネット奏者が4名おります。私と芳賀さんの恩師である、元仙台フィルの千石進先生、元東京フィルの伊藤正太郎さん。全国を見てもこの様な学校はおそらく他にありません。今の私の音楽家としての人生があるのは、恵まれた環境があったからこそです。音楽文化の発展にご尽力くださった先生や先輩方に感謝いたします。
古高万歳!宮城万歳!
現在、日本最大級(身長183cm)クラリネット奏者。NHK交響楽団首席。
イギリスの作曲家ヘンリーの「バードウォッチング」と、フランスの作曲家ベッファの超絶技巧曲、「花火」を演奏いたします。クラリネットの特色が良く活かされており、大変人気のある作品です。Es クラリネット、Bass クラリネットも登場します!
そして、
10/1 伊藤圭クラリネット・リサイタルⅤ
です。今回もやらせて頂きます。
テーマは「オペラ」
メイン曲は現在ピアニストとしても活動するロシアの作曲家、ローゼンブラットのカルメン幻想曲です。オペラの名旋律によるこの幻想曲は、モティーフを変奏し、クラリネットの音域、奏法をフルに生かせるよう書かれたヴィルトゥオーゾ・ピースです。ロシア音楽を代表するラフマニノフの影響も見られ、情熱的でドラマチックな音楽が大変魅力的な作品です。
オペラといえば、プッチーニファンという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回の為に作曲家 内田 祥子さんに新たに編曲を依頼しました。プッチーニ・トリビュートとして、プッチーニの名旋律をメドレーでお届けします。トゥーランドット? 蝶々夫人? どの作品のメロディが入っているのでしょうか。どうぞお楽しみに!
当日の演奏曲目は以下のとおりです。
・ヴェルディ/ ロブレーリョ
「椿姫」による演奏会用幻想曲
・マスネ タイスの瞑想曲
・プッチーニ/内田祥子 プッチーニ・トリビュート
・ローゼンブラット カルメン幻想曲
共演するピアニストは昨年に引き続き、榊原紀保子さんです。
*榊原さんとのCDが来年春に発売予定です。
昨年のせんくらで初演しました、吉川和夫先生の「変奏曲キーウの鳥の歌」を含む、小品集です。Rec-Labより発売いたします。
アンサンブル、リサイタルともにクラリネットという楽器の性格や、魅力を存分に味わって頂けるプログラムです。
全国の皆さん、美しい音楽が響く都、仙台に是非お越しください。
伊藤圭