出演アーティスト アンサンブル・マレッラさんからのメッセージ

2023.09.15| アンサンブル・マレッラ

皆様、こんにちは。
仙台フィルコンマスの
神谷未穂です。
 
毎年恒例で出演させて頂いているせんくらバロックチーム・神谷、小池、ジラール 、そして梅津の4人のアンサンブルは、昨年のせんくらで結成㊗️10年を迎え、今年2023年はゾロ目の11年です!
 

 
今年からジラール が創設した『アンサンブル・マレッラ』のメンバーとしてせんくらに出演させて頂き
ます🎵
公演番号10番・9月29日14時45分
シアターホールにて開演。
 
『マレッラ』とは、テレマンのパリ四重奏をパリで初演したイタリア人の名ヴァイオリニストのお名前。
以前、せんくらで数年かけてパリクァルテット全曲(❗️)にチャレンジさせて頂いた事は、私達の音楽人生にとって、とても良い思い出&経験となっています。
その貴重な場を与えて下さったせんくら、それを聴いて下さったお客様に、今も感謝。
 
私達のプログラムは毎回、「この日初めて生で聴きます」、という方が多いのでは、と思われる曲ばかりですが、
楽都・仙台の名に相応しい内容を、そして初めてでもバロックの面白さを感じて頂ける様な曲を、とメンバーで選びに選んでおりますので、今年も存分にお楽しみ頂けるのではないかと。
ご期待下さい。
 
今年のテーマはクヴァンツ、グラウン、C.P.Eバッハ、ベンダといった一流の音楽家が集ったフリードリヒ大王の宮廷がテーマで、グラウン、アーベル、C.P.Eバッハの作品を演奏します。
 
今年はなんと、私の大好物で、度々せんくらブログ でも書かせて頂く程の思いが通じたのか、萩の月🌕でお馴染みの菓匠三全様が、アンサンブル・マレッラ公演をご協賛下さると❣️
、、、書いている内に、
萩の月🌕が無性に食べたくなってきました。
凍らせても美味しいですよね❣️
 
『アンサンブル・マレッラ』のCDは
マレーの『異国組曲』、
シューベルトの幻想、
悪魔のフォルクレ
をリリースしています。
せんくら会場でご購入頂けたら、嬉しいです❣️
 
この公演の後には、
20時からお隣のコンサートホールで仙台フィルのドヴォルザークプログラム
(今年の指揮者は松本宗利音・しゅうりひとさん!
なんてインパクトの強い
素敵なお名前。
ソリストは上野通明さん)、
翌日の9月30日は45周年を迎えられる日専連様のスペシャルコンサートで、
澁谷さん、森下さん、西江さん、佐々木さん、原田さん、という元仙台フィルメンバーと、私、井野邉さん、吉岡さん、という現メンバーのコラボアンサンブルがあります。
ナビゲーターはお話上手な我妻部長🎵。
森下さんとは私が小学生の頃から、西江さん、原田さん、井野邉さん、我妻部長とは高校生の頃から知っている、という仲です。
澁谷さんは、女性コンマスが少なかった時代から仙台フィルを引っ張っていらした、という女性コンマスの大先輩として尊敬の念を抱いています。どんなアンサンブルになるでしょうか。
ワクワクします。
女性コンマス大先輩といらえば、大谷さんも、今年のせんくらにご登場ですね🎵。
 
最終日は仙台フィルと、仙台国際コンクールで入賞されたリーさん、そしてなんと、うちの母とお父様が高校の同級生という福間洸太朗さんがソリスト。 
個人的にも楽しみな公演が続きます。
 
最後になりますが、今年もせんくらブログをお読み下さり、どうも有難うございます。
只今、河北新報の月曜夕刊でも、隔週でエッセーを担当しています。
 
7月24日 ①『未来の未です』
8月 7日 ②『日仏夫婦の会話』
8月21日 ③『「ガンバ」をご存知ですか?』
9月 4日 ④『真夏の音楽講習会』
9月25日 ⑤
10月16日 ⑥
10月30日 ⑦
11月13日 ⑧
 
せんくらの事も書いたり、音楽の事だけでなく、色々書いています。こちらも
お読み頂けたら幸いです。
 

 
それでは、
せんくら会場でお会いしましょう❣️
 
神谷未穂
 
 


 
 
みなさん、こんにちは☺️
バロック・ヴァイオリン奏者の小池まどかです。
今回は、二つの公演に出演させていただきます。
まず、一つ目の公演は、結成11年目になります
神谷チームバロックアンサンブル、
『アンサンブル・マレッラ』
 
今年のテーマは、フリードリヒ大王の宮廷音楽✨
まず一曲目には、
J.G.グラウン:2つのヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲
とっても華やかで煌びやかでカッコいい曲!!!
当時、ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾだったグラウンの
華麗なテクニックが満載です!!!
 
次に、C.F.アーベル:ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ イ短調
ガンバ奏者だったアーベルのソナタといえば無伴奏ソナタが
有名ですが、今回はチェンバロ付きでこれまたとっても素敵な曲!!!
 
最後にお届けする曲は、
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ハ長調
この曲は、なんと言っても独特な和声の色彩感と
洗練されたフレージングで
新しい時代を連想させるわくわく感たっぷり!!!!!
三曲とも、あまり演奏されない曲ですが、名曲なのは
間違いなし!!ですのでどうぞお楽しみに☺️
 
9月29日(金)14:45〜15:30
日立システムズホール仙台 シアターホールにて
お待ちしていますね☺️
 

 
 

二つ目の公演は、
秩父英里スペシャルアンサンブル!!!
feat.小池まどか&八島珠子from仙台フィル
 
JAZZピアニスト✨秩父英里さんのオリジナル曲で
Blackberry Winter
Dreams of the wind
Tales of the Patels ほか
をお届けします☺️
秩父英里さんの曲はとっても心に残る曲で
演奏した後も思わず口ずさんでしまうくらい。
みなさんも聴いていただいた後に地下鉄で
メロディ〜♬ 歌っちゃうかも!!!笑
 
9月29日(金)19:00〜19:45
太白区文化センター(楽楽楽ホール)にて
お待ちしていますね☺️
 
 
それから、個人的に宣伝させていただきます。
もし宜しけれはこちらも聴きにいらっしゃいませんか?☺️
 
✨18世紀フランス宮廷音楽✨
ジャン=マリー・ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ 全曲演奏会No.5
11月11日(土)14:00開演
ライブドーム スターダスト(仙台)
11月12日(日)14:00開演
松本記念音楽迎賓館 (東京)
 

 
おまちしていま〜〜〜〜〜〜す☺️☺️☺️☺️☺️
 
 
小池まどか
 


 
せんくら初日の9月29日(金)に
《フリードリヒ大王の宮廷音楽》に出演する、
「アンサンブル・マレッラ」
 

 
のガンバ奏者の
エマニュエル・ジラールです。
 
桐朋で教え始めてから13年、仙台に住んで12年が過ぎました。
大好きな街・仙台での音楽祭での演奏、今年も楽しみです。
 
せんくらブログで、今回演奏するプログラムのテーマについて、
少々長くなりますが、書かせて頂きたいと思います。
 
プロイセンの『フリードリヒ大王』(1712–1786)は、
 

 
急進的な政治家でしたが、
経験豊かな音楽家でもありました。
非常に優れたフルート奏者であり、
 

(サンスーシ宮殿でフルートを
演奏するフリードリヒ大王)


 
宮廷に招いたヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)の
指導を受けました。
そして作曲家でもあったそうで、
1747年にヨハン・ゼバスティアン・バッハ(大バッハ)が
宮廷を訪ねた際、
大王自らが作ったテーマ(主題)を元に、大バッハは即興演奏を行なった、と言われています。
1741年にはポツダムの宮廷にオペラ・オーケストラを創設し、
その著名なメンバーがベルリン楽派を結成しました。
 
ヨハン・ゴットリープ・グラウン (1702-1771) は、
弟のカール・ハインリヒ・グラウン(1704–1759)、
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ (1697-1773) とともに、
フリードリヒ大王のお気に入り音楽家3人の内の 1 人でした。
 
カール・フリードリヒ・アーベル (1723-1787) は
ケーテンで生まれ、師事した父親の故郷である
ハノーバーに住んでいました。
ヴィオラ・ダ・ガンバの名手であり、優れたチェンバロ奏者で、
ドレスデンの宮廷の音楽家になり、
フリードリヒ大王の宮殿として建てられたポツダムのサンスーシ宮殿でも作曲したり、演奏を行なっていました。
その後、彼はロンドンに住み始め、
ヨハン・クリスチャン・バッハとともに、非常に人気の高い
「アーベル・バッハ・コンサート・シリーズ」
を創設しました。
 
プロイセンの宮廷に仕えたC・P・E・バッハ(1714–1788)は、
古典様式を定義づける18 世紀後半の「ドイツ様式」を
代表する作曲家です。
彼は非常に有名で、影響力がある人物でしたが、人々が彼の父親・
大バッハの音楽を再生し始めると、
残念ながら忘れ去られてしまいました。
 
フリードリヒ大王の後継者となった
甥のフリードリヒ・ヴィルへルム2世(1744–1797)は、
 

 
宮廷で音楽政策も継続し、
エルンスト・クリスティアン(1676-1762)の息子で
マレやフォルクレに学んだ
クリスチャン・ルートヴィヒ・ヘッセ (1716-1772)に
ガンバの指導を受けました。
 
この頃のベルリンでは、
音楽の夕べでグラウンのガンバを使った曲が度々演奏されたり、
C・P・E・バッハがガンバのために作曲する等、
ガンバが非常に人気のある楽器だった様です。
 
ガンバをとても上手に演奏していたヴィルヘルム2世は、
1760 年代の終わり頃にはチェロに興味を失っていましたが、
1770 年にイタリア人のチェリストのカルロ・グラツィアーニが
ベルリンに到着すると、
彼に指導を受け、
1773 年にグラツィアーニの後を継いだフランス人チェリストの
ジャン=ピエール・デュポールにも
師事しました。
 
その後1780年代には、
イタリア人のルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)に
チェロソナタを依頼しました。
1796年にはジャン=ピエールの弟のジャン=ルイ・デュポールと
自身のチェロ・ソナタを演奏するために宮廷を訪れた
ベートーヴェンに出会ったそうです。
ベートーヴェンのチェロソナタの作品 5 は、ヴィルヘルム2世に
献呈されています。

フォルクレからベートーヴェンの時代まで、
バロックと古典時代の融合、
そしてロマン主義への参入に至るまで、時代とともに生きる、
この二人の先見の明のある
プロイセンの王が、
18 世紀後期、大きく進化した音楽芸術に、
重要な役割を担った、
と言えるのではないでしょうか。
 
 

フリードリヒ大王の宮廷音楽をテーマにした
私達の2023年のせんくらでのコンサート、
聴いて頂けたら嬉しいです。
 
 
エマニュエル・ジラール
 


 
せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは。
チェンバロの梅津樹子です。 今年は凄まじい暑さの夏でしたが、せんくらの時期には涼しくなっていることでしょう。
私たち4人のアンサンブルは結成して11年目を迎えました。その間、バッハ、ヴィヴァルディから始まりテレマン 、フランソワ・クープラン、昨年はブクステフーデとラインケンと、後期バロックから中期バロックとプログラムの幅を広げてきました。そして今回は、フリードリヒ大王が聴いた宮廷音楽、18世紀後期のバロック音楽をプログラムに取り入れました。既にリハーサルを開始しましたが、グラウン(1704-1759)、アーベル(1723-1787)、エマヌエル・バッハ(1714-1788)の鮮やかで洗練された新しい時代の響きに私たちも心踊り、本番がとても楽しみです。
 
さて、こちらは、今年6月に山形県天童市美術館のミュージアムコンサートのためのリハーサルで。この時はラインケンの音楽の園から2曲、テレマン のトリオ、セバスチャン・バッハ のガンバソナタを演奏しました。
 

 
こちらは、今回のせんくらのためのリハーサルから。朝からガッツリ練習、ガッツリランチ、ガッツリお喋りの3つはいつも変わらず。
 

 
アンサンブル・マレッラのステージは、せんくら初日9/29金曜日14:45より、シアターホール(日立システムズホール仙台)にて。皆さまのお越しをお待ちしております♪
 
 
梅津樹子

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