こんにちは!
ピアノの文京華です。今年もせんくらに参加できること、とても嬉しく楽しみにしています。
今回はソロということで、私にとっては思い入れのある作曲家、フランツ・リストを取り上げます。
ピアノ弾きにとって、それぞれ作曲家との相性というのは存在すると思います。
相性のいい作曲家の場合は、自分の体や心が既にもうその人の音や喋り方を”知っている”ような感覚があります。
私にとってはリストはそういう作曲家の1人で、小学生の時に初めて”ため息”を弾いた時から、どう弾いたらしっくりくるかを、考えずともなんとなくもう知っているような不思議な感覚がありました。(実際に手が追いついてたかは別として笑)
初めてコンクールで優勝した時や、ベルリン留学での大事な試験の時など、節目節目でリストの音楽は私を助けて来てくれました。
リストの人生は長く、74年に及ぶその時間の中で、さまざまなものを遺していきました。
有名なエピソードの多くは、超絶イケメンで女性にだらしなく(笑)、派手好きで享楽的な部分だったりしますが、それは彼のほんの一面に過ぎないのです。
リサイタル、という形を作ったのも、ピアノの蓋を開けて弾く、ということをしたのも、リストが最初です。聖職者に憧れ、文学を愛し、他の作曲家を尊敬し広め、弟子をたくさん育て…。
というわけで今回はリストの遺したもの、にフォーカスしていきたいと思います!
…今気づいたけど、最近撮ったこの宣材写真、リストの割とポピュラーな肖像画のポーズと同じだ…なんか恥ずかしい(笑)
9月30日、公演番号20番です。お待ちしております!