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せんくらブログ

浦田誠真
2022.08.05

出演アーティスト 浦田誠真さんからのメッセージ

みなさま、こんにちは。仙台フィルハーモニー管弦楽団トランペット首席奏者の浦田誠真です。

 

仙台フィルに入団して、早いものでいま5年目になりました。沢山の名曲に触れたり、それまでは縁のなかった東北の各地に赴いたり。オーケストラ奏者としてだけでなく、ソリストとしてもデザンクロ、ハイドン、コープランドを演奏したり。様々な経験をて充実した音楽活動をしておりましたが、何かが足りないような…。

 

そう、金管のアンサンブルってあまりやっていなかったのです。これは寂しい!とはいえ、何かいい機会は無いものか…と思っていたところ。

 

去年のせんくらで自分の出番の合間に聴きに行った、「東北ゆかりの音楽家による木管五重奏」の演奏会。これは面白い!金管バージョンは出来ないか?!と各所に話してみたところ、ぜひやりましょう!と、あれよあれよと言う間に実現してしまい、なんと今年のせんくらでは、今回のために編成された特別な金管五重奏の公演にも出演することとなりました!なんでも言ってみるものですね。機会をくださってありがとうございます。

 

仙台を中心に東北ゆかりの音楽家で、というお題だったので、個人的に共演してみたかったあんな人やこんな人に連絡を取ってみたところ、みなさん快く引き受けてくださったため素晴らしい豪華メンバーとなりました。

 

 

題して「こんなにいたのか!仙台ゆかりの演奏家Ⅲ〜東北ゴールデン・ブラス・クインテット」

 

 

…ちょっとイーグルスが頭をよぎりますがそれはさておき、私、浦田の個人的視点によるメンバーのご紹介をしたいと思います。

 

まずトランペットはお隣、山形交響楽団のトランペット首席奏者井上直樹さん。

 

 

普通のトランペットはもちろん、バロックトランペットのスペシャリストでもある井上さん。まだ私が関西にいたころ、大阪で山響の大阪公演でバロックトランペットでのベートーヴェンを聴いたとき衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。

 

ここ数年は山響・仙台フィルの合同演奏会が毎年行われており、よくお隣で演奏していますが、その技術もさることながら歌心が本当に素晴らしいです。今回のウエストサイドストーリーでもきっと井上さんの歌心がギュッと詰まった演奏になると思います!必聴!

 

次にホルンは、せんくらでもおなじみ仙台のご出身、群馬交響楽団ホルン首席奏者の濱地宗さん。個人的には、仙台フィルにエキストラに来ていただいたときに共演したほか、以前のせんくらでリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲を仙台フィルと演奏されたときに私もオケに乗っていて共演しました。

 

ホルンってギネスブックに載っているくらい難しい楽器らしいのですが、それは嘘なんじゃないかな、というくらいいつも軽々となんでも吹いてしまうスーパーマンの濱地さん。今回室内楽でご一緒できること、本当に楽しみです!

 

 

 

そしてトロンボーンは、東京フィルハーモニー交響楽団トロンボーン奏者の、山内正博さん。山内さんは私が仙台フィルに入る前に在籍していた、兵庫芸術文化センター管弦楽団の元同僚で、よくお隣で一緒に吹いていたご縁から今回お声をかけさせてもらいました。

 

 

 

山内さん、そして先程ご紹介したホルンの濱地さんはどちらも仙台ジュニアオーケストラのご卒団なんだとか。私も現在講師としてジュニアオーケストラに関わっていますが、もしかしたら今のジュニアの団員からも将来プロ奏者が出るかも?

 

兵庫で共に研鑽した彼と、仙台でまた共演できて本当に嬉しいです!きっと東京フィルでの活動で演奏もどんどんパワーアップしているはず。

オーケストラだと待ち時間の多いトロンボーンですが、今回はたっぷりその音色が楽しめます!

 

 

そして最後にチューバは皆様おなじみ。仙台フィルハーモニー管弦楽団チューバ首席奏者ピーター・リンクです。

 

 

 

いつも仙台フィルを底からどっしり支えてくれているピートですが、室内楽奏者としても国内国外を問わず大活躍。

金管五重奏のチューバ奏者は、伴奏をしたかと思えばソロパートを吹いたり、オーケストラの中でもソリストとしてでも見られない姿がきっと沢山見られるはずです。お見逃しなく!

 

さて次はプログラムについて。

そんな豪華なメンバーで、どんな曲を聴いてもらおうか…と5人で相談したのですが、やはりここは金管五重奏の「王道」を聴いていただきましょう!ということで、

まず一曲めに演奏するのはマルコム・アーノルドの「金管五重奏曲」。

 

ロンドンフィルハーモニー管弦楽団の首席トランペット奏者だったアーノルドは、作曲家としては映画「戦場にかける橋」の音楽や、吹奏楽に馴染みのある方だと序曲「ピータールー」の作曲家として有名ですね。

トランペットの軽やかな掛け合いから幕をあけるこの「金管五重奏曲」、ファンファーレ的でリズミカルでかっこよかったり、またはコラールの重厚さ、など金管楽器「らしさ」が詰まった曲になっており、きっとこの曲を聴けば「金管五重奏、面白いかも!」と思っていただけると思います。

 

そして次は、ピートからの熱い要望で、バーンスタイン 組曲「ウエストサイドストーリー」より。先日も仙台フィル定期がアメリカプログラムだったところですが、やはりアメリカ音楽といえばブラス!ブラスといえばアメリカ!バーンスタイン作品でもブラス・セクションは大活躍しています。曲自体は金管五重奏にアレンジされたものですが、ブラスのプログラムとしてはやはり「王道」のウエストサイドストーリー。映画のリメイクもされて再注目されている作品です。組曲からどの曲を演奏するかは当日のおたのしみ!

 

最後は、フェルヘルスト「日本に捧ぐ歌」。この曲は、ベルギー出身のトロンボーン奏者フェルヘルストが東日本大震災の被災者のために捧げた曲です。ただ安易に仙台ゆかりだから、と選んだわけではなく、深く、やわらかく、暖かかいこの曲をぜひ皆さんに今だからこそ一度、聴いていただきたいです。不安定な社会の中、どこか落ち着かない心にそっと寄り添って暖めてくれるような曲です。

 

というように非常に魅力的なプログラムになっておりますので、少しでも金管楽器に興味を深めていただけたら嬉しいです。

 

金管楽器というとオーケストラだとたまに出てきてデカい音を吹く、という印象があるかも知れません。もちろんそのとおりの大迫力のffも魅力の一つですが、ささやくようなppや包み込むような柔らかさもまた金管楽器の魅力的な部分です。そのあたりを今回の金管五重奏という編成は一番感じていただきやすいのでは、と思いますので、今まで聴いたこともないよ!という人からブラスマニアまで、沢山のご来場をお待ちしております!

 

浦田誠真

 

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