『想いの届く日』

2021.08.24| 2021

せんくらファンの皆さま

 

こんにちは。コントラバス奏者の助川 龍です。

今年も大好きなせんくらに参加させていただける事とても嬉しく思っています。

 

今日は私の兄でギタリストの助川太郎とのデュオユニット”助川ブラザーズ”の公演について紹介いたします。

 

私たちはボサノヴァ・ジャズ・タンゴをはじめ南米や世界中の楽曲から“今“自分達の心に響く楽曲をアレンジして演奏しています。クラシックやオリジナル曲も演奏します。

 

今年は世界中の“うた”をお届けします。

うたを歌い届ける場所、そして大好きなボサノヴァにかけて、《ウタノバ》と題しました。

 

うた、というのはもちろん歌詞があります。つまり明確なメッセージがあります。

でも僕は最初にその曲を感じるのはメロディとリズムで、メッセージは後から知る事も多いです。

 

今回演奏するうたの歌詞はどんなメッセージがあるのか、少しご紹介します。

 

スコットランド民謡の“The Water is Wide”は広い河の岸辺と訳されたりします。この広い河を渡る翼を私は持っていない。私達2人が乗って渡れる小舟が欲しい、と歌っています。

 

ひとは夢み、旅して、いつか空を飛ぶ、と歌うのは武満徹の“翼”。

 

遠い旅路に思いを馳せる、いつの日か故郷に帰ろう…

日本の名曲“椰子の実”ではこの様な意味が歌われています。

 

タンゴの名曲“想いの届く日”では

君を夢に見て目覚めた朝には、柔らかな陽射しに揺れる花がうたう…と始まります。素敵。

 

映画「黒いオルフェ」で使われた名曲“カーニバルの朝”はブラジルの国民的お祭りリオのカーニバルが終わったその翌朝の切ない気持ちを歌ったうたです。

 

昨年はせんくらを始め楽しみにしていたコンサートが沢山無くなってしまいました。

 

辛い現実を目の当たりにして、

その現実からいつもの日常を夢み、

そして夢が現実だったのだと知った、

そんな一年でした。

 

世界中で愛されるこれらのうたも時代や背景はさまざまですが、どの曲も想い通りにはならない現実や、またその現実を乗り越える夢や希望を歌っています。

 

偶然好きなメロディを繋いだ選曲でしたが、偶然はいつも意味を帯びてくるものだと感じます。

 

さまざまな規制の中で生活する今ですが、せんくらのこの一時、参加する音楽家の皆さんや集まる皆さんそれぞれの想いの届く日になる事を願っています。

 

そしてこの様な状況下でフェスティバル開催の準備をして下さるスタッフの皆さまに心より感謝しています。

 

それでは皆さんと再会出来る事を心待ちにしてます!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

公演番号:4
公演日:10月1日(金)11:30~12:15
ギターとコントラバスの

ボッサな名曲広場
「ウタノバ」

会場:日立システムズホール仙台|パフォーマンス広場

出演者:

助川ブラザーズ

 

公演番号:23

公演日:10月2日(土)17:00~18:00
一期一会のドリーム・アンサンブル

「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」
名曲で聴く弦楽アンサンブルの極み!
会場:日立システムズホール仙台|コンサートホール
出演者:
助川 龍(コントラバス)
ほか

 

 

助川ブラザーズ

助川 龍(コントラバス)

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