中の人と音楽

2021.09.30| 仙台フィル中の人

 

みなさんこんにちは、仙台フィル【公式】Twitter中の人です。このせんくらブログの最後を飾る日が来るなんて夢にも思っていませんでしたが、せんくら直前ということで、私が日々思っていることを、徒然なるままに書きたいと思います。いつもはTwitter上で140字でまとめなきゃいけないんですが、今日は自由に書きます。

 

といっても、急にテーマもなく自由に書くと、なんの話をしているのかわからなくなるので、「中の人と音楽」をテーマに書きます。(まじめ)

 

私、幼稚園に通っている頃に、母と一緒に姉のピアノのレッスンについていったんですね。でも、そんないい子にじっとなんてしてられないから、姉のレッスン中はグランドピアノの下に潜ってみたり、部屋をドタバタ走り回ったり(先生ごめん)、ヘッドホンをしてエレクトーンを弾いて遊んだり(多分音は漏れてた)、ピアノの先生の家の庭で遊んでたり(勝手にスコップ借りました)。そうこうしていると、レッスンの邪魔ばかりする私を見て、先生が「○○もピアノやってみるかい?」と声をかけてくれたのです。細かいことは覚えていませんが、母が「レッスンが終わったらチョコレートを買ってあげる!」と、毎回そのチョコレートを買ってもらうことを楽しみに、ピアノのレッスンに通うようになりました。ま(あ、途中から単価の安いガムに変わったんですが)

 

小学生の頃は、毎週金曜日だったと思いますが、学校が終わってからレッスンに行って、そして帰りにチョコ(またはガム)を買ってもらう、というルーティーンで毎週過ごしていました。(でも、金曜日にレッスンがあると、なんとなく、「あぁ週末はレッスンか。レッスンを乗り越えなきゃ土日が来ないのか。」という重い空気感がありました、笑)

 

小学校の高学年になり、みんなで合唱をするとなった時は、たいていピアノ伴奏を担当していました。集会での校歌斉唱の伴奏も、入学式も、そして卒業式の合唱も伴奏を担当。中学に入ってからも、クラス合唱、学年合唱、そして全校合唱の伴奏をほぼ毎回やり、合唱として歌ったのは片手で数えられるくらいでした。高校に入ると、合唱の授業はなかったけど引き続きピアノのレッスンには通っていました。ピアノという楽器が、私にとって生活の一部になり、弾いているのが当たり前だった小さい頃。弾いている時間はあっという間で(練習は嫌いだったけど)なんだかんだ弾けるようになるととっても楽しくて、嬉しくて、楽器を演奏する喜びを、常に持っていました。

 

大学ではピアノ専攻ではありませんでしたが、声楽やそのほかの器楽に触れる機会が多くあり、楽器は違うけど音楽することに変わりはなく、ソロはもちろん、アンサンブルで音があった時の楽しさは、「音」「楽」という字そのものでしたね。

 

そもそも音楽は、相手に気持ちを伝えるためのツールであり、演奏する人と聴く人がいて成り立ちます。一人で演奏して自己満足するのがダメとは言いませんが、その時、その場所で、同じ空気の振動を感じ、気持ちを共有し合うことができた瞬間は、何にも変えられませんし、同じ時間は帰ってきません。だから、生の音楽は「一期一会」なのです。そして、音楽に国境はありません。鼻歌でもコミュニケーションはできるのです。これってすごいことだと思いませんか?

 

私は、今はこのようにプロのオーケストラの事務局で仕事をしていますが、好きだから毎日楽しく続けられているし、またこの魅力を多くの方に伝えたくて、日々仕事に励んでいます。Twitterもその一部です。まずは仙台フィルという名前を知っていただき、身近に感じていただきたい。そして、音楽の魅力を、オーケストラの魅力を伝えることがTwitterの目的なので、これからも引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いします。

 

ということで、いつもながら、まとまりのない文章になってしまいましたが、何はともあれ、いよいよ2年ぶりにせんくら開幕です。この状況下ではありますが、感染症対策をしっかりとしていただき、一期一会のコンサートを、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

あ、チケットに名前と連絡先を記入してきてくださいね!!!(切実)

これだけは本当にお願いします。。

 

追伸)

コロナ騒ぎになる直前、仙台フィル公式Twitterフォロワーミーティングを本気で考えてたんです。日付はこのコンサートの後で、会場は仙台駅前のここがいいよね、スペシャルサプライズゲストは神奈川フィルの中の人で、なんて話が実際にありました。そこにコロナが来てしまったのです。なので、終息したら絶対にやります。せんくらちゃんも来てね。絶対。

 

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