昨日に引き続きまして、本日もブログを担当いたします、ピアニストの髙木竜馬です。本日も、どうぞ宜しくお願いいたします!
昨日は、出演する公演について綴りましたが、2日目は自分の趣味を綴りたいと思います。
様々な事柄からインスピレーションを得ること、芸術を愉しむことは演奏をするに当たって、また表現するためにもとても大切なことです。絵画や映画鑑賞、読書から、時には自分の見た夢からも(!!)インスピレーションを得ることが出来ますが、それらに並んで大切な源は、旅をすることです。人生のほぼ ⅓ を旅に捧げたモーツァルトは『旅をしない音楽家は不幸だ』と言っています。
見知らぬ景色と文化に触れ、郷土料理を食べて、それぞれの土地の息吹と歴史を感じることは、人生に彩りを添えて深いものにするためには欠かせない要素です。余程大規模な都市でない限り、交通機関を使わずに1日中その土地を歩く観光方法を採っています!

夜のウィーン・シュテファン寺院。旅の醍醐味は、美しい景色に触れることでもあります。
不思議なことに、自分の足で歩いた土地は記憶に残り続け、また小回りが利くため、細かな路地まで入ることが出来るのです。
それぞれの国には、歴史と文化があり、やはりそれらは実際に現地に滞在しないと分からないものです。昨年9月にグリーグ国際を受けるために、初めてノルウェーを訪れました。訪れるまでは、空が重く寒く、どこか物悲しく繊細なイメージをもっていましたが、しかし実際に滞在をすると、ヴァイキングの勇壮さよろしく、雄大な自然に圧倒され、人々もとても温かく、素晴らしい体験となりました。

ベルゲン市内のグリーグ像。グリーグは、ノルウェー国民の象徴で、ノルウェー国民から広く愛されています。
幸運なことに音楽家は旅も仕事のひとつですので、旅が大好きな私にとっては、新しい土地を訪れどのような新しい世界と出会うことが出来るのか、いつも心躍っています。
今回のせんくらでは、自分の出演する公演以外の時間では、出来るだけ沢山の公演に足を運びたいと考えています。しかし時間を見つけて、街を歩き、名物料理に舌鼓を打ち、仙台の街と歴史を感じることも、また大きな楽しみにひとつなのです。
2日間、ブログにお付き合い頂きまして、有難うございました。日本最大規模の音楽祭へ参加させて頂きますので、皆様と同じように、私も目一杯楽しみます!
皆様に仙台でお会い出来ますこと、心から楽しみにしております!
髙木 竜馬(ピアノ)