ファゴットの水野です。
西沢さんも書かれたかと思いますが、公演番号82の管楽器部隊の仕込みを、東京芸大で行いました。
僕は1983年4月から1987年3月まで通ってました。
卒業してから30年以上経つわけです…
受験直前に新幹線(新潟県三条市出身なので上越新幹線)が出来たけれども、まだ大宮まで、大宮~上野は「新幹線リレー号」、そんな時代でした。
なので「新幹線地下ホーム~芸大」という感覚は薄く、今回、とてつもなく遠く感じました。
上野公園は今のようにキレイではなく、奏楽堂は廃墟、お化け屋敷のようにまだ芸大の中にありました(立ち入り禁止)。
先生方も当然変わってます(僕の師は2017年3月に退官)し、部屋も様変わりしてますが、そんな中、ファゴット部屋を覗いたらこれが変わってなかったのです。
金庫です。
ファゴット部屋の主!
楽器を保管するためのモノですが、僕が入学した時にありました。
凄い!
入学して早々に言われたのは
「1年生は早く来て鍵開けるんだよ」
と。
でもなかなか開けられず、金庫の前に立ち尽くし、困っていると、先輩がいらっしゃって
「やっぱりだめかあ。そうだと思ったんだけどね。」
笑われ、開けて頂く1年生の4月…
懐かしいです
「これ、どうしたんですか?」
と先輩に訊いたら
「なんかね、違う棟で廃棄処分になったのを持ってきたらしいんだよ、よく分からないんだけど」
…いったい、いつからあったんでしょうか?
今でも1年生は鍵開けに苦戦するそうです。
そこも変わってません。
あ、さすがに番号覚えてませんよ、僕。
今回、演奏する2曲はどちらも芸大に通ってた時に音を出したものです。
その頃とは考え方、アプローチ共に違いますが、室内楽に対する僕の原点は芸大にある気がします。
ファゴット金庫に会えて良かったです。
書いていて思い出しました、僕は4年間、朝は上野駅を使わず「博物館動物園」駅を使ってました。
その頃でも夕方18時で営業終了、という珍しい駅でしたが、芸大まで徒歩2分、重宝してました。
だいぶ前に廃止。
建物はいつまであるのでしょうか…
水野 一英(ファゴット)