2018年6月17日(日)、ドイツのライプツィヒにありますゲヴァントハウスのメンデルゾーンホールで、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団と共に演奏会を行いました。
昨年ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の来日公演で共演したご縁で、今回は僕がドイツで演奏をご一緒させていただく運びとなりました。
今回のプログラムは、シューマン:ピアノ四重奏曲、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のために、ジェームス・マクミランが作曲した委嘱作品の弦楽四重奏曲、シュポア:ピアノ五重奏曲。全てゲヴァントハウスで初演された作品ばかりを集めたプログラムでした。
シュポアの作品は、カルテットにとっても馴染みのない作品らしく、カルテット自身が事前にリハーサルをしていても訳がわからず、ピアノ・パートが入ってようやく合点がいった場所もあったようで、第1ヴァイオリンのエルベンさんはじめみなさん、喜んでくださっていたようでした。
シュポアの作品は技術的にはかなり難しいものの、大変美しく、ロマンティックでお聴きいただいた皆さんには心地よく楽しんでいただけた様子です。(演奏を聴かれた方の感想)が、僕は作曲者の楽譜と向き合っているので、正直なところ「なんでこんなに難しく書くんだろう」と思うところもしばしばあったのではありますが、、、
ヴァイオリンのエルベンさんは、自分たちのこのゲヴァントハウスでの定期シリーズの公演は、会場もメンデルスゾーンホールというよいサイズのホールでお客様も素晴らしい…と誇らしげにお話されておられましたが、J.S.バッハゆかりの、音楽が色濃く息づく街で、その伝統を受け継ぐ音楽家たち、そしてかの地の聴衆の皆様とともに演奏会の時間をご一緒できたことは、僕にとっても素晴らしいことでした。

ゲヴァントハウス弦楽四重奏団とのリハーサル風景
横山 幸雄